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この記事は「東方M-1ぐらんぷり」から独立したものです。 基本事項及び声優などに関する情報は当該記事を参照願います。 |
![加筆依頼]() |
当記事では次の項目において不明な点が存在します。
・エントリーナンバーの由来(幽々子&妖夢の「8585」、てゐこーりんの「6613」、敗者復活コンビの「1935」)
独力での調査では解決が困難なため、協力して頂ける同志をお待ちしております。
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第3回東方M-1ぐらんぷりとは、同人音楽サークル「いえろ~ぜぶら」が製作した電子メディア同人作品「東方M-1ぐらんぷり」のシリーズ第3弾である。
製品概要
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
| 頒布日 |
2008年12月29日 |
| 頒布イベント |
コミックマーケット75 |
| 頒布価格 |
1000円 委託1260円(税込) |
| メディア |
DVD-ROM |
本作より公式絵師に抜擢された「沌x」氏による本編の完全映像化が実現した。
舞台設定
| 会場 |
妖怪の山特設スタジオ |
| 参加コンビ数 |
11008組(前回比+1775 ×1.19) |
| 競争率 |
2202倍(前回比-108) |
| 優勝賞品 |
主人公(肩書きではない) |
前回より競争率が低下しいるが、これは本作から導入された「敗者復活枠」により決勝戦が5組で争われるようになったためである。
優勝賞品の「主人公」とは「現在の主人公である『博麗霊夢』と『霧雨魔理沙』に代わる主人公」ということであり、幻想郷の歴史を大きく変えうる要素である。このため、本大会で決勝戦に出場した選手たちは相当必死である。
しかしすでに自機を経験したことがある人物も結構いるのだが……。
大会関係者紹介
司会
- 森近霖之助
- 前回に引き続き司会進行を務めるが、今作ではなんと選手としても出場するという前代未聞の行動に出る。
- ところが審査員のみならず司会の永琳からもなぜか変な扱いを受け今まで以上にツッコミが忙しくなってしまう。
- 八意永琳
- 今回の本会場司会。終始穏やかではあるが、会場があまりにもgdgdな時にやるときはやる。
- 上白沢慧音
- 今回の敗者復活戦会場司会。満月の夜に開催されたためハクタク化している。ヤジを飛ばされるともれなく観客をcaved!する。
審査員
注意:今作より審査員は5人となった。ただしそのうち2人は途中交代が発生する。
- 八雲紫
- 今作では紹介時に居眠りをしたり、強引に起されて逆ギレするなど相当態度が悪い。
- それもそのはず。前回に引き続き冬眠の時期に無理やり審査をさせられているので、怒るのも無理はない。
- 八雲藍(中途参加)
- 睡魔に耐えかねた紫が繰り出した代打。今回の審査員勢で最もまともな存在。
- 伊吹萃香
- 全ての元凶。「お酒を勧めて、断らせない程度の能力」を駆使して、大会を酒乱の嵐へと変貌させる。
- 八坂神奈子
- 審査を行うと同時に、守矢神社の布教に役立つネタを探し求めている。布教のためなら手段を選ばない。
- 洩矢諏訪子
- 本心は帽子が表わしているため、被っている本人の感想や表情と矛盾することがある。
- カエルを65536匹も凍らせたチルノへの制裁として、捕らえて瓶詰めにした挙句審査員席に持ち込む。
- 四季映姫・ヤマザナドゥ
- 今回の審査委員長。前回から声変わりした。酒にはすこぶる弱く一瞬で回ってしまい、ただでさえ個性的な審査にさらに大きな変化が生まれる。ただし審査そのものに支障はない。
- 小野塚小町(中途参加)
- ……と思いきや映姫は泥酔してしまったため代わりに登場。第2回に引き続き審査員をすることになった。
決勝進出コンビ&ネタ紹介
エントリーナンバーの由来はコンビに関係する単語の数字による語呂合わせ。以下、分かりやすいように「由来の単語のカタカナ表記(各数字の読み)」という形式で表す。
エントリーNo.8585 冥界のカリスマ「幽々子&妖夢」
