禁止カード 単語


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キンシカード

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禁止カードとは、主にTCGにおいて使用が制限されるカードのことである。

概要

各TCGでは新しいシリーズが出るたびに様々なカードが登場する。
しかし、何らかの理由で開発者が特定のカードの使用を禁止する旨を宣言する場合がある。これが禁止カードである。

禁止となる理由は、多くの場合、そのカードあるいはそのカードをメインにした特定のデッキが余りにも強すぎてカードゲームがゲームとして最早機能しないという場合であるが、勝負が長引きすぎて大会運営に物理的に支障があるとか、後のゲームルールの変更によってカードに書かれている処理が出来なくなったなどの場合もある。

公式非公式問わず大会などで禁止カードをデッキに入れることができない場合が多い。
カードゲームのバランスを保つための手段の一つではあるが、顧客が既に持っているカードの財産としての価値を毀損する行為であり、ゲームバランスに不備があったという商品の欠陥を認める行為でもあるため、一般にはあまり良くないとされている。
ただし一部大会では禁止カードを使用可能なレギュレーションもある。自分も相手も禁止カード祭りで世紀末になりやすいが…

友人同士では特に決まりはないので好きに使ってもよいが、
禁止カード入りデッキ対禁止カードなしデッキでは戦力に差がありすぎて試合どころではない場合もある。
友人同士で使用可能か話し合い、仲良くカードバトルしよう。

MTGの禁止カード

まず初めに、どこまでの範囲のカードを使用できるかを大まかに定めたいくつかフォーマット(形式)があり、それぞれの中で異なる禁止カードが設定されている。
その中でも、最初期に作られた賭け用のカードやカードを物理的に投げて当てるカード、元々変則ルール用に作られた策略カードが全ての場合で禁止カードとなっている。全37枚。
このほか、公式のジョークカードなど、発売時点から公式戦で使用できない前提のカードもある。
 
これまで発売されたすべてのカードを使用できるエターナルという形式の中で、ヴィンテージという形式が最も禁止指定が緩く上記のもの以外ならば「制限カード」扱いで1枚は使用できる。レガシーはヴィンテージで制限カードになっているようなもの(違う部分もある)を禁止カードとしている。

初期のカード以外が使用できるモダンは設立時点から「禁止カードを設定することで環境を健全に保つ」ことが明示されており、積極的に禁止カードを設定し、逆に大丈夫と判断されると解禁されたりする。

ここ数年で発売されたカードで行うスタンダードは、「禁止級のカードが出来てしまう=カードセットのバランス調整失敗」ということであるためできるだけ禁止カードが出ないように調整されている。暴走しそうなカードやデッキタイプが予測される場合、同じセット内に予め対策カードを忍ばせておくということも行われる。

各種変則ルールについても、そのルールで大問題となるようなカードを禁止カードとして設定している。

2020年4月21日現在の禁止カードの枚数はこんな感じである。

フォーマット 枚数
スタンダード 4
ブロール 4
パイオニア 14
モダン 40
レガシー 89(アンティ9+策略25+その他55)
ヴィンテージ 37(アンティ9+策略25+その他3)
Pauper 17
統率者戦 78(ヴィンテージ禁止37+固有禁止41)

バトルスピリッツの禁止カード

かつては伝説・究極カードという名称だった。(それぞれ禁止・制限に該当する。)

2018年9月現在での禁止カードは18枚。

  • BooBooマン
    デッキに何枚でも入れられるカードとしては異例の「20枚制限」となったカード。
    バトスピでの公式大会で試合途中で時間切れになった場合の勝利判定はライフの多い方、お互いのライフが同数か5以上なら「デッキの枚数が多い方が勝つ」というルールになっている。このカードは自身の効果で同カードを出すことができる効果を持っている。つまりこのカードを数百枚入れるだけであら不思議、効果処理で延々と自身を出し続けることで時間を消費し、判定勝ちできるデッキの完成である。
    元々このカードは西武園ゆうえんちのバトスピコラボとして入場特典で配布された当遊園地のキャラクターを模したカードである。その配布方法故に数百枚集めるのは言うほど楽ではない。

デュエル・マスターズの禁止カード

プレミアム殿堂というのがこれに該当する。俗に「温泉行き」と呼ばれており、由来は再録された「無双竜機ボルバルザーク」のカードイラストが温泉に浸かっているものであったことから。

