東方出店録とは、投稿者sks_kss_skk氏製作の幻想入りノベル作品の1シリーズである。
2009年7月16日第一話(当時0話)が投稿された。
また2010年3月23日に50話を達成し、数日後記念動画が作られた。
そして2010年7月16日、55話を以って一周年を迎えた。これからも目が離せないシリーズである。
二週間ほど前、幻想郷に“また”外来人がやってきた。
多分、誰かが“また”紫に唆されてきたんだろうと 思っていた。
・・・・・・第一話より抜粋
東方project二次創作。第一話から続く、ストーリー形式の「幻想入り」作品。
幻想郷のとある地に出店された食事処「匠(しょう)」。
その店主「綾瀬 匠(たくみ)」と、幻想郷の住人たちが織り成す交流、異変、抗争を描くサウンドノベルストーリーである。
第一話は、匠が幻想郷に食事処を開いて一週間過ぎたところから始まる。このころは、客という客が全く 来ておらず、その経営は赤も黒も何も無い状態であった。そこで、見かねた博麗霊夢がとある現実を匠に突きつける。それは普通の人間であれば真っ先に気づくであろうことであったのだが、匠は失念していたのだろうか。
後にミスティアから評される「料理馬鹿」匠の幻想郷での第二の人生は、この日をきっかけにして一気に加速することになり、ストーリーは回り始める。・・・・・・匠はなぜ幻想郷にやってきたのか。幻想郷に出店するまでに、いったい何があったのか。その謎を残したままで。
本作品には、東方キャラ以外にも、オリジナルキャラクターが数人登場する。ここでは、彼らの中でも登場頻度の高い者たちを紹介する。ネタバレ注意。
なお、【】内の能力は動画のキャプション以外にも、タグ、動画についたコメントなどからも多く採っているので、全てが公認設定というわけではないことを、ご理解いただきたい。
本作の主人公であり、食事処「匠」の店主。幻想郷の外から来た、所謂「外来人」の料理人である。どうやら八雲紫によって、双方の同意の下連れてこられたようだが、幻想入りまでの経緯や、確かな理由は明らかでない。
料理馬鹿であり、料理や食材に関しての情熱、こだわりは生半可なものではない。腕前もかなりのもので、某幽霊に負けない程度のスピード、瀟洒なメイドさんの自信を喪失させる程度の味、スキマ妖怪の無茶な創作料理のお題をクリアできる程度の独創性を持っている。が、某カリスマに匹敵するナウでヤングなネーミングセンス、素人以下の接客スキル、そしてあらゆる死亡フラグをホイホイ乱立する体質も持っている。すごいのかそうでないのか、いまいちわからない人。しかし、その欠点(?)があるからこそ、匠は幻想郷の住人に好かれるのかもしれない。
ノリと勢いと料理の腕で、この厳しい幻想郷を生き抜く男25歳。それが匠である。
21話で初登場した白いわんこで以降店の看板犬。パチュリーを混乱させる程度にかわいい。椛の血統ではない。
頭がよく、空気も読める手のかからないいいこ。魔理沙やチルノにもふられるのを生業としている。
何故、どのように幻想入りしたのかは全く不明。作者曰く「意味もなく登場させたわけではない」らしいので、物語の今後重要な鍵になるのかもしれない。
42話で立ち(?)絵付で初登場した紫色の玉。アリスへの愛で異変を起こした、愛に生きる気高き紳士。異変解決後は店で居候をしている。
【遺跡を作り上げる程度の能力】とは、文字通り、いろいろな条件や仕掛けを付けた遺跡を作ることができる能力である。よって遺跡の力が及ぶところであれば、能力を封じることだってできるし、絶対に壊れない建物を建てることもできる。また、遺跡を作る際には「宝」を遺跡の最深部に配置しなければならないが、遺跡を作る前に用意しなければならない、というわけではなく、欲しいものを要求しその上で遺跡を攻略すれば、それを手に入れることさえできる。
ここまでであれば、紛うことなくチート能力だが、以下の制限があるため、あまり役にはたたない。
●難易度は宝の価値によって「能力」が判断して決定する。つまり、高価な物を要求できても攻略ができない。
●能力の発効は、発動後すぐ・・・・・・のときもあれば、一週間後のときも百年後のときもある。要はわからない。
よって遺跡の発現中以外はただのやかましい玉と考えていい。
登場直後は愛しの(笑)アリスを含む他の登場キャラだけでなく、視聴者からも壮絶にディスられいたが、その後自重することをを覚えてからは、タミクと同じように匠を第三者視点から見れる目としての居場所を手に入れた。
ご存知、ないのですか!?
