氷と炎の歌(A Song of Ice and Fire)とは、ジョージ・R・R・マーティンの SFファンタジー/架空歴史小説。
現在第五部まで刊行中。
2011年からは「ゲーム・オブ・スローンズ」のタイトルでドラマ化された。
ウェスタロスと呼ばれる架空の大陸を舞台に、多くの貴族や騎士たちが戦い、 王座を争う架空戦記。
中世イングランドの薔薇戦争をモティーフとしている。
主な登場人物だけでも百人を超え、似たような名前の兄弟親戚先祖が複数登場するため 非常に難解(実際の歴史物語を踏まえているものと思われる)。
ファンタジー要素は希薄だが、話が進むにつれて北の彼方に住む謎の存在「異形」や、 滅びたと思われていたドラゴンなどがクローズアップされていく。
また、同作者によるSF小説との関連をにおわせる要素もある。
「先の予測できない歴史小説が書きたかった」という作者の弁の通り、登場人物がやたらと死ぬ。
この世界には主人公補正が存在しないらしく、いかにも主人公っぽい重要人物から率先して死ぬため油断できない。また作者は「どのキャラクターも安全ではない」と語っており、読者はやきもきしながら先を読み進めることとなる。
王国北部の領主であるエダードの元に、国王ロバート・バラシオンが訪れる。 宰相にあたる「王の手」にエダードを任命するためだ。 ふたりは、先代ターガリエン王朝を滅ぼし、新たな王朝を築いた戦友同士だった。 王とともに王都キングズランディングに上ったエダードだが、そこで王の息子ジョフリーの出生に関わる重大な秘密を知り、命を狙われることとなる。
一方、東の大陸では、ターガリエン王家の生き残りであるデナーリス姫が、 騎馬民族の長ドロゴのもとに嫁ぎ、捲土重来を期して軍容を整えつつあった。
そして北の彼方の「壁」の向こうでは、遠い昔に滅びたと思われていた「異形」が、 再び姿を現し始めていた・・・。
邦訳は、第一部から第三部までを岡部宏之が、 第四部以降を酒井昭伸が担当している。
しかし訳者が切り替わる際、キャラクターや用語の読み方が変更されたため (ケイトリン→キャトリン など)多くの読者の混乱をもたらした。
現在発刊されている新版では、用語は酒井訳のものに統一されているが、 旧版を読むときは注意されたし。
この訳の変更には賛否両論があるが、ひとつ明らかな点は訳語が明らかに厨二くさくなっていることである。
(例:夜警隊→冥夜の守人 など)
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最終更新:2025/12/13(土) 16:00
最終更新:2025/12/13(土) 16:00
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