2021年7月現在での該当カードは34枚。

デュエマで言う制限・禁止は強さを称え殿堂入りという体裁になっており、購買年齢層を考慮して名誉なこととされている。よって基本的に制限緩和は無い。ごくごく例外でプレミアム殿堂から殿堂入りに「降格」したカードが存在するのみである。しかし、「メガデッキデュエル7」のように条件付きで使用可能なルールで行われる大会もあるため、全くの無価値になってしまうわけではない。
なおプレミアム殿堂とは別にいかなる場合でも使用できない使用禁止カードが定められている。

  • 緊急プレミアム殿堂
    • そんなデュエマで発売前にプレミアム殿堂(禁止カード)になったカード。
    • 効果はカード名を1つ宣言し、宣言されたカードは次の自分のターンまでバトルゾーンに出すことができず、唱えることもできず、宣言されたカードが場にあった場合は無視されるというもの。
    • 無視というのは刻印と同じくないものとして考えるということらしい。
    • …とまあこれはMTGで言うジョークカードであり、直前の改訂で同じく場のクリーチャーや呪文をコストで指定してクリーチャーならすべてバウンス、呪文なら使用不可にする機術士ディール/本日のラッキーナンバー!を殿堂入りにしておいてこんなカードが環境に許されるはずもなかった。
    • なおyoutubeのコロコロ生配信にて規制前日に発表され、本当の意味で緊急プレミアム殿堂になったというオチがついている。

ヴァイスシュヴァルツの禁止カード

MTGに形式が似ておりスタンダード(全カード使用可能)・ネオスタンダード(タイトル指定してその作品カードのみ使用可能)・サイド限定(白か黒のいずれかしか使えない)、タイトル限定(指定されたタイトルしか使えない)の4通りのフォーマットによって禁止カードが異なる。またブシロード製特有の○種選抜(このグループに含まれるカードのどれか1種類しか使えない)等ややこしい。

現在のWSの公式大会は基本ネオスタンダードかタイトル限定で開催されるため、ネオスタンダードでの禁止カードは事実上禁止カードである。下記のカードは全構築禁止の完全禁止カードだが、それも含めると2019年9月現在7枚存在する。

  • 神木秋成(ペルソナ3)
    ヴァイスシュヴァルツの大会環境を見直したとも言われる凶悪カード。
    効果はこのカードが場に出たら、相手は手札を1枚選んで捨てるというものだが、このカード単体だけなら大した影響はなかった。問題は同時期にあった"蹂躙"明智 光秀の存在である。
    このカードと、応援でアンコール「手札キャラ1枚を控室に置く」を付与するカードの3枚が揃ったら最後、秋成配置→光秀で控室へ→それをアンコールで手札の任意のキャラカードと入れ替えて再配置以下ループ。手札にキャラがある限りハンデスループが続く。
    ヴァイスシュヴァルツは強化して殴るビートダウンが大半を占める中ハンデスに特化したこのデッキを対策する場合は当時は専用対策必須で、そんなことをすると他のデッキに負けるというジレンマであった。結果ミラーマッチくらいしか有効策が無いという状態に陥り、その年の大会でも優勝した。
    この影響は大きかった。大会後の制限改訂で即スタンダード禁止入り、そして完全禁止になるまで2年程というスピード禁止である。(この時多数のカードが規制されており期日が2012年8月15日だったことから終戦記念日と呼ばれている。)
    また、スタンダードという垣根のないコンボが出来る環境が嫌われた結果、現在のWS公式全国大会はネオスタンダードかタイトル限定が基本である。
    余談であるが、2013年で禁止カード全解除のスーパースタンダードバトルが開催された時に再び活躍の機会が与えられ、このカードを使用した神木ハンデスが優勝した。カードプールの増加の後押しがあったとは言え、カードパワーの高さが健在である事を示した。

フューチャーカードバディファイトの禁止カード

2018年5月より、「限界突破」という名称で新設された。MTG同様、フラッグ(勢力)ごとに使用可能なカードが異なる。2021年5月のサービス終了時点で全フラッグで使えないのは8枚存在した。