「第1回決勝進出。リベンジに燃える西行寺家のお嬢様とその庭師。ひとまわり大きく成長した幽霊コンビが、今回こそ頂点を狙う!」
出囃子原曲:「幽雅に咲かせ、墨染の桜」
キャッチフレーズが第1回大会の「冥界の名門」から変更された。
- 西行寺幽々子
- 前回よりもお茶目すぎる振る舞いは、まさに弾け飛ぶカリスマ。顕界のコンビニで販売されている外の世界のお菓子を好む。
- 魂魄妖夢
- 格段にフリーダムなネタを披露する幽々子に自身も思わず言葉を噛んでしまう。憑いている半霊も冷や汗などの感情を表すことができる。
決勝ネタ
- 優勝者の喜び
- 昨年(第2回)の東方M-1ぐらんぷりについて語り合う幽々子と妖夢。前回優勝した組が喜ぶ様子を取材したインタビューの再現しようとするが……。
- 幽々子流菓子作法
- また、そんな大会の視聴途中で小腹をすかせた幽々子のために妖夢が顕界のコンビニに向かい、そこで多くのお菓子が販売されていたという話題を持ち込む。
- 幽々子はお菓子の食べ方にはそれぞれこだわりがあるという。果たしてどのような食べ方をするのだろうか……。
エントリーNo.632 不屈のジャーナリスト「ウインドガール」
「妖怪の山から来た、天狗のコンビが涙の初出場。東方M-1にかける情熱は誰にも負けない。その笑いのヤツデが、旋風を巻き起こすのか!?」
エントリーナンバーの由来は「モミジ(mo-mi-ji)」
出囃子原曲:「フォールオブフォール ~ 秋めく滝」
- 射命丸文
- 今回は新聞記者以外のことにも挑戦するが、ネタ中でもパパラッチ精神は忘れない。独特の訛りを持っている。
- 犬走椛
- ニュースキャスターを目指し外の世界に行く文についていく時は、関西の将棋奨励会に入るという。「の」の字弾幕Tシャツ着用。
決勝ネタ
- 目指せニュースキャスター
- 突然新聞記者をやめ、ニュースキャスターを目指すと言い出す文。椛が視聴者になるがその内容はなんとも恐ろしいものであった……。
- 天狗族の介護
- そして話題はなぜか「介護」にシフトする。ボケはじめてしまった老人の介護をどのようにすればいいか、椛と練習を始めるが……。
エントリーNo.6613 奸智術策「てゐこーりん」
「コンビ結成わずか3ヶ月、史上初の男性ファイナリスト。終止クールな常識人の霖之助、何が飛び出すか分からない因幡てゐ。この異色のコンビが新たな息吹きを予感させる!」
出囃子原曲:「シンデレラケージ ~ Kagome-Kagome」
「奸智術策(かんちじゅっさく)」とは「悪知恵と陰謀」を意味する四字熟語である。
- 森近霖之助
- てゐに指名料(計250貫文≒250万円)を支払いながら芸をするため、財政難が懸念される。
- 因幡てゐ
- 今回はお金がないと芸をやらない。しかも前金制で延長料もある。しかし払われればかなりの実力を発揮する。
- が、体力の低さは克服できていない模様。
決勝ネタ
- てゐのコンビニ店員体験
- 仕事をやってみたいというてゐ。その内容は霖之助のような道具屋、それも24時間営業のコンビニスタイルというものであった。しかしてゐのレジ精算にはある問題が……。
- てゐのコンビニ強盗対策
- また、霖之助は「強盗に襲われたらどうするのか」というシチュエーションを出し自ら強盗を演技する。果たしててゐはどのような対処をするのだろうか……。
エントリーNo.2703 爆窃の魔法使い「ウィッチドール」
「第1回準優勝。そして昨年はまさかの不参加。その屈辱だけを胸に彼女達は帰ってきた。そう、今年彼女達の想いはただ一つ。悲願達成なるか!?」
エントリーナンバーの由来は……何とネタバレにつながるので反転のこと。→「ニセマリサ(ni-se-mari-sa)」
出囃子原曲:「恋色マスタースパーク」
キャッチフレーズが第1回大会の「魔法の伝道師」から変更された。
- 霧雨魔理沙
- 声といい、装飾といい、普段とはどこか違う雰囲気を漂わせる。しかし気にしたら負けである。
- アリス・マーガトロイド
- 本人の前で恥ずかしがることなく魔理沙をかたどった人形を披露するなど、彼女に対する執着の強さを見せる。頭の上には上海人形が腹這いで乗っかっている(通称「たれシャンハイ」)。
決勝ネタ
- ワイドショーに出てみよう!
