ここでは新型コロナウイルス(2019年~)に関連する用語を取り扱う。
用語の説明は概要のみの記述に留めるので、詳細はそれぞれの単語記事内にて確認されたし。
また「コロナ騒動により新しく発生した新語・造語」に加えて「一般用語だが今回の騒動で頻出するようになった用語」「普段はなじみのない用語だが注目されるようになった用語」なども取り扱う。
新型コロナウイルス関連用語
- 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
- 新型コロナウイルス感染症/新型肺炎(COVID-19)
- 2019年以降、全世界で猛威を振るっているウイルス及びその感染症の名称。
過去に流行を見せた「SARS」「MERS」と同じコロナウイルスの一種である。
ウイルスの名称が「SARS-CoV-2」で、それによる疾患を「COVID-19」と呼ぶ。
単に「コロナ」「新型コロナ」「新型肺炎」と表記・呼称される場合、2020年4月現在は上記2つの事を指す事が多い。
- SARS(重症急性呼吸器症候群)
- SARSコロナウイルスを原因とする感染症。2002年から2003年にかけ広域にて蔓延した。
- MERS(中東呼吸器症候群)
- MERSコロナウイルスを原因とする感染症。2012年から現在にかけて流行している。
- PCR検査
- 新型コロナウイルスの感染者であるかどうかの判定する。検査数の限界や検査拒否が問題になっている。
- ECMO(エクモ)
- 「体外式膜型人工肺」の事で重症患者に使用される。扱える専門医が足りなくなる恐れが出てきている。
- 医療崩壊
- 患者の数が病院のキャパシティを上回ったり、院内感染が発生するなどで、医療機関が機能不全に陥ること。
- アビガン, レムデシビル
- それぞれ本来はインフル,エボラのための薬だが、新型コロナに対する治療効果が期待されている。
- BCG
- BCGワクチンの接種が新型コロナウイルスの感染を予防するという説があるが、今のところエビデンスは無い。[1]
- コロナ禍(か), コロナショック
- 新型コロナが招く危機的影響や災厄的状況。コロナ渦(うず)は誤表記。
- コロナ疎開
- 感染者の多い都市部から地方へ移動する事。地方への感染拡大や医療崩壊を招くため控えるべきとされる。
- コロナ疲れ, コロナ鬱, 自粛疲れ
- 外出自粛によるストレス、連日続くニュース報道、先の見えない不安などからくる心身の不調。
- コロナ離婚, コロナ破局, コロナDV
- 外出自粛・在宅勤務などで、家族が家の中で四六時中顔を合わせる事になることから急増している。
- コロハラ(コロナ・ハラスメント)
- 咳をするだけで謝罪させられたり、近所に感染者がいるだけで差別されたり等の不当な扱いを受けること。
- 俺コロナ(コロナおじさん)
- 「俺、コロナ」などと吹聴して恫喝する迷惑事件、及びその人。ほとんどの場合コロナ陰性でかつ男性である。
- クラスター
- 「感染者集団」の意味。クラスターの発生を早期に把握し対策することが感染拡大防止に重要とされる。
- ロックダウン
- 「都市封鎖」の意だが、日本国内では海外のような道路封鎖・外出禁止は行えないため自粛要請に留まる。
- オーバーシュート
- 「感染爆発」を指すが、この意味で使われるのは日本のみ。類語に「アウトブレイク」「パンデミック」。
- ソーシャルディスタンス(社会的距離)
- 感染を防ぐために人と人との間に一定の距離をとる事。手の届く範囲=2m以上が目安とされる。
- スーパー・スプレッダー
- 大規模感染の感染源となった人物を指す。そうなった原因にはさまざまな要因があるとされる。
- インフォデミック
- 根拠のない情報の拡散とそれによる混乱。今回でいえば「トイレットペーパー騒動」がこれに当たるか?
- 3つの密(3密, 三密)
- 「密閉・密集・密接」を指し、これらを避けることがコロナの感染拡大防止につながるとされる。
- 濃厚接触者
- コロナ感染者と濃厚に関わった人。判明した場合は人との接触を避け、自宅待機をすることが求められる。
- 緊急事態宣言
- 国家・地方自治体・組織などが有事に際し注意喚起のために布告する。特別な権限を行使する場合もある。
- アベノマスク
- マスク不足に伴い政府が全世帯に2枚づつ配布するマスクと、その政策。経済政策アベノミクスのもじり。。
- トイレットペーパー騒動
- 誤情報に由来したトイレットペーパーの買い占めとそれによる品切れ騒動。オイルショックの再来である。
- 巣ごもり
- 鳥になぞらえ、外出を控え自宅で過ごすことを指す。
- テレワーク, リモートワーク
- ネットなどを介して在宅勤務する事。「ハンコのためだけに出社」が必要な場合もあり問題となっている。
- 不要不急の外出自粛
- 感染拡大防止のために求められている。ただしどこからが不要不急なのかの線引きは明確ではない。
- Stay at home(ステイ・アット・ホーム)
- 外出自粛を呼びかけるためのスローガン。ツイッターではハッシュタグ「#StayAtHome」がトレンドに。
- 不要不急の外出自粛
- 感染拡大防止のために求められている。ただしどこからが不要不急なのかの線引きは明確ではない。
- 自粛警察
- 感染拡大への自粛に応じない者への弾圧行為のこと。
脚注
- *尾身氏「BCGが有効というエビデンスはない」新型コロナ 2020.5.14