振聴単語

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フリテン
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振聴(フリテン)とは、麻雀のルールの一つであり、ロン和了に対する制限である。

概要

麻雀の和了にはロンツモがあるが、このうちロンについては制限を受ける。この制限の一つが振聴である。一般ルールでは振聴となる状況の場合にはロン和了が認められず、ツモ和了のみが認められる。このルールに違反し、振聴なのにロンをしてしまうと錯和となり罰符を支払う羽になる。

この振聴が適用される条件はいくつかあるが、「自分の捨ての中に自身の和了が存在する」というのが最もシンプルな条件となっている。つまり、麻雀では自分が捨てたを用いた和了は出来ないということになる。

尚、振聴であっても聴牌であることに変わりはいため、基本的には聴牌として認められる。

そもそも、振聴になる理由はいくつか考えられる。

  • 不要なだと思って捨てたら、そのが待ちとなるような形になってしまった
  • を狙うために敢えて振聴を取る
  • (特に染め手などで)和了を勘違いした結果、和了を捨ててしまった

これらが考えられる。特に麻雀初心者や中級者はこのような振聴の失敗をしてしまいやすい。

振聴になった場合でも一般的にはツモ和了というが残されてはいるが、麻雀の和了の7割はロンであるということを考えれば振聴を解消(振聴にならないような待ちに変える)することも重要である。もっとも待ちが多ければ敢えて振聴立直を行うのも作戦である。

この振聴ルールが存在するため、麻雀ではオリのテクニックとして「現物落とし」や「筋落とし」などの手法が存在することになる。

なお、較的い順で多面となった場合、多面なら振聴でもツモれると考えて振聴する場合もあったりする。例えば、国士無双九蓮宝燈ツモ和了できる状態になったとき、打点上昇を見込んで敢えて重なった叩き切って振聴国士無双十三面待ち純正九蓮宝燈聴牌にする場合など(但し、国士無双十三面待ち純正九蓮宝燈ダブル役満とするルールでないと意味はない)。

振聴の基本

但しこの条件には初心者が陥りやすいが存在し、実際には「自分の捨ての中に自身の和了となりうる1枚でも存在する」と振聴となる。つまり、こういうことである。

1m1m1m3m3m3m4m5m6m7m9m9m9m
捨て5p7p2p2s9s8s北2m中

このケースの場合で他から4mが打されたとする。なお、上の手の場合4mは和了であり、ロン出来そうに思える。しかしながら、上の手をよく見てみると、待ち2m4m5m7m8mであり、その内の一つである2mを既に捨ててしまっていることが分かる。

つまり、この場合にはロン和了をすることが出来ず、ロンした場合には錯和である。これは実際に和了可か否かを問わない。

9m9m1s2s3s7s8s ツモ6s y9p9p9p y1m2m3m

このような場合に6sでは役がないので和了出来ない。しかしながら、振聴のルールは実際に和了可かどうかを問わないため、6sを打した場合には以後、9sを他が捨てた場合でも振聴となりロン和了出来ない。

この場合は、振聴の解消を試みることも出来る。例えば上のケースであれば3mすることによって待ち4m7m8mに変わる為振聴が解消される。一方下のケース不可能ではないが、ここから(役がある)振聴しの形に持っていくことは難しい。

同巡内振聴

振聴にはもう一つルールが存在し、「が和了を捨てた際に、それを見逃した場合、次の自分のツモ番までは振聴となる」というものがある。これを同巡内振聴と言う。

2m3m4m9m9m白白白発発発中中

このような状況で対面が9mを打したとする。この場合、9mは自身の和了であるからこれをロンすることが可でなる。しかしながら、どうしても大三元を狙いたかったため、9mを見逃したとして、次のプレイヤー(上)が中を打したとする。この場合には同巡内振聴が適用されるため、この中ロンすることは出来ない。

ただし、これはあくまで次の自分のツモ番までの制約であるため、自分のツモ番を終え、再び他のプレイヤー中を打した際にはロンをすることが可である。

こちらのケースについても実際に和了可かどうかは問われず、和了となりうるを見逃した時点で同巡内振聴が成立する。また、次の自分のツモ番までの間が同巡内振聴となるため、ポンなどが入ってツモ番を飛ばされた場合にも同巡内振聴は継続する。

なお、「他が和了を捨てた際」となっているが、これには「が加した際」という条件も含まれているので注意すること。

リーチ後の振聴

リーチ後の振聴についてはやや特殊であり、リーチ後は他が捨てた和了を見逃した場合には同巡内振聴ではなく、自身が和了を捨てた時と同様の振聴となる。即ち、自分のツモ番になった場合であっても振聴が解消されることはない。他が加した和了を見逃した場合にも適用されるのは同巡内振聴と同じ。

但し、一般的にはリーチ後に見逃しをした場合であってもツモ和了は可である。

振聴に関するローカルルール

振聴についてはローカルルールが多いため、プレイする前に確認しておくことが望ましい。

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振聴

12 ななしのよっしん
2017/03/12(日) 18:33:18 ID: ZJmLi+ileD
根拠のない読みなんて、裏か裏の裏か、そのまた裏かでしかないしな
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13 ななしのよっしん
2017/05/02(火) 22:14:17 ID: stJJowe8zI
>>11>>12
100%根拠のある物なんてもはや読みとは言えないと思うんだけど
確率で確からしいというから読みであって
麻雀ギャンブルなんだからよりドキドキ感を味わえる様に
フリテンしの方が楽しめるんじゃないかというのが個人的な意見
初心者にもとっつきやすいだろうしね
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14 ななしのよっしん
2017/06/10(土) 05:43:01 ID: ZJmLi+ileD
ローカルルールで「一切の振聴はこれを無視する」ってやってみればいいんじゃないかな
振聴は意味があるからこそルールとして残ってるわけだし、ただまあ一部の役の翻数みたくちょっとバランス弄った方が……ってのがの凝ってるのも事実だし。
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15 ななしのよっしん
2017/06/10(土) 06:20:03 ID: 4KVULog+82
読みが制限される地雷プレイというのも面そうではあるけどね。
ただ、振聴あっての読み合いすら外す事のある自分にとっては恐怖でもあるが……
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16 ななしのよっしん
2017/06/10(土) 06:35:05 ID: 4PShrWvBEK
振聴という探知機しで地雷原を進むのはスリルあるかもしれないけど、駆け引きはいな
運任せの局面が増えるばかりで面味はあまり感じない
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17 ななしのよっしん
2017/07/23(日) 11:30:26 ID: lzE35y8MBY
ルールとしてのフリテン自体は分かるが
そもそもなぜこのルールが必要になったのかが理解できない
それを解説してる様な文章も見かけないし・・・
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18 ななしのよっしん
2018/02/02(金) 08:46:18 ID: ZJmLi+ileD
多分だけど、安が全く(一応字2種4枚とかはあるけど)なくなって読みクソもなくなって、もう相手のことなんか考えず自分の手だけを進める4人でソリティアみたいな状況が多発したんじゃないかな。
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19 名無し
2018/11/25(日) 13:10:59 ID: FjKdhAf1kq
コンビ打ちでの狙い撃ちの抑制もあるだろうね
コンビから上がっても美味くないからスルーして
相手が振り込むのを待つとか。
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20 ななしのよっしん
2020/05/06(水) 21:22:03 ID: RBzV15Jf9w
単純に上が和了を見逃して捨てたを自分が捨ててロンされるって状況だけでも禁止の発端にはなりそう。
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21 ななしのよっしん
2022/09/27(火) 20:17:34 ID: Okk460ZE8k
>>7
二歩より打ち歩詰めに近い気がする
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