浅倉威(あさくら たけし)とは、特撮ドラマ『仮面ライダー龍騎』の登場人物であり、仮面ライダー王蛇に変身する仮面ライダー史上初にして唯一の凶悪殺人犯である。
演:萩野崇 / 声:砥出恵太(クライマックスヒーローズ)
25歳の凶悪殺人犯。殺人の動機は全て「イライラしたから」。
過去及び劇中において他人はもちろん実の家族全員までも手に掛けており、「人の皮を被った化け物」という言葉が似合う人物である。
ライダーバトル活性化のため神崎士郎によって選ばれ、刑務所内でカードデッキを授けられ、変身して脱獄した。
イライラを解消するために仮面ライダー王蛇となり、身の回りの人・物に対し暴れ回る。
悲しい過去や自分なりの正義などで悪事をするのではなく、悪さをする深い理由など特にないと笑って、「理由をつけて安心したがる……!」と揶揄する、純粋な悪。
戦いそのものを楽しんでおり、「戦いを続けること」自体を願いとしている。
「黒を白にする」仮面ライダーゾルダ/北岡秀一の力を持ってしても無罪にする事が出来なかったため、北岡を逆恨みしており、事ある毎に付け狙っている。彼以外の人物に関しても目を付けた人間にはとことん執着する傾向がある。
僅か13歳で実家に火をつけ、両親を殺害した。その後、弟が生き残っていたと知るなり、何の迷いもなく殺害した。浅倉曰く「うざかった」。
手塚海之にとっては友人の、霧島美穂にとっては姉の仇でもある。神崎士郎が浅倉をライダーにした理由の一つは手塚を戦わせるためであった。
幼少から常に暴力と隣り合わせの生活をしてきたために、「殴るか殴られるか」の暴力に身を置いていないと落ち着かない体質。銃を持つ警官複数を一人で倒すなど、生身でも戦闘力は極めて高い。その一方で、騙し討ち・近くにいた奴をとっさに壁にする・変身ポーズ中に鉄パイプで奇襲(当然変身ヒーローの禁じ手。しかも自分も変身前)などこの手のキャラでは珍しく頭も非常に回る。
最後までブレない清々しい悪役故に、爽快感や強烈な印象を残した。
脱獄囚であるがため、ホームレス同然で日々を過ごしており、
と、悪食ぶりは枚挙に暇がない。
以上のように、藤岡弘、が難色を示したほどのとんでもない設定だが、その突き抜けたキャラクターと劇中での圧倒的な強さは「ライダーが正義のためではなく己の願いのために戦う」龍騎という作品の特徴を色濃く反映したものであり、作中キャラの中でも屈指の人気を誇る(当時の大人にも子供にも)。
浅倉自身も、カップ焼きそばはちゃんと湯切りする、車のシートベルトを律儀に締める、「城戸真司がバカだと思う奴は手を挙げろ」という北岡の発言に挙手するなど割と面白キャラとしての側面があったりする。
ハイパーバトルビデオにて、ミラーワールドとは似て非なるミラクルワールドに迷い込んだ真司の前にナイトやゾルダと共に加勢しに現れる。本編の浅倉とは打って変わって人類の自由と平和を愛する正義のライダーになっていおり、真司を困惑させた。同様にナイトやゾルダも本編とはどこかずれており、なにより3人が協力して平和をまもるやさしい世界、まさにミラクルである。
もしかすると顔が似ているだけで中身はこの男なのかもしれない。
彼が劇中で変身する仮面ライダーである。スペック自体は龍騎と互角で、浅倉の闘争心と攻撃的な性格、凶暴性、生身での格闘能力の高さなどによってさらに底上げされており、執拗に標的を襲撃する戦法を得意としている。ちなみに変身後に首を捻る癖がある。
デッキ内容は一言で言うと「超攻撃型」。
「契約」のカードを複数枚所持している点が最大の特徴であり、通常一体の契約モンスターを複数従える事でそれぞれの武器(ストライクベント等)を使用でき、必殺のファイナルベントも一度の変身で複数回繰り出す事が可能。
劇中では仮面ライダーガイ、仮面ライダーライア亡き後、主を失った契約モンスター(メタルゲラス、エビルダイバー)を配下に置いた。
また、「ユナイトベント」によりそれらのモンスターを融合させることで「獣帝ジェノサイダー」を誕生させた。
これにより、個々のものより強力なファイナルベント「ドゥームズデイ」を発動可能である。
反面、(ネタを除くと)防御的なカードに乏しい、というか持っていても使おうとしないため、強引に攻められると圧されやすい。また複数の契約モンスターにエネルギーを与えなければならなので維持コストが大きいという弱点もある。尤も、主に野生モンスターのエネルギーを与えるほかのライダーに対し、人間を平気で食べさせる浅倉にとってはそこまで大きなデメリットではなさそうだが。
| 契約モンスター | ベノスネーカー、エビルダイバー、メタルゲラス、 ジェノサイダー |
召喚機 | 牙召杖ベノバイザー |
| ソードベント | ベノサーベル | ||
| スイングベント | エビルウィップ | ||
| ストライクベント | メタルホーン | ||
| コントラクト | 契約(二枚所持) | ||
| スチールベント | (未使用) | ||
| ユナイトベント | (ミラーモンスター3体を合体させ、ジェノサイダーを誕生させる) | ||
| ガードベント | 仮面ライダーガイ | ||
| ファイナルベント |
ベノクラッシュ、ハイドベノン、ヘビープレッシャー、ドゥームズデイ |
||
メタルゲラスやエビルダイバーとの契約によってコンファインベント、コピーベントも手に入れたはずだが、未使用かつ王蛇のカードとして紹介されたことがないため詳細は不明。
「龍騎の世界」には存在が確認されなかった。しかし、「響鬼の世界」や劇場版『オールライダー対大ショッカー』などに登場。この二つではオリジナルの荻野氏が声を担当している。
『超・仮面ライダー電王&ディケイド』では、仮面ライダーディエンドが召喚したものにリュウタロスが憑依し戦った。
あまりにも凶悪なキャラクターのため、放送倫理の厳しいこのご時世で今後出演することはないだろうと思われた彼だったが、『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフ『仮面ライダーブレイブ Surviveせよ ビーストライダースクワッド』に本人役(オリジナルの萩野氏が演じる)として再登場することが発表され、ファンを驚かせた。同時に復活する極悪っぽい動物ライダーの中になぜかビーストが混じっていることにも驚かされた。他のビーストライダーを引き連れブレイブのガシャットを狙いに現れ、約15年ぶりの登場にも関わらずその凶暴性をいかんなく発揮した。さらにはシャンゼリオンよろしくと言わんばかりに生のサバに被りつくというギャグキャラ悪食っぷりも披露した。
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最終更新:2025/12/11(木) 21:00
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