「竜帝神シムルグ」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」に登場する小神(マイナー・ゴッド)である。
「人と竜は対等の朋友である。竜の上に人あらず、人の上に竜あらず」
「信頼と絆をもって、手を取り合って事に当たるべし」
「生涯の友を見出すのは最大の幸福である」
ラクシアの東端に位置するプロセルシア地方、その大半を占めるシレスカ列島で広く信仰されている小神である。
3000年以上前の魔法文明時代末期、戦いに敗れ、僅かな手勢を率いて同地に落ち延びてきた人間の魔法王がいた。人であった頃のシムルグはその息子である。当時のシレスカ列島はドラゴンの楽園であったが、彼等を追って侵略してきた蛮族の魔法王によって、ドラゴンは各個撃破され、次々とドラゴンゾンビに変えられていった。シムルグは古竜(エンシェント・ドラゴン)のアーレスグリュットを説得し、バラバラだったドラゴン達をまとめ上げ、アーレスグリュットに跨って戦いを指揮し、蛮族をこの地から追い出すことに成功した。
以後、人族とドラゴンは共存、協力し合うという誓いが立てられ、この地にプロセルシア帝国が建立された。シムルグはその初代皇帝となった。その死後、人族とドラゴンの調和を実現した功績を始祖神ライフォスに認められ、小神となった。(ちなみに、そのシムルグの相方であった"皇帝竜"アーレスグリュットは、いまでも帝都ラースに在ってプロセルシア地方を守護している……と、言われている)
その後色々あってプロセルシア帝国は四分五裂し、同地は現在まで続く長い戦乱と混沌の渦に放り込まれる(この辺りの詳しい説明はプロセルシア地方の単語記事に譲る)が、竜帝神シムルグは現在もプロセルシア全土で厚く信仰されている。というか、同地では「神=シムルグ」「神官=竜帝神の神官」である。(ごく僅かに、ライフォスやティダン等の第一の剣の神々も信仰されているようだが)
また、最初の竜帝神官が、シムルグの親友であったリルドラケンの"竜戦士"アヴルであったため、現在も竜帝神シムルグの神官は大半がリルドラケンであり、プロセルシア地方に生まれたリルドラケンのほとんどは神官になる。このため、同地では「リルドラケン=神官様」も成り立つ。
その教義は、人と竜との間に限らず、親しき者同士の間に結ぶ絆を最も尊いものであると説く。何事も協力して取り組む事を推奨し、特に親しき者のためなら私心を捨てて仁義を優先することを美徳としている。実にライフォス系列らしい。
神像は、在りし日のシムルグとアーレスグリュットの似姿――ランスと盾を構え、竜に跨った壮年の男性として造られることが多い。聖印も、竜に乗る人を意匠化したものである。
すべての特殊神聖魔法がドラゴンに対して何らかの関係を持つ。「ドラゴンを相手にする」「ドラゴンと共闘する」「自分自身がドラゴンのように戦う」等、方向性はバラバラだが。
ドラゴン・ノレッジ
レジスト・ブレス
キュア・バディ
ドラゴン・ブレス
サモン・ドラゴン
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左:データ初出。小説の登場人物の一人がシムルグの神官。プロセルシア地方の設定も詳述されている。
右:PCの一人はリルドラケンだが、シムルグの神官ではない。そのため……
| ラクシアの神々(参考資料:ウィザーズトゥームp.138「神々の相関図・改訂版」+カルディアグレイスp.83-84) | ||
| 神格 | 第一の剣勢力(人族サイド) | 第二の剣勢力(蛮族サイド) |
| 古代神 | 始祖神ライフォス 太陽神ティダン 炎武帝グレンダール 賢神キルヒア 妖精神アステリア 戦勝神ユリスカロア |
戦神ダルクレム 死の神ザールギアス |
| 大神 | 騎士神ザイア 月神シーン 酒幸神サカロス 慈雨神フェトル 秘隠神クス |
腐敗の女神ブラグザバス 不死神メティシエ 眠りの神カオルルウプテ 霧闇神フラクシス |
| 風来神ル=ロウド 狂神ラーリス | ||
| 小神 | 水の神ルーフェリア 融合神リルズ 纏いの神ニールダ 器械神レパラール 剣神ヒューレ 韋駄天ラトクレス 刃神マキシム 鉄槌神エセルフィン 竜帝神シムルグ 学護神エッケザッカ |
毒薬の神テメリオ 宥和神アーメス |
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最終更新:2025/12/11(木) 03:00
最終更新:2025/12/11(木) 02:00
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