- 昨年度は魔理沙がいなかったために参加できなかったアリス。なぜいなかったのかを聞くと、どうやら魔理沙は紫のところに監禁されていた模様(「第2回東方M-1ぐらんぷり」を参照)。そこでは外の世界のテレビを視聴していた。面白い番組の一例として「ワイドショー」を挙げた魔理沙。
- アリスもワイドショーに登場する有名人に憧れを抱いており、アリスは自分がそんな有名人になった時のインタビューをやってみたいという。一体どのような内容になるのだろうか……。
敗者復活戦
| 会場 |
妖怪の山特設スタジオの隣にある屋外仮設スタジオ(仮称) |
| 参加コンビ数 |
204組(準決勝敗退コンビ) |
| 競争率 |
204倍 |
| 優勝賞品 |
敗者復活枠獲得(決勝戦出場権) |
先述のとおり今作より導入されたシステム。この会場にも多くの観客と選手がいる。
ここでは、惜しくも勝利を逃したメンバーを紹介する。
「爆笑楽団」
- ルナサ・プリズムリバー
- 沈黙。
- メルラン・プリズムリバー
- トランペットの演奏で感情を表現。「良かった」とのこと。
- リリカ・プリズムリバー
- どさくさ紛れに帰りたがるてゐに代わって本会場に出向こうとする。当然霖之助に断られる。
「ヴァーミンラブ」
「ヴァーミン(vermin)」とは「害虫」を意味する英単語である。恐らくFF11の昆虫型モンスター「ヴァーミン類」が最も有名であろう。
つまり「ヴァーミンラブ」を直訳すると「害虫愛」となる。「害虫」が指す人物とは当然(ry
霖之助から特別に許可を得て、1本芸を披露することに。
- リグル・ナイトバグ
- 第2回大会の鈴仙を見習って、ボーイッシュスタイルを生かし制汗スプレーのCMに挑むが……。
- そして背景をよく見ると……?
- ルーミア
- リグルが鈴仙ポジションなので、彼女はてゐのポジションに。しかしその行動は恐るべきものであった……!
そのほか会場にいた選手紹介
- メディスン・メランコリー
- 風見幽香
- 秋静葉
- 秋穣子
- キスメ
- 黒谷ヤマメ
コマーシャル
本来ならば再生トラック順に「敗者復活コンビ」の紹介が先であるが、ここではネタバレ防止の関係上CMの紹介を先に行う。
- 「ミスティアの八目鰻」
- 牛車に乗って移動する幽々子と妖夢。寝ている幽々子が腕に抱えているのは八目鰻。
- それを見た妖夢はこっそりと八目鰻を食べようとするが……。
- 解説
- これは、マクドナルドの韓国版CMのパロディである。以下の動画の4:44~からのCMが基になっている。
決勝戦の様子
Full.verを先頭に、登場(再生トラック)順に掲載する。CMもこちらに含める。
本作より公式で絵がついたため、項目は本家のみとなる。
注意:敗者復活戦会場の様子は、sm5697935「第3回東方M-1ぐらんぷり 『MC+ジャッジ④+敗者復活発表』」にて伺えるが、ネタバレの関係上ここでは後項目へ譲るためその点ご了承願いたい。
敗者復活コンビ&ネタ紹介
![ネタバレ注意]() |
以下の項目は未視聴者に対するネタバレとなります。 初見の方はこちらをクリックして記述をスキップしてください。 |
エントリーNo.1935「巫女巫女スパーク」
出囃子原曲:「少女綺想曲 ~ Dream Battle」
- 博麗霊夢
- ネタ内でも主人公の品格は失わず、鋭いツッコミは威厳をも感じさせる。しかし、一度酒が入ると……。
- 霧雨魔理沙
- ウィッチドールに所属していた方は何とアリス手製の人形であった。こちらが本人である。同じく酒が入ると(ry
決勝ネタ
- レイマリコンパ
- 冬になり、ひと肌恋しくなる時期となった。そこで魔理沙は、何と「彼氏を作りたい」と言い出す。外の世界で行われているコンパをシミュレーションすることに。
- 異性が相手だと人見知りしてしまうという意外な一面を持つ魔理沙。霊夢のフォローもつけて、無事にコンパを成功させられるのか……。
最終決戦進出コンビ&ネタ紹介
1番手 てゐこーりん 最終決戦ネタ
- スベらない芸人
- 「芸人にとって一番怖いことは『スベること』だ」と、てゐ。そんな彼女がスベり知らずの芸を披露し霖之助を驚かせるが、しばらくして彼はスベらない理由に気が付いた。彼は見つけてしまったのである。「頭の中が春の人」を。その後リリーホワイトも交えて3人で「スベらない漫才」を披露しようとするが……。
- アメリカンラビット
- いろいろあって結局二人で漫才をすることに。その中でてゐは「ニホンウサギ」はカッコ悪いと言い「アメリカウサギ」を目指し英語を学ぶことに。霖之助とともに英語を交えた「MANZAI」に挑む……。
今回の乱入者
- リリーホワイト
- いつも笑顔を絶やさない彼女も怒るときもある。霖之助の戦力外通告を受けて怒りの弾幕をお見舞いした挙句、霖之助に残酷な言葉を告げる……。第2回大会のCMで紹介された言語翻訳機を通じて。
2番手 巫女巫女スパーク 最終決戦ネタ
- どっちがカッコいい?
- 「主人公」は常にカッコよくならなければならないと意識している霊夢と魔理沙。どちらがカッコいいかを決めるために、二人は今までの功績をもとに双方の自慢をぶつけ合うことに。
- しかし、2人は萃香に飲まされた酒のせいで完全に酔いどれ状態である。無事に漫才ができるのか……?
