梨とは、バラ科ナシ属の植物である。一般的には果物としての果実のことを指す。
同名の歌い手に関しては「梨(歌い手)」の記事を参照。
概要
日本で普通に「梨」と言えば和なしのことであり、その他洋梨などを表す場合にはその都度区別されることになる。この記事においても以降は和なしに関して記述する。
大きさや形はリンゴに似ており、たっぷり含んだ甘い果汁とシャリシャリとした食感が特徴。料理やお菓子などの具材に使われることもあるが、主な利用法はそのまま食することである。リンゴなどのフルーツに比べると汎用性は低いと言え、ナシ味の食品を目にする機会は少ない。
主な産地は千葉県、茨城県など。ただし日本全国各地で広く栽培されている果物であり、収穫量上位の県でも青森のリンゴのように「梨と言えばここ」と言えるほどのシェアがあるわけではない。
漢字として
梨
- Unicode
- U+68A8
- JIS X 0213
- 1-45-92
- 部首
- 木部
- 画数
- 11画
棃
- Unicode
- U+68C3
- JIS X 0213
- 2-14-90
- 部首
- 木部
- 画数
- 12画
梸
- Unicode
- U+68B8
- 部首
- 木部
- 画数
- 12画
- 意味
- ナシ、老人、黒い、(黎と通じて)民草、もろもろ、(剺と通じて)割く。
- 〔説文解字〕の本字は棃で〔説文・巻六(段注本)〕に「棃果なり」とある。〔爾雅・釈木〕に「梨、山樆なり」とあり、その疏に「山にあるを樆と曰ひ、人の植うるを梨と曰ふ」とある。
- 字形
- 形声で、声符は利(𥝢)。
- 音訓
- 音読みはリ(漢音、呉音)、訓読みは、なし。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1976年に人名用漢字に採用され、2010年に常用漢字に採用された(人名用漢字表からは削除)。
- 語彙
- 梨園・梨花
異体字
- 棃は、〔説文〕や〔康熙字典〕の本字。JIS X 0213第四水準。
- 梸は、〔字彙補〕に梨と同じとある異体字。異構の字。
その他
果物の「梨」を語源とする、大日本帝国海軍の駆逐艦として2度命名された。
- 樅型駆逐艦5番艦「梨」(初代)。神戸川崎造船所にて建造。1919.12.10(就役)-1940.2.1(除籍)
- 橘型駆逐艦10番艦「梨」(2代)。※松型駆逐艦全体で28番艦。神戸川崎造船所にて建造。
1945.3.15(就役)-7.28(戦没、9.10除籍)
1952.9.21再浮揚され、1956.5.31 海上自衛隊護衛艦「わかば」として再就役→「わかば」1.項。
本艦については「松型駆逐艦」記事参照。
※「わかば」は帝国海軍駆逐艦初代神風型及び初春型「若葉」の襲名。
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関連項目