カードファイト!!ヴァンガードの禁止カード

2019年8月より、プレミアムスタンダード-クランファイト-で新設された。2020年3月現在該当するカードは3枚。

ポケモンカードの禁止カード

レギュレーションで使用可能なカードプールが異なる。MTGと同じ形式。

最も多くのカードプールを有する「殿堂レギュレーション」ではカードの強さごとに殿堂ポイントが決められており、4ポイントを超える構築はできないことになっている。
またポイント制以外でも禁止カードは別途定められている。

  • フラダリの奥の手
    • 登場して8か月余りで殿堂レギュレーションを含めた当時のレギュレーション全てで禁止になったカード。
    • 効果はこのカード以外のお互いのトラッシュ(遊戯王でいう墓地)にあるカードをすべて山札(デッキ)に戻してシャッフルする。というもの。
    • 「ファーストチケット(最初の先攻後攻を決めるときに使うと先攻になる)」を使って先攻を取り、先攻でもルールを無視して攻撃できるラティオスEXに、最大6枚ドローできるシェイミEX、山札の上から2枚見て1枚手札に入れるダートじてんしゃ、上から4枚見て1枚同名カード以外のトレーナーズのカテゴリのカードを手札に入れるトレーナーズポスト等で圧縮、さらにフラダリの奥の手でおかわりと山札を絞りつくす戦術が横行した。ずっと俺のターン!
    • 当然ながら1ターンにかかる時間が膨大になり、ループの元凶ともいえるこのカードは禁止となった。
      また初心者がルールを間違えてフラダリの奥の手まで山札に戻してしまったり、効果処理途中で山札とトラッシュを混ぜてしまったりしたようである。
  • ダーテング(BW3)
    • 目を引くのはとくせい「きょだいなうちわ」。効果はコインを投げて表なら相手の場のポケモンを1体選択して山札に戻すというもの。進化時発動で1回のみ、しかもコイン判定で確定ではないと不安定さが目立つ。
      そして2進化で悪タイプであるため、発売当時の環境では特に注目されることもなかった。
    • だが、発売された約4年後のXYのパックに収録された「巨大植物の森」が出ると状況は一変する。
      草ポケモンのみ、進化ターン制限がなくなるというものであり、しかもこのカードの少し前に草タイプのコノハナが収録されていたのである。
    • ポケカでは進化ポケモンは進化前の名前があってればOKなため、草タイプのコノハナからこのカードにつなげることが可能である。
      そしてこの環境には退化スプレー、スーパーポケモン回収、リサイクルなどダーテングを剥がして再利用できるトレーナーズが充実していた。あとはお分かりだろう。
    • ダーテングの特性を連打し、相手の場にポケモンがなくなると勝ちという特殊勝利条件を満たし相手のターンを待たずして1ターンキルというデッキが大会で好成績を収め、強さが認められたことにより巨大植物の森が登場してから3カ月後という短いスパンで禁止カードと相成った。
    • 対策は一応たねポケモンの数を増やすことが挙げられるが、そんなことをしたらデッキが歪んでしまうし、実際はエネルギーカードが必要不可欠なため、そこまで入れられない。
      • 更に手札からベンチに出たときの便利な特性などもあり、それを捨ててまで対策するとなると…
    • ダーテングがレギュレーション落ちした直後、入れ替えで巨大植物の森が禁止入りした。
      正直森が禁止行けば悲劇は回避できたろうが、出たばかりのカードを禁止にするのは憚られたのだろう。
    • このようにマイナーカードが後発のカードでシナジーを生み一気にトップに駆け上がって規制されるということはカードゲームではよくあることであり、ダーテングもそうした環境の変化により禁止にぶち込まれてしまった1枚である。
    • ただそもそもの原因は手札が増えまくるシェイミEXが使えたからというのも否定できない。あと特性で殺すので、エネルギーカードが一切必要なく、そのスペースを潤沢なサポートカードで埋められるというのが後押しした感がある。
  • アンノーン(DAMAGE)
    • 特殊勝利カードの一つであり、そしてエクストラという広いレギュレーションで許されなかったカードである。
    • このカードの特殊条件は自分の場にダメージカウンターが66個以上あるとき特殊勝利できるというもの。
      普通にやっていたら条件を満たすのは困難だが、そこはエクストラという広いレギュレーションだから何とかなった。
    • ランクルスのダメージスワップ、クレッフィのワンダーロック、そしてマグマ団の秘密基地。更にマニューラのひっぺがし。この4枚と、後はHPが高いポケモンを用意する。揃うと最後、相手は何もできずに死ぬ。
  1. マグマ団の秘密基地を出す。これの効果でたねポケモンをベンチに出すとダメージカウンターが2個乗るようになる。
  2. クレッフィをベンチに出す。クレッフィはたねポケモンなので2個ダメージカウンターが乗る。
  3. ランクルスのダメージスワップでダメージカウンターをHPの高いポケモンに乗せ換える。
  4. クレッフィの特性ワンダーロックで適当なポケモンに道具として付ける。
  5. マニューラのひっぺがしで道具扱いのクレッフィを手札に戻して回収。
  6. 以下ループ、66個のカウンターが乗ったら相手は死ぬ。終わり

