庵田定夏 単語


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アンダサダナツ

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庵田定夏(あんだ さだなつ)とは、日本のライトノベル作家である。
名前の元ネタはプロレスラーの『アンダーテイカー』(庵田→アンダ/定夏→テイカ)。
一部のファンからはアンダーテイカー、もしくはテイカーと呼ばれる。

概要

1988年生まれ。大阪出身。第11回えんため大賞特別賞受賞。受賞デビュー作は「ココロコネクト」(2010年1月発売)。
『大学三回生の「自分の人生どうしようか」と悩んでいる時期に受賞したため、尚更人生の方向性に迷うことになった』とはココロコネクト1巻の作者紹介から。
大のプロレスファン(オタクレベルではないらしい)であり、好きなプロレス技は『シューティングスター』、嫌いな技は『見栄えより危険度の方が高い技全般』。名前の元ネタや作中での(主人公・八重樫太一の)プロレス語りやプロレスネタから、そのプロレス好きがうかがい知ることができる。プロレスネタはアオイハルノスベテでも懲りず継続。

好きな食べ物は『麺類全般』、嫌いな食べ物は『特になし』。健康と安全をモットーに生きているらしい。

ココロコネクト

いわゆる「ハーレム」系など流行り要素を省き、各巻の【人格入れ替わり】などの異常現象もギャグになり過ぎないように描き、「オンリーワン」を目指して執筆。担当者により「ヒトツナガリテ、ドコヘユク」を改題されたもの。
一言でいうと「臭い」。「青臭い」。「愛と青春の五角系(ペンタゴン)コメディ」(後に七角系。

アニメ版は制作会社の社長(兼プロデューサー)の発言から、2巻発売後からアニメ化の企画が動いていた様子。
2巻発売の際に帯に「大沼心」が推薦しており、アニメ版では総監督も務める。
(また、水島大宙や沢城みゆき、豊崎愛生のコメントから、大沼心が収録現場で愉悦に目覚めているようなエピソードがある)
3巻発売後に同作品が漫画化。CUTEGが担当。さらに4巻発売後にドラマCD化、6巻発売後にゲーム化も発表。
これらのメディアミックス展開は1巻~4巻までが非常にハイペースで執筆された影響と、ファミ通文庫側のプッシュもあると思われる(2010年1月の1巻発売からアニメ放送まで2年半/放送前に8巻発売)。
大学を休学して執筆に専念していたことを作者自ら明かしている。
ページ数に制限が設けられていることがあとがきで語られているが、その中で決して少なくない没ネタが多数あるらしく、アニメ・ミチランダム編の上映会で寄せられたコメントで「その中から最後まで死守したネタが
妹のほっぺちゅーキタコレ!!』であると語られたため、どのようなネタが省かれたのか興味が尽きない。
これ以外の没ネタとして知られているのは「ラブランダム」というニセランダム(6巻)の異常現象。
文字通り、ランダムで好意対象などが変わってしまうものだったが……あまり物語が大きく動かないため挫折。

作品の「ココロコネクト」と合わせて知名度こそ低かったものの、意外にも「このライトノベルがすごい!」では2010年~2013年まで10位台前半をキープするほどの人気作であった(白身魚のイラストの影響と稲葉姫子の人気が非常に高いことも一因と思われる)。
「ココロコネクト」はアニメ放送前後に累計100万部、アキバBlog上で11巻(最終巻)発売前に累計120万部を突破したと掲載された。オリコンチャート上では2012年のライトノベル・シリーズ別で12位 (411,380部)を記録している。
同年、電子書籍配信のBOOK☆WALKERでも原作小説が8位、漫画版が83位に入っている。

「ココロコネクト」のアニメ化の際には(恐らく制作初期)脚本家の志茂文彦と打ち合わせを行い、シナリオ構成の取捨取得の他、台詞や設定監修・設定提供をしていることがラジオやオーディオコメンタリー・ブックレットなどで知られている。
志茂文彦はドラマCDでも脚本を担当(庵田定夏は監修)しており、志茂文彦自身も「(ココロコネクトの)作品のファン」であり、プロレスファン(同志)である。そのため、ドラマCDでもプロレスネタは欠かさない。
(ゲーム・Blu-rayの特典ドラマCDでも志茂文彦が脚本をすべて担当)

ゲーム「ヨチランダム」ではシナリオを全監修。シリアスに薔薇から百合、ハーレムと様々なネタが盛り込まれる中、プロレスネタも増量(監修どころか書き下ろし疑惑あり)。八重樫太一の中の人もプロレス語りのときだけはテンションをおかしくして演技している。永瀬伊織ルートのみ自ら原案を書き上げている。このルートの「if」については11巻「プレシャスタイム」の最終章でも永瀬伊織が触れている。

アニメBlu-ray1巻・オーディオコメンタリーによると、作品舞台のイメージを川面真也監督に伝えた結果、アニメ版「ココロコネクト」では大阪ではなく横浜が舞台となっている。
OVAとして制作されたミチランダム編(原作4巻)は銀幕デビュー(1週間限定・シネマート新宿で上映、後に関西で一挙上映)し、7日間日替わり声優トークショーでコメントを寄せている。コメントは公式サイトの「ヒビランダム」で確認可能。
12月の上映会(16・17話)の更新がされず終了しているが、こちらでもコメントを寄せており、水島大宙回の16話の永瀬伊織・八重樫太一・稲葉姫子の(オカズコネクト)教室での気持ちのぶつけ合いを「密室デスマッチ」とプロレス風に表現しつつ選んでいる。「こういうシーンがココロコネクト」であると。
同じく水島大宙回では17話は永瀬伊織と八重樫太一の「あなたに/おまえに恋ができてよかった」のシーンを挙げている。

ちなみにアニメ本編中では名前の元ネタであるアンダーテイカーを元に文研部の部室にポスターが張られているが、このポスターの位置がたびたび重要なシーンで映ってしまう配置のため(川面真也監督も認めている)
「アンダーテイカー(もしくは作者を指して)が見ている……」
と、一部で囁かれている(オーディオコメンタリーでは豊崎愛生や金元寿子が実際に呟いている)。
まさかのアニメデビューである。どちらがとは言わない。
カコランダム編のオーディコメンタリーでは寺島拓篤と金本寿子が「このコメンタリーに呼びたい」と言っていたが叶わず(恋愛観など聞きたかったとか)。

最終話(17話)の収録終了後に声優陣(水島大宙・豊崎愛生・沢城みゆき・金元寿子・寺島拓篤)と打ち上げに言ったことがラジオなどで触れられている。また、この面子はドラマCDの頃から原作も読んでいる原作ファン。
それぞれ下手なファンより深い考察(自分自身や各声優も含めて)をしているのでオーディオコメンタリーは必聴。
(アニメ版の宣伝部長・市来光弘も読んでおり、放送中はTwitter上で感想を述べたりしていた。稲葉姫子の大ファン)
ジャイアニズムVol.3では13話の歩道橋のエピソードが原作改変されていることについて、志茂文彦が手を加えてくれたことと「原作3巻のラストは庵田定夏大絶賛です!」とコメントも載せられている(20P越えの大特集記事)
アスランダム下巻(10巻)発売時のインタビューでは聞き手が稲葉姫子にドハマり(BDも購入)して語られてやや引いている。

余談の余談であるが、作中で人気の高い青木義文について「なんでこいつが人気があるのかわからない」と語っている。八重樫太一、永瀬伊織、稲葉姫子、桐山唯らと違い、唯一自己投影がゼロとのこと。
「ココロコネクト」は永瀬伊織の物語であることやもう一人の主人公であると発言している。

アオイハルノスベテ

2014年8月30日に新作シリーズ「アオイハルノスベテ」を発売。イラストは引き続き白身魚が担当している。
プロレスネタは最早自重どころではなくなった。
「FB Online」で短編を掲載中。今後も連載が予定されている。
2巻は「すぐお届けする予定です!」とあとがきで書かれている。

余談

  • 男性作家であるが、Twitter上で当初女性として登録(リアル入れ替わり)をしていたらしく、その後男性に戻している。
  • 一部でどういう経緯があったのか、女性作家として認知されている(「庵田定夏」の名前を女性名と勘違いされたとも)
  • アニメ版について否定的な意見などはないが、アスランダム上巻のあとがきのページ数が「わずか3P(最後の裏表紙2P除く)」しかなかったため「アニメ版の放送後テンションが落ちている(あとがきが1Pしかない)」と誤報道されているが、特にそんなことはない。また、なぜか都合良く隣の白身魚のページ(人気投票も前日報道された)が映されない写真が紹介されている。ちなみに「あとがき1P」「恒例の白身魚ゲスト枠1P」「奥付(発行日など)1P」しか元々なかった。
  • (ネタバレ注意)「ココロコネクト」の主人公・八重樫太一が付き合った相手が稲葉姫子となったことで、ライトノベルとして非常に稀な結果となったが、当初は彼女を振って永瀬伊織と付き合う予定だったことが語られている。
    しかし、稲葉姫子が予想以上に太一との結びつきが強くなってしまい「別れさせるのも不自然」になってしまったため、このような結果になった。
  • (ネタバレ注意)PSPゲーム「ココロコネクト ヨチランダム」の書き下ろし原案のシナリオのラストは永瀬伊織八重樫太一と結ばれ、子供を授かるというもの。大人になった稲葉姫子たちも描かれている。

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関連項目

  • アンダーテイカー
  • ライトノベル
  • 白身魚
  • ファミ通文庫
  • ココロコネクト
  • CUTEG
  • 志茂文彦
  • 八重樫太一
  • 永瀬伊織
  • 稲葉姫子
  • 桐山唯
  • 青木義文
  • オカズコネクト
  • アオイハルノスベテ

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