樋上いたるとは、日本の女性イラストレーターである。
同人サークル「SOLDIER FROG」主催。自画像はカエルかパンダの着包み姿がお馴染み。
専門学校のマンガ科に在学中に『同級生』をプレイし衝撃を受け、ゲーム業界で働くことを志し「TGL(株式会社テイジイエル企画(現: 株式会社エンターグラム)が展開していた、一般向けゲームソフトウェアのブランド)」にグラフィッカーとして就職。山本和枝の教えを受ける。
「TGL」退職後は「ビジュアルアーツ」を経て「ネクストン」に移籍し、同社のブランド「メイファーソフト」に所属。同ブランド解散後、YET11(吉沢務)と「Tactics」の創設に携わる。以後『同棲』『MOON.』『ONE ~輝く季節へ~』で原画を手掛け、Keyの創設メンバーとなる麻枝准、久弥直樹、しのり~、みらくる☆みきぽん、折戸伸治らと作品制作を行った。
「ビジュアルアーツ」に再移籍後のkey第一作『Kanon』は驚異的な大ヒットをし、続く『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ!』『Rewrite』でも高い人気を得た。『Rewrite』では原画の他、企画原案も担当している。「key」とは別ブランドの「pekoe」で『ぼくらはみんな、恋をする』というBLゲームの原画も担当していたりする。2016年、『Harmonia-ハルモニア-』を最後に「ビジュアルアーツ」を退職、フリーとなった。
フリーとなった後は都乃河勇人の小説『Farewell,ours ~夏の僕らは瞬きもできない場所へ~』で挿絵を担当。『~リトルリトル・リリック~ 恋するコロポックル』『はるかどらいぶ!』で原画を担当。わかつきひかるの小説『桜の咲く頃、僕は妹と再開する。』で挿絵を担当。『幻想牢獄のカレイドスコープ』で原画を担当などの活躍をしている。
樋上いたるの描く可愛らしいキャラクターの画風(横に幅広い面貌、極端に大きな瞳、顔の中心に集まった鼻と口)は通称「いたる絵」と呼ばれ、1990年代末~0年代にかけての美少女ゲームを中心とするキャラクター絵の一大トレンドを作った半面、その個性的な絵を受け付けない層も存在している。顔は許容出来ても、体のデッサンが気に入らないという声があるが、樋上いたるの描くキャラクターは、一種の萌と美少女の記号であり、さながら浮世絵の美人画のように感覚的に愛でることで良さが楽しめる絵であり、具象性をあまり求めるものではない。例外はあるが女性の裸体はムチムチに豊満に描かれる場合が多くこれも賛否がある。
尚、画風は変遷を繰り返しており初期と現在の絵とはかなりの変化がある。
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最終更新:2025/12/22(月) 00:00
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