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この記事はスパロボネタについて記載されています。 スパロボ関連以外での使用は控えた方が賢明です。 |
経験値泥棒とは、忍者ロボ・飛影(とびかげ)に付けられた愛憎入り混じる二つ名である。
時は2002年、スパロボシリーズ初のPS2タイトルとなる「スーパーロボット大戦IMPACT」が発売された。
隠しステージ含め全101話の超ボリューム、もっさりとしたゲームスピード、改造と強化パーツで弱いユニットやサポートユニットほど強くなる謎のバランス、第1話のやたら硬いゴッグ…などなどアレなネタに事欠かない本作において、ことさら(禍々しく)輝いているのが参戦作品のひとつ「忍者戦士飛影」に登場する忍者ロボ・飛影の存在である。
正式加入前の飛影は操作できないNPC味方ユニットとして登場するのだが、そのNPC時の性能が問題であった。
具体的には圧倒的なパラメータ(第1部ラスボスに喧嘩を売って無傷で蹴散らす)に2回行動、味方を巻き込んで撃ってくる移動後MAP兵器、さらに弱った敵から攻撃する思考ルーチンなので味方が弱らせた敵を片っ端から撃破していくという有様。放っておくとボス敵にも喧嘩を売りに行き、HPが一定値を割ると撤退するボス(IMPACTにはこのタイプのボスが多い)を帰らせてしまったり、説得できるユニットを説得する前に叩きのめしてしまったり…。そうして経験値や資金、パーツや各種フラグを根こそぎ奪い取り、プレイヤーに悪夢を見せた。
戦闘SLGにおいて、NPCユニットや第三軍が敵を倒してしまい経験値や資金を得られなくなる、というのは割とよくある話ではある。それにしたって、ただでさえシビアめの難易度であるIMPACTにおいてこの仕打ちはあんまりであった。
飛影が登場するステージで事前に黒獅子(ジョウ)・鳳雷鷹(レニー)・爆竜(マイク)のいずれかを出撃させて気力を上げておけば、飛影登場と同時に自動で合体されるので、経験値が奪われることもないのだが…。
兎にも角にもそんな風にはっちゃけた暴れっぷりから、飛影と飛影登場時に流れる曲「飛影見参!(通称:デーレーデーレーデッデデデッ)」は多くのプレイヤーにトラウマとして刻み込まれ、飛影はプレイヤーたちから「経験値泥棒」の異名を賜ることになったのだった。
(実際にはIMPACTは(公式でそう言及されたことはないが)2000年~2001年にワンダースワンで発売された「スーパーロボット大戦COMPACT2」三部作を一纏めにしたリメイク作であり、飛影はC2当時から猛威を振るってもいたのだが、IMPACTよりは(やや)マイルドな性能であり、そもそもワンダースワンというハードの普及率が高くなかったため、当時はどちらかといえば知る人ぞ知る、という類のネタであった)
それから11年の時が流れ、ニンテンドー3DSの新作スパロボ「スーパーロボット大戦UX」に「忍者戦士飛影」が参戦することが発表された。
既にかつての暴れっぷりはIMPACTプレイヤー以外にも知れ渡っていたため、新たな世界でも飛影はやらかすのだろうかと期待危惧していた人々も多かった。
そんなこんなで発売されたUXをプレイした人々が見たものは、手前に向かって走ってくるアニメ演出(BGM:飛影見参!)と共に現れ、マスターテリオンの駆るリベル・レギス(デモンベインのラスボス。搭乗者・機体共にチート級)をMAP上で高速移動しながら四方からボコる飛影の