熊本桜町バスターミナルとは、熊本県熊本市中央区桜町にあるバスターミナルである。
2019年9月10日までの名称は「熊本交通センター」。
概要
旧:熊本県庁の跡地に建てられたバスターミナルで、西はずれにある熊本駅と違い市街地のど真ん中かつ熊本城のすぐ近くに位置していることから、実質的に熊本県の公共交通網の中核を担っている施設である。 1967年3月着工、2年後に開業した。開業当時は東洋最大級、それ以後は日本最大級のバスターミナルと言われている[1]。
1日の利用者数は約4万人。熊本市に拠点を持つバス事業者4社(九州産交バス・熊本バス・熊本電鉄バス・熊本市交通局→熊本都市バス)のほか、県外からの高速バス事業者が乗り入れている。管理は九州産交バスグループの子会社である「九州産交ランドマーク株式会社」が行っている。
前述の通り熊本駅とはかなり離れた場所にあるが、熊本市交通局(熊本市電)の辛島町停留場が近い。
施設
旧・交通センター時代、地下には駐車場と「熊本交通センタープラザ」というショッピングセンターがあり、1階はファミリーマート・喫茶店・旅行代理店・乗車券売り場、2階にはダイソーが、3階以上には熊本交通センターホテルが入居していた。また県下最大級のボウリング場「センターボウル」や地元では鶴屋百貨店と双璧をなすデパート「県民百貨店」(もと岩田屋伊勢丹→熊本岩田屋→くまもと阪神)を併設していたほか、「センターコート」というイベントスペースも設けられていた。これらの施設は2015年9月までに順次閉店。その後跡地の再開発が進められ、完成まで代わりに「仮バスターミナル」が近くの道路上に設置された。
当初、新施設は2018年の再開業を目指していたが、熊本地震とかいろいろあって開業予定が先延ばしに。その後2019年9月14日にめでたくグランドオープンし、バスターミナル部分は一足早い9月11日に運用を開始した。商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto」を併設しており、TOHOシネマズ熊本サクラマチや熊本城ホールをはじめ、ホテルトラスティプレミア、ラソールガーデン熊本(結婚式場)などが入ったかなりデカい施設に生まれ変わった。また、ビル5階の展望デッキには高さ4mの巨大くまモン像がお目見えし、訪れる人に手を振って出迎えてくれるようになっている。って全体主義国家の最高指導者かよ。
なお、これにともないバスターミナルは「熊本交通センター」から「熊本桜町バスターミナル」に改称したほか、グランドオープン日の9月14日には熊本県内において上記4社などのバスと熊本市電・熊本電鉄の電車が(ほぼ)すべて無料になるというかなり大規模なイベントも実施され話題になった。また、新バスターミナルの運用開始にあわせ熊本都市圏を走るバスの系統番号も大幅に変更されている。
乗り入れする高速バス・都市間バス
2019年5月現在。※は特に決まった愛称が無い。
- ひのくに号 福岡(福岡天神・博多駅)行き/福岡空港行き
九州産交バス・西鉄バスの共同運行。
- ぎんなん号 北九州(小倉・新門司)行き
九州産交バスが運行。2018/11/30廃止。
- 不知火号 名古屋行き
九州産交バス・名鉄バスの共同運行。
- サンライズ号 神戸・大阪・京都行き
九州産交バス・近鉄バスの共同運行。
- あそ☆くま号 大阪・京都行き
九州産交バス・近鉄バスの共同運行。
- さいかい号 佐世保・ハウステンボス行き
九州産交バスが運行。2014/9/30に一旦廃止したが、2019/4/1より再開した。
- りんどう号 長崎行き
九州産交バス・長崎県営バスの共同運行。
- なんぷう号 宮崎行き
九州産交バス・宮崎交通の共同運行。
- きりしま号 鹿児島行き
九州産交バス・鹿児島交通・南国交通の共同運行。
- ひとよし号 人吉行き
九州産交バスが運行。2014/7/31に一旦廃止したが、2019/4/1より再開した。
- Aso-go 阿蘇行き
九州産交バスが運行。
- やまびこ号 大分行き
九州産交バス・大分バスの共同運行。
- たかちほ号[2] 高千穂・延岡行き
九州産交バス・宮崎交通の共同運行。
- 快速たかもり号 高森行き
九州産交バスが運行。
- 快速あまくさ号 天草(本渡)行き
九州産交バスが運行。
- 九州横断バス 阿蘇・黒川温泉・湯布院・別府行き
九州産交バスが運行。なお厳密には定期観光バスである。
- オーシャン観光バス 雲仙・長崎行き
九州産交バスが運行。なお厳密には定期観光バスである。2017/11/30廃止。