ループ勝利のため特性メタを張られるとどうしようもない、必要カードが多いという欠点こそあるが、はまったら最後相手はただ死ぬのを待つしかないという状況になる。
結果このカードは登場してから半年経たずにエクストラ禁止カード行きとなった。

  •  しまめぐりのあかし
    • 何とポケモンカードで最速の21日でエクストラ禁止行き決定となったカード。
    • 効果はEX・GXとついたポケモンの最大HPを-100して、サイドボードを取られる枚数を-1枚するというもの(通常EX・GXはきぜつしたら相手はサイドを2枚引く)
      まあこのカード単体なら大したことはないのだが、カードゲームというのは得てしてコンボが問題になる。
    • 2019年エクストラ環境で覇権を取ったのは超越ガブギラというデッキである。この超越というのはシャドウバースの次元の超越からきている(相手のターンをスキップし、また自分のターンにするカード)。
      • ここでは相手の手札を0にし、更にデッキトップまで操作し相手に何もさせないことで相手がターンエンドするしかない状況を作ることで、疑似的に相手ターンをスキップさせたも同じという比喩表現で使われている。
    • そのデッキの中枢を担っていたのが相手の手札をサイドボードの数と同じにするリセットスタンプと、お互いに2枚ずつハンデスするサポートムサシとコジロウだった。禁止前の先攻1ターン目の完全ハンデス成功率は8割とも言われ、ポケカエクストラはじゃんけんですべてが決まる…とまで言われたMoMA級の世紀末環境であった。

なので、9月1日の改定でエクストラ環境でムサシとコジロウ、リセットスタンプは禁止されたのだが、それと入れ替わりで収録されていたのがこのしまめぐりのあかしである。
単体では悪さを考えつかないが、ここにジラーチEXを組み合わせることでわざと相手にサイドボードを取らせ、更にジラーチ自体がサーチ効果持ちなため、安定性も上がってしまった。

  1. フーパEXでジラーチEXを2枚、シェイミEXをサーチし、ジラーチを2枚出して効果でマチスの作戦かNかマーズをサーチし、手札にマチスの作戦とNとマーズを揃える。
  2. シェイミEXなどで適宜サーチや手札補充を行う。
  3. ぼうけんのカバンの効果でどうぐであるしまめぐりのあかしを2枚サーチ。
  4. ジラーチEXにしまめぐりのあかしをつける。HPが90しかないジラーチは即きぜつする。
    しまめぐりのあかしでサイドボード枚数軽減できるのは相手のわざでやられたときのみなので、相手はサイドボードを4枚とる。
  5. ムウマージの特性によりわざときぜつさせ自分は手札補充、相手に更にサイドボードをとらせこれで相手のサイドボードは1枚になる。
  6. マチスの作戦でサポートの回数を増やし、Nで相手の手札をすべて戻させ1ドロー、マーズで相手の残り手札を叩き落す。
  7. ザクザクピッケルで相手の山札を3枚まで見て、一番影響のなさそうなカードをデッキトップにして完成

結局先攻1ターン目相手全ハンデスというクソゲーが完成してしまった。
ジラーチEXが禁止行きにならなかった理由は、しまめぐりのあかしを禁止にしない場合はシェイミEX+マグマ団の秘密基地でシェイミEXをきぜつさせることで結局コンボ成立するため、こちらを禁止するしかなくなったということである。
ちなみに同日改定でマチスの作戦とムウマージとザクザクピッケルも禁止行きで、運営の徹底ぶりが伺える。