彼こそ、モブ妖怪役からチャンスを掴み、レギュラーの座を駆け上がっている、超時空ウマズラー、
妖怪①さんです!
本作のイケメン担当。男湯に入るあたり、男性のようだ。
当初は文字通り「パンピー妖怪」として登場したはずなのだが、その持ち前の料理の知識と確かな舌、そして随所のカリスマダダ漏れな言動が視聴者のハートをキャッチ。その後のゴタゴタの後に、23話後編、ついにレギラー・・・・・・もといレギュラーの座を勝ち取った。初登場から5話後でのことである。
性格は温厚で紳士的。人間と好んで友好的な関係を結ぶタイプの妖怪であるようだ。人里の人間との交流も盛んで、奥様方と親しげに会話しているところを、匠に目撃されている。
とにかく、東方キャラにはいないようなタイプだ。これからも彼の一挙一動から目が離せない。
我等がヒーロー【ウマズラー】との関連性が噂されているが、ただの都市伝説である。信じてはいけない。
妖怪①と共に登場したモブでパンピーな妖怪達。
③は非常に臆病で、①と対照的な性格をしている。とは言うものの、力の無い妖怪にとっては③のような者のほうが一般的なのだろう。臆病でないと、ヒエラルキーの底辺では長生きできない、ということである。そうは言っても、己の欲望には抗えないようだ。また、酒が入ると途端に強気になる。
②は言動から察するに、なかなかの人食い妖怪であるようだ。そのためであろうか、ミスティアの屋台の客として以外は出番が無い(57話現在)。今後も目立った出番は絶望的だろう・・・・・・とか思っていたら、48話において判明した事実によって光明が差してきた。次は酒を抜いて登場してくださいね!!!
あるときは世界征服を企む悪の組織の四天王として、またあるときはか弱き人間を助けるヒーローとして、匠の前にしばしば現れる謎の覆面妖怪、それがウマズラーだ!!その鍛え上げられた肉体から繰り出される技はどれも強力だ!まともに食らえば、たとえ「せいぎのヒーロー」であってもひとたまりもない!
そして超必殺技【馬面流奥義「馬面撲滅拳」】はあまりに強力っ!!!そのパワーは岩をも砕くぞ!!!!