- 空港リムジンバス 熊本空港行き
九州産交バスが運行。
のりば
のりばはビルの1階、バス案内所は2階に設けられている。のりばの位置についてはこちらを参照。方面別に赤・青・緑の3グループに色分けされており、違うグループののりばには直接行き来できない構造になっているため注意が必要。
- 1番のりば(一般路線バスの案内番号MとP)
南熊本駅・田迎を経由しイオンモール熊本・城南・御船などに向かうバス、南熊本駅・八王寺を経由し長溝団地に向かうバスが発着する。
- 2番のりば(一般路線バスの案内番号P)
大学病院・南熊本駅を経由し流通団地・御幸木部などに向かうバス、新市街を経由し流通団地に向かうバス、尚絅校・八王寺を経由し中央病院などに向かうバスが発着する。
- 3番のりば(一般路線バスの案内番号S)
熊本駅・蓮台寺を経由し西部車庫・熊本港などに向かうバス、熊本駅・新土河原を経由しアクアドーム・並建などに向かうバスが発着する。
- 4番のりば(一般路線バスの案内番号SとT)
熊本駅・田崎市場を経由し西部車庫・小島・河内などに向かうバス、春日校・田崎市場を経由し西部車庫に向かうバス、熊本駅を経由し本山に向かうバスが発着する。
- 5番のりば(都市間バス+α)
りんどう号、さいかい号、なんぷう号、ひとよし号、きりしま号、あまくさ号、熊本城周遊バスが発着する。
- 6番のりば(都市間バス)
不知火号、サンライズ号、あそ☆くま号、空港リムジンバス、Aso-go、やまびこ号、たかちほ号、たかもり号、九州横断バスが発着する。
- 7番のりば(都市間バス)
ひのくに号が発着する。
- 8番のりば(都市間バス・一般路線バス)
臨時バス停。
- 9番のりば〜13番のりば
降車専用。
- 14番のりば(一般路線バスの案内番号A)
京町を経由し植木・山鹿・玉名などに向かうバスが発着する。
- 15番のりば(一般路線バスの案内番号FとG)
産業道路を経由し県立劇場・戸島・長嶺・パークドームなどに向かうバス、子飼橋・県立劇場を経由し水前寺公園(水前寺鳥居)に向かうバス、明午橋を経由し市立図書館に向かうバスが発着する。
- 16番のりば(一般路線バスの案内番号EとF)
子飼橋・熊本大学を経由し武蔵ヶ丘・光の森・大津などに向かうバス、子飼橋・供合を経由し光の森などに向かうバスが発着する。
- 17番のりば(一般路線バスの案内番号C)
北熊本駅を経由し武蔵ヶ丘・光の森・立石・菊池などに向かうバス、清水ヶ丘を経由し武蔵ヶ丘・光の森などに向かうバスが発着する。
- 18番のりば(一般路線バス)
臨時バス停。
- 19番のりば(一般路線バスの案内番号BとW)
壺井橋を経由し上熊本駅・高平などに向かうバス、国立病院を経由し荒尾橋に向かうバスが発着する。
- 20番のりば(一般路線バスの案内番号U)
新町を経由し上熊本駅・崇城大学・河内・小島などに向かうバス、国立病院を経由し上熊本駅に向かうバスが発着する。
- 21番のりば(一般路線バスの案内番号R)
世安町を経由し川尻・宇土・松橋などに向かうバス、迎宝町を経由し本山に向かうバスが発着する。
- 22番のりば〜23番のりば
降車専用。
- 24番のりば(一般路線バスの案内番号KとL)
水前寺公園・健軍電停を経由し沼山津・木山・イオンモール熊本・御船などに向かうバス、水前寺公園を経由し江津団地・セイラタウンなどに向かうバスが発着する。
- 25番のりば(一般路線バスの案内番号K)
水前寺公園・県庁を経由し動植物園・沼山津・木山などに向かうバスが発着する。
- 26番のりば(一般路線バスの案内番号HとJ)
熊高正門もしくは水前寺駅を経由し長嶺・小峯などに向かうバス、水前寺公園・県庁西門を経由し長嶺・小峯・託麻南などに向かうバスが発着する。
- 27番のりば〜29番のりば
降車専用。
なお、それぞれののりばにつながっている建物の入口は次の通り。
- 赤グループ…花畑広場前の入口、NTT西日本熊本支店横の入口、北側バス通路横の入口、南側バス通路横の入口
- 青グループ…いずれかの入口(いったん2階か地下1階に向かい連絡通路を利用)
- 緑グループ…南側バス通路横の入口
関連動画
関連項目
関連リンク
脚注
- *バース数が29(改修前は36)で日本最大規模。現在では、高速バスの発着数が最多のバスタ新宿が「日本最大のバスターミナル」と言われることが多い。
- *熊本→延岡が「たかちほ号」、延岡→熊本が「あそ号」となっており、上りと下りで路線愛称が異なる。