柳生篇とは (ヤギュウヘンとは) [単語記事]

柳生篇とは、漫画『銀魂』における長編エピソードの名称である。

概要

原作の第百十訓から第百二十三訓までに亘って描かれた長篇エピソード。後のレギュラーである九兵衛ら柳生家が初登場。現在まで続く彼女とお妙との関係、後のエピソードでキーマンとなる”とある人格”の発端となる長篇。

猩猩星のバブルス王女とのお見合い結婚を阻止するため、お妙と近藤が結婚するように直談判しに訪れた真選組一行。しかしそんなところに柳生九兵衛が現れる。一方近藤は王女とのお見合いを順調に（？）進めていたが、たまたまその見合い会場の屋根を修理していた万事屋一行と出くわしてしまう。

屋根の修理が終わったと家主に伝えた新八は、別の部屋で九兵衛とお妙がキスをしているところを偶然目撃してしまう。更に王女が暴れたことで近藤や銀時、神楽も転がり込んだが、なぜかお妙が涙を流し「さようなら」と言ってその場を去ってしまう。

この事実を見過ごせなかった万事屋一行と近藤、近藤について来た土方と沖田は、柳生家へ道場破りに訪れ、お妙奪還のために戦いを挑む。

この長篇での戦いで土方は刀を新しく打ってもらうことになるが、その間、代わりに使用することになった刀によって第二の人格が表れてしまうことになる。詳しくは「真選組動乱篇」「寺門通OFC篇（トッシー篇）」を参照。

テレビアニメでは2007年10月～11月初め（再放送では2011年1月中旬～2月）に放映。第76話～第81話が「柳生篇」にあたり、全6話のエピソードとなった。原作とは異なり、芙蓉篇とこの長篇の時系列が逆になっている。

柳生家に仕える門下生の内、実力の高い4人。基本的には輿臣ではなく九兵衛に忠実で彼女の発言を優先的に聞き、実行に移す。4人とも実力は相当高いが、柳生家に乗り込んできた万事屋・真選組一行に全員敗北した。

メンバーは東城歩、西野掴、北大路斎、南戸粋であり、どの人物も元ネタはいちご100％のヒロイン格の名前である。本編では沖田が人質としてほんの一時的にだけ捕らえられたが、アニメにおいて沖田と真中は中の人が同一であるため本作の主要メンバーが揃った（？）状態となった。

後に東城はこの四天王の中で最も出番が増え、本作準レギュラーとしてのポジションを確立していくことになる。