全てが謎に包まれたウマズラー。いったいヤツは敵なのか!?味方なのか!?ヤツの目的は!?ヤツの正体は、いったいなんなんだ!!!???それは誰にもわからない・・・・・・
ひとつわかることといえば、外見的に「ウマズラー」ではなくどっちかというと「ウシズラー」であることだろうか
ここでは、動画のキャプションや作者ブログなどに書かれたことなど、本作品を楽しむ上で「知っておくべきこと」から「知ってるといいかもねー」ということまで記述する。
詳細は作者ブログへ。本作品を視聴するならば確実に見て欲しい。
シリーズの存続そのものを脅かした事件である。
●カテゴリタグを付けないのがお約束。幻想入り動画はどのカテゴリでも荒れやすいからだ。
●タグでのネタバレは自重するのがお約束。タグ付けは慎重に。
●36話より、俗に言う「紳士的コメント」や、「奥様コメント」の自重が作者から呼びかけられた。そのような要望が視聴者からあったためである。
その後、そのようなコメントは少し減ったように見える。フランが出るたびに「・・・・・・ふとももさわりたい」とコメントしていた彼は今元気だろうか。
●匠の年齢は25歳。基本的に鼻歌のネタが古い。仮面ライダーはV3がお気に入りのよう。
●匠は馬面ではない。決して馬面ではない。
●匠の普段の生活スペースはだいたい二畳半。せまい。とりあえずパチュリーと小悪魔が並んで寝られるくらいの空きスペースはあるようだ。
●基本的に相互クロスはしない方向。一方的なクロスが御所望なら作者に連絡を取ってみよう。
●そういう描写が無いだけで、支払いはしっかり行われている。しかし、霊夢と魔理沙は金を払っていないと思われる。
●フランは匠の事を「お兄ちゃん」と呼ぶ。実年齢なんて気にしたら負けである。このことについて、魔理沙はなにやら思うところがあるようだ。二人ともかわいい。
●匠のお母さんは霊夢、紫、魔理沙。ママはアリス。通い妻はみすちーで、妹はフラン・魔理沙、子供はチルノ。
大体そんな感じ。
●ルーミアの登場は意図的に遅らせている(幻想入り作品の多くで真っ先に出会う妖怪だから)。
●本作品で使用している立ち絵は原作絵(alphes氏)のほかに「ideolo氏」の作品を中心に使用している。
●22話において早苗さんが幽香に勝っている描写があるが、実は何回もコンティニューした結果である。
●26話において女性陣の裸を意図せず見た匠の感想は「まあ、普通?」視聴者の目がもれなく緑に変色したのは言うまでも無いだろう。
●誤字を気にしたら負けなのはこの世の摂理である。ちなみに作者はかな入力ユーザーのようだ。
●ツンデレみすちー、略してつみれが見られるのは出店録だけ!たくみすは俺のフルコース。
●作者曰く「全員分の話のストックはある」とのことなので、嫁が出るのを気長に待とう。もちろん全員出るとは限らないが。
●地の文がほとんど無いのは、視聴者の妄想で補完出来るようにするためであるらしい。さあ、好きなように妄想しよう。SSとかにするとさらに2828できるかもしれない。
●我等がウマズラーは、ウマ「ズ」ラーであって、決してウマ「ヅ」ラーでは無い。←はいココ次のテストに出します。
動画というものは料理のようなものであり、料理は―食事処の料理ように一度きりでない場合は特に―おいしいだけでなく、飽きられないことも大切である。そのために重要となってくるのは、何より味の安定感と新鮮さだろう。なにか突飛した要素があってもすぐに飽きられてしまうし、安定感の名の下に新鮮味に欠ければ味気なさが残るからだ。
さて、この動画はまず、まったり、ハートフル、そしてシリアス。これらのバランスのとれており、50話の大台に乗っても視聴者を満足させ続けている。また、所々に混ぜ込まれる2828がスパイスとなり、東方出店録という料理に花を添える。
そして何より、このようなストーリーの東方作品を、少なくとも記事編集者は他に見たことがない。匠という、東方作品に縛られない外来人によって、他では見られないようなストーリーが構築され、えもいわれぬ雰囲気を醸し出している。この雰囲気こそが、おそらくは「匠の店」なのだろう。この「東方でありながら東方でない」という、幻想入り作品の最大の特徴を、素材の良さを最大限に生かす料理人が如く引き立てているからこそ、このシリーズは視聴者を掴んで放さないのかもしれない。
そして我々は、新たな料理が出るたびに、もしくは以前食べた味を思い出すために、はたまたあの暖かい雰囲気を求めて、今日も「東方出店録」という食事処に足を運ぶのだ。
まだ作品を見ていない方がいたら、是非とも硬くならず、どうかゆったりとした気持ちで視聴してほしい。そうしてこそ、この動画を真に楽しむことができるだろうから。ゆっくりもこう言っている。
Yukkuri shiteikubekiと。
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最終更新:2025/12/13(土) 15:00
最終更新:2025/12/13(土) 15:00
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