ニコニコ動画では結果を予想した上で行動を起こしたとしか思えない動画にこのタグ名が付けられている。
しかしながら、本来の語法としては、この「確信犯」の用法は正しくないとされてきた。
本来「確信犯」は、自分の行動の“道徳的・宗教的あるいは政治的な正しさを確信”してなされる犯罪のことを指す法律学上の用語である。
参考までに本来の法律学上の用法について例を挙げて紹介しておく。
【設定】ある電器店員が映りの悪いテレビの調整を依頼された場合
確信犯者は政治犯や思想犯に多いが、日常的な光景においても確信犯に遭遇する可能性はある。例えば、
なども一種の確信犯に当たると解釈される。他にも、
ももちろん、確信犯に該当する。
確信犯と呼ばれるか否かは、これらのケースような「動機」の部分に裏付けがあるか否かによって違ってくる。もし前述のような行為の本音の動機が「自分の金儲けのため」であったとすれば、それは確信犯ではないことになる。
とはいえ、上記のような誤用が、通俗的な慣用表現として広まりつつあるのも事実である。
「何気なく」が若者言葉の「何気に」へと変化したり、本来良い意味ではない「やばい」という言葉がいい意味で使われるようになったり、いつの間にか 「病気」が褒め言葉になっていたり、「紳士」が変態とほぼ同じ意味になっていたり、また、古語という概念そのものが示しているように、このような変化は人々に使われる言葉の持った、不可避の性質である。
そのため、「確信犯」についても、今日広く使われている意味をして誤用だと指摘するのは適切でないとの見解も、徐々にではあるが呈されてきているところである。
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最終更新:2025/12/15(月) 12:00
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