旧支配者のキャロル 単語


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キュウシハイシャノキャロル

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『旧支配者のキャロル』とは、クトゥルフ神話のパロディー楽曲である。

原題は"The Carol of the Old Ones"。

概要

H.P.ラヴクラフト歴史協会(The H.P. Lovecraft Historical Society)によって、クトゥルフ神話に登場する架空の「古き支配者達」をモチーフにして作られた、合唱曲 "Carol of the Bells (鐘のキャロル)" の替え歌である。

H.P.ラヴクラフト歴史協会のアルバム「A Very Scary Solstice」(こういう系統のクリスマスソングアルバム)に収録されている。

このアルバムはH.P.ラヴクラフト歴史協会のwebページから購入できる。
現在はアルバムを購入しなくてもH.P.ラヴクラフト歴史協会での視聴が可能。

元ネタ

なお、この曲の元ネタである "Carol of the Bells" は、ウクライナの伝統的クリスマス・ソングを作曲家レオントーヴィッチュ(Микола Дмитрович Леонтович)がコーラス用に改変した『シュチェドルィック(神現祭* のキャロル ”Щедрик (Щедрик, Щедрiвочка)” 1916)』を、更にルシン(東欧各国に住むスラヴ系少数民族の一つ)系アメリカ人作曲家ウィルホウスキー(Peter J. Wilhousky)が元の詞(豊かな新年の訪れを告げる燕の歌)と全く異なる英詞と共に改変を加えたものである(1936)。英詩はホーマン(Minna Louise Hohman)による "Ring, Chrisitmas Bells" (1947)など、別のバージョンも存在する。

映画『ホーム・アローン』にも登場したりCMソングに使われたりするなど、欧米では「ロシアのキャロル」「ウクライナのキャロル」の別名とともに、定番クリスマスソングの一つとして一般によく知られている。なので、もし海外に行った時にこの曲のメロディを耳にしても、「旧支配者のキャロルだ!」と騒いだりすると変な目で見られるので気をつけよう。もちろん、それが欧米のクトゥルフファンの集まりだった場合はその限りではないが。

*神現祭:東方教会(ロシア正教会など)の祭日の一つで、至聖三者(三位一体)の第二位格の顕現として神の子イイスス(イエス)がヨルダン川で受洗した日(ユリウス暦1月19日)を記憶する。ほぼ西方教会(ローマカトリックなど)の公現祭に当たるが、こちらは東方の三博士がキリストを訪問・礼拝した日(グレゴリウス暦1月6日)を記念する。いずれにせよ、『旧支配者のキャロル』とは実に罰当たりというか非常にブラックなパロディであるといえるだろう。

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関連項目

  • クトゥルフ
  • SAN値

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最終更新:2025/12/11(木) 23:00

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