私、持ち歌、3曲以上あるけど? あなたは?とは、"学園アイドルマスター(学マス)"に登場する敵キャラクターアイドル 藤田ことね月村手毬の台詞である。
月村手毬 親愛度コミュ13での台詞。
学マスサービス開始直後からその強烈なキャラクター性が話題になった手毬だが、さらにインパクトのある出来事があった。リリースから半月程度にも関わらず、持ち歌が既に3曲も用意されていたのだ。
当時10人のプレイアブルキャラクターのうち、手毬だけ一気に3曲も獲得したのだ。とはいえ1.の最初のSSR曲はプレイアブルキャラクターは全員持っており、2.の2つめのSSR曲も藤田ことねの"Yellow Big Bang!"咲季の"Boom Boom Pow"などが実装されていき、3.の誕生日曲も葛城リーリヤの"Wake up!"や倉本千奈の"憧れをいっぱい"のように誕生日に合わせて実装されている。したがって手毬が優遇されていたとしてもただ曲の追加タイミングが早い程度で、それも時間の経過とともに薄れていった(以降も手毬の曲を含めた新曲がライブで発表されるなどしている)。サービスから半月以上経過した頃には、ユーザーにとっては既に過去の出来事になっていた。
年末にN.I.A編が始まるまでは。
プロデューサー(学マスP)のサポートにより、定期公演『初』ライブを成功させ自信を取り戻した手毬。目標であるH.I.F前のレベルアップを目的として、2人は他校の学生アイドルと競いあうイベントNext Idol Audition(N.I.A)に挑む。N.I.Aで重要なのはファン人数。ファン獲得のために営業活動やメディア出演を行って認知度を上げるというのが効果的なのだが、学マスPはメディア出演などしたら十中八九手毬が暴言や問題行動を起こして取り返しの付かないことになると危惧し月村手毬に俗なイメージを付けたくないと、メディア出演を極力控えようと考えていた。
しかし、学マスPも常に手毬の側にいられるわけではない。手毬と予定が合わなかった学マスPは、保険として同じアイドルのことねか咲季に付き添いを依頼することにした。
※以降、藤田ことねを選択した場合の展開を中心に解説を行う。
無事に仕事を終えた手毬とことねだったが、生徒同士がなにやら揉めているのを目撃する。同じ初星学園の千奈と篠澤広が、極月学園の白草四音と藍井撫子に「五流アイドル」などと馬鹿にされ、さらに二人を引き合いにして「初星学園の参加者はレベルが低い、悔しかったら一番星(※十王星南)や3組を出せ」と煽られていたのだ。千奈も広もこれまで努力を重ねてきたが、入学試験ではかたや最下位かたや実技0点。実力不足と言われても反論できない。腹を立てながら手毬がことねを見ると、どうやら彼女も苛立っていたらしく「いまだけはいくらでもイキっていいぞー。」とうっかり失言許可を出した。
手毬はまず撫子たちに名前と学校を名乗らせたあと「誰それ。しらない。」「極月学園って、色んなプロダクションが合同で作ったっていう......ふっ、単独で初星学園に対抗できない、雑魚の寄せ集めでしょ。」と早速煽り始める。これには千奈もドン引き。
さらに「961プロの2軍3軍風情」「一番星や3組が出るまでもない」「あなたたちがバカにしてたそこの落ちこぼれども(※千奈と広)で十分勝てる」と豪語。これには広も大興奮。
四音はたじろぎながらも
あなたこそ、しらない顔だけど。さぞや大きな実績をお持ちなのでしょうね?
と問いかける。すると手毬はドヤ顔で
私、持ち歌、3曲以上あるけど? あなたは?
と答えた。どうやらこれがクリティカルヒットしてしまったらしく、四音は思わず絶句してしまう。その様子を見た手毬はここぞとばかりに畳み掛ける。
えっ? あれ、もしかして... まだ1曲もないの?
ごめんなさい...ぷっ、私、しらなくて────
極月学園の皆さんが、先輩方のカバー曲ばかり歌ってるだなんて。
そして、声を震わせる四音に向かって堂々と宣言する。
ふ......悔しかったら961のトップを呼んできなよ。
初星学園の藤田ことねと月村手毬が叩き潰してやるから!
プライドを粉々に砕かれてしまった四音は
藤田ことね......その名前、覚えました。
と捨て台詞を吐いて去っていった。 影で見ていただけなのに何故か主犯みたいな扱いにされてしまったことねは今後を考え、絶望した。
ストーリーの流れ自体はことねを選んだ場合とほとんど同様だが、手毬は咲季に何も言わずに千奈たちの助太刀に向かうという違いがある。また、自分の名前より先に咲季の名前を出すという流れも一緒だが、極月学園のアイドルたちのような強者との勝負を望んでいた咲季はむしろ「よくぞ先に自分の名前を出してくれた」とご満悦だった。
N.I.A編の目玉の一つ、極月学園のアイドルたちと初星学園のアイドルが邂逅するというかなり重要なシーンはずであり、手毬が仲間を助けようとするという熱い展開のはずなのだが、手毬の暴走によってすっかりギャグシーンのようになってしまった。例えば
という風にツッコミどころが多く、月村手毬N.I.A編を代表する展開と迷名台詞になってしまった。
なお、このやりとりがネットに流出し、学マスPは頭を抱えることになるのだった。
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最終更新:2025/12/20(土) 16:00
最終更新:2025/12/20(土) 15:00
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