2019年のエクストラ環境での改定は超越ガブギラが環境を席巻したことによりハンデスを始めとした手札に干渉するカードが軒並み規制を受けており、追加で全ルールで先攻の1ターン目はサポート使用不可とルール改正も行われ、先攻絶対有利が長らく続いたポケカ環境に一石を投じる結果となった。

WIXOSSの禁止カード

2017年4月現在は7枚存在する。
なお同時に入れる事が出来ないカードもある。

当作では禁止・制限に入ることは繭の部屋入りと呼ばれ、アニメで散々狼藉を働いた彼女にちなんだものになっている。

アクエリアンエイジの禁止カード

主にエクストリームスタイルで運用されていた。サービス終了時点で該当したカードは21枚。

Z/Xの禁止カード

2016年4月より、「封神指定」という名称で本格的に運用開始された。名称の由来は2016年1月28日に登場した「統べて識る者ギルガメシュ」が2016年3月13日までこの名称で使用禁止指定がされていたことから。2020年12月現在該当するカードは10枚存在する。

プレシャスメモリーズ

メモリーズカードというのがこれに該当する。ヴァイスシュヴァルツ同様、ミックスレギュレーション(全カード使用可能)・MIX-Two limited(2タイトル指定してその作品カードのみ使用可能)・シングルレギュレーション(指定されたタイトルしか使えない)の3通りのフォーマットによって禁止カードが異なる。

遊戯王の禁止カード

詳細は禁止カード(遊戯王OCG)を参照。

なお禁止カードになると一部を除いてアニメでも使用されなくなる。

何故禁止カードは生まれるのか

開発側が想定していない使われ方をした、開発側が使い方自体は想定していたが強さを見誤った(MTGのMoMa)、初期段階でゲームバランスがまとまっていなかった、大体は開発側の調整ミスによるものである。

ただし、開発側が意図的にこのようなことを行う場合もある。

息の長いカードゲームの場合過去に囚われつづけるわけにもいかず、現在のカードプールで使う分には良いバランスのカードならば過去のカードと組み合わせた場合の危険性があっても作る場合もある。
この場合、過去のカードが使える環境ではトンデモないコンボが生まれ、そのまま禁止となりやすい。

あるいは、バランスが整いすぎて環境が硬直気味になると、長期的に見た場合勝負がマンネリ化して面白くなくなるというものがあり、今メタ外のデッキタイプ用に若干強力すぎるカードを意図的に入れ、環境をちゃぶ台返しするという行為が行われる場合もある。
意図的にバランスを崩す大変危険な行為であり、さじ加減を僅かでも誤ると禁止カードとなる。

特殊な事例として、現在のカードプールで禁止カードになるのを半ば覚悟の上で、過去の超強力カードを再録するというある種のサービスを行った事例もある。この場合、ショップにシングルカードとして売ったり、過去のカードを使う環境の人とのトレードのタネになる。
 
このような場合はいいのだが、販売元がわざと強力なカードを作ってパックを売りさばき、ある程度売ってから禁止・制限に指定する事もある(主に遊戯王OCG)。カード売り上げを上げるための戦術であり、商売的には有効だがユーザー的に言うと焼畑商業甚だしく、利益主義と批判される事も多々ある。

禁止カードになるとそのカードは公式戦で使用できなくなるため、コレクターズアイテムとしての価値しかなくなる傾向にある。コレクターにとっては価値が下がり手に入りやすくなるため朗報とも言えるが…。
酷い時には登場から半年持たずに禁止カードになったりする。(魔導書の神判等)

だがプレイヤーからしてみれば「これは禁止になるな」と思っても、それらは強力なカードであるため使いたくなる、あるいは勝つために使わざるを得ないのである。例え数ヵ月後にそれらが紙くずになるとしても。

ただエラッタされたり、環境の変化で復帰したりする可能性があるので、禁止カードになったら二度と戻ってこられないとは一概に言えないのも実情である。

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関連項目

  • TCG
  • 遊戯王OCG
    • 禁止カード(遊戯王OCG)
  • マジック:ザ・ギャザリング
  • オリカ
  • インチキ効果もいい加減にしろ!
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