敗者復活戦以降の様子
本作よりエンディングの後、大会後のミニドラマを通してスタッフロールが流れるようになった。
エンディングテーマも本作から導入された(詳細は「東方M-1ぐらんぷりを」参照)。
東方界隈への影響
- 本編の完全映像化と敗者復活枠の導入により、本作は大きな転換点を迎えることになった。
- 公式で映像化が行われたため本作をもって「東方絵む-1ぐらんぷり」のジャンルは事実上消滅した。
- 映像化したことにより「聞かせる漫才」から「魅せる漫才」へとシフトしていった。
- これらについては「表現が限定的になる」などといった意見が出たが、沌x氏の「総尺90分にも及ぶ作品の完全映像化」という働きは、二次創作に新たな世界を見出すという大きな功績であることには間違いない。
- 優勝賞品の主人公について「先の展開が読めてしまう」という意見があったが、視聴者として重要な事は「主人公そのものへのこだわり」ではなく「主人公を目指して奮闘するコンビのネタを純粋に楽しむ」ということ。要するに考えすぎず気楽に見ることが大切なのである。
- 本作から「悲劇のヒロイン」と形容される人物が生まれることが恒例となり一部ファンからは懸念の声が上がっているが、この世界に限ったことではなく笑いにはある程度の「犠牲」が必要である。それを笑い飛ばせるだけの広い心を持つこともファンとして重要な心がけである。
今回幻想入りしたもの
注意:ここではネタ内で取り上げられた「外の世界のもの」を列挙する。まだ幻想入りしていないものも含まれる場合があるので気を付けること。
- DEATH NOTE
- 東京MX
- スイカバー
- とんがりコーン
- ポッキー
- じゃがりこ
- アフラック
- 滝川クリステル
- 羽生善治
- パスカルの計算機
- 北斗星「グランシャリオ」(ウィッチドールのネタの背景)
- ゴキジェット
- ブローネ
スペシャルデータ
本作よりオマケ要素として本編とは別に収録されている。
タイトルから「special」を選択することで以下の特別な要素が楽しめる。
「フランのつっこみオーディション」
紅魔館で開かれる、お笑いを極めるフランドールの厳しいオーディション。今日も新米たちがやってくるが……。
登場人物紹介
- フランドール・スカーレット
- 自身の漫才の経験を生かし、新人の育成に励む。出来が悪ければ容赦はしない。
- パチュリー・ノーレッジ
- フランのアシスタントを務める。時間計測は彼女の担当。彼女の指摘も鋭く、なかなか厳しい。
- ルーミア
- あまりにも意味不明なネタを披露してしまったせいで、開始早々追放されてしまう。
- チルノ
- 前回のオーディションにも参加していたらしく、必死に覚えてきたネタを披露し実力を認めてもらおうとするが……。
「八雲紫のすべらない話」
正式には「紫八雲のすべらない話」である。これは元ネタである「人志松本のすべらない話」に由来する。
6人の人物がなぜか「雀卓」を囲って元に忠実な展開を見せる。
少女たちのトークはもとより、霖之助を演じたらんてぃ氏の若本氏再現の凄さはまさに必聴ものである。
登場人物紹介
- 八雲紫
- 進行役だが相も変わらないテンションの低さ。しかし彼女は冬眠の時期なのでそこは許していただきたいところ。
- 八雲藍
- 紫をサポートする人物として、本編と同じく活躍する。漫才キャリアの長さが自慢の真のすべり知らず。
- 河城にとり
- 彼女がメインとなってトークを展開するため、今回の最重要メンバーといえる。
- 東風谷早苗
- 外の世界でのすべらない話の経験は幻想郷でも通用するかどうか注目される。元JK。
- 十六夜咲夜
- 「紅魔館での誰もが耳を疑う実体験」をもとにすべらない話を語るという。それは紅魔館は彼女以外がすべて人外であるから当然であろう。
- レティ・ホワイトロック
- 「温厚で穏やか」な二次設定が定着する中、本作の彼女は極めてテンションが高いため驚いた視聴者は少なくないはず。
「パチュみりん」
第2回大会の絵む-1作品の代表と言える沌x氏の作品sm2074910「第2回東方M-1ぐらんぷり『パチュみりん』動画ver」の完成版。
中盤の「魔理沙が好き」アピールをする時に、本人の立ち絵が表示されるなどの追加要素がある。
小ネタ
- ジャイケル・マクソン
- 四季映姫が審査(黒)に使用した人物。ムーンウォークでおなじみのあの方との関連は不明。
- 以後の作品でもたびたび登場する。
関連項目
- 東方M-1ぐらんぷり
- 東方M-1ぐらんぷりの用語一覧