日本では青木ヶ原樹海(富士の樹海)が特に有名で、単に樹海と言えばこちらを表すことが多い。ただし富士の樹海だけが樹海ではなく、海のように深い森林は特に樹海と名が付けられていなくとも樹海と呼んで差し支えない。
青木ヶ原樹海とは山梨県にある、富士山の北西に広がる森林地帯のことである。富士の裾野全体を被っているようなイメージがあるかもしれないが、別にそういうわけではない。以下樹海と書けば青木ヶ原樹海を表すこととする。
「自殺の名所」「入ったら二度と出られない」などのイメージから樹海に対し恐ろしい印象をもっている日本人は多い。しかし多様な動植物、綺麗な景観、首都圏から近いことなどから優れた観光地としての側面も持っている。たしかに溶岩が固まった足場は悪く、深い森なので迷いやすいが、樹海内にはきちんと遊歩道が整備されているためそこから外れなければ安全に観光を楽しむことができる。他の観光地と同じく観光客によるゴミのポイ捨てや、マナーのない来訪者による自然破壊などが問題になっている。
上記のように「入れば二度と出られない」という過度のマイナスイメージなどから自殺の名所となってしまっている。(因みに、自殺者の遺体は遊歩道からさほど離れていない場所でよく見つかるそう。また、自殺者の死因の多くは縊死(首をつって死ぬこと)である)その影響を大きく受けて、人口10万人あたりの自殺者数を表す「自殺率」において山梨県は近年の発表でワースト1位である(ちなみにそこに続くのは青森、岩手、秋田の東北地方)。もちろんそれを良しとしているわけではなく、ボランティアによる見回りなどでなんとか改善を図ろうとはしている。
身元が分からない遺体も多く、その遺体は官報に掲載され、行旅死亡人として税金で処理される。
またネット上では自殺の名所という樹海のイメージを受けて、自殺そのもののこと、もしくはそういったことになる状況を表すスラングとして用いられている。
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最終更新:2024/05/04(土) 04:00
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