振聴(フリテン)とは、麻雀のルールの一つであり、ロン和了に対する制限である。
麻雀の和了にはロンとツモがあるが、このうちロンについては制限を受ける。この制限の一つが振聴である。一般ルールでは振聴となる状況の場合にはロン和了が認められず、ツモ和了のみが認められる。このルールに違反し、振聴なのにロンをしてしまうと錯和となり罰符を支払う羽目になる。
この振聴が適用される条件はいくつかあるが、「自分の捨て牌の中に自身の和了牌が存在する」というのが最もシンプルな条件となっている。つまり、麻雀では自分が捨てた牌を用いた和了は出来ないということになる。
尚、振聴であっても聴牌であることに変わりは無いため、基本的には聴牌として認められる。
そもそも、振聴になる理由はいくつか考えられる。
これらが考えられる。特に麻雀初心者や中級者はこのような振聴の失敗をしてしまいやすい。
振聴になった場合でも一般的にはツモ和了という道が残されてはいるが、麻雀の和了の7割はロンであるということを考えれば振聴を解消(振聴にならないような待ちに変える)することも重要である。もっとも待ち牌が多ければ敢えて振聴立直を行うのも作戦である。
この振聴ルールが存在するため、麻雀ではオリのテクニックとして「現物落とし」や「筋落とし」などの手法が存在することになる。
但しこの条件には初心者が陥りやすい罠が存在し、実際には「自分の捨て牌の中に自身の和了牌となりうる牌が1枚でも存在する」と振聴となる。つまり、こういうことである。
このケースの場合で他家からが打牌されたとする。なお、上の手牌の場合は和了牌であり、ロン出来そうに思える。しかしながら、上の手牌をよく見てみると、待ち牌はであり、その内の一つであるを既に捨ててしまっていることが分かる。
つまり、この場合にはロン和了をすることが出来ず、ロンした場合には錯和である。これは実際に和了可能な牌か否かを問わない。
このような場合にでは役がないので和了出来ない。しかしながら、振聴のルールは実際に和了可能かどうかを問わないため、を打牌した場合には以後、を他家が捨てた場合でも振聴となりロン和了出来ない。
この場合は、振聴の解消を試みることも出来る。例えば上のケースであればを槓することによって待ち牌がに変わる為振聴が解消される。一方下のケースは不可能ではないが、ここから(役がある)振聴無しの形に持っていくことは難しい。
振聴にはもう一つルールが存在し、「他家が和了牌を捨てた際に、それを見逃した場合、次の自分のツモ番までは振聴となる」というものがある。これを同巡内振聴と言う。
手牌:
このような状況で対面がを打牌したとする。この場合、は自身の和了牌であるからこれをロンすることが可能でなる。しかしながら、どうしても大三元を狙いたかったため、を見逃したとして、次のプレイヤー(上家)がを打牌したとする。この場合には同巡内振聴が適用されるため、このをロンすることは出来ない。
ただし、これはあくまで次の自分のツモ番までの制約であるため、自分のツモ番を終え、再び他のプレイヤーがを打牌した際にはロンをすることが可能である。
こちらのケースについても実際に和了可能かどうかは問われず、和了牌となりうる牌を見逃した時点で同巡内振聴が成立する。また、次の自分のツモ番までの間が同巡内振聴となるため、ポンなどが入ってツモ番を飛ばされた場合にも同巡内振聴は継続する。
なお、「他家が和了牌を捨てた際」となっているが、これには「他家が加槓した際」という条件も含まれているので注意すること。
リーチ後の振聴についてはやや特殊であり、リーチ後は他家が捨てた和了牌を見逃した場合には同巡内振聴ではなく、自身が和了牌を捨てた時と同様の振聴となる。即ち、自分のツモ番になった場合であっても振聴が解消されることはない。他家が加槓した和了牌を見逃した場合にも適用されるのは同巡内振聴と同じ。
但し、一般的にはリーチ後に見逃しをした場合であってもツモ和了は可能である。
振聴についてはローカルルールが多いため、プレイする前に確認しておくことが望ましい。
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最終更新:2024/05/06(月) 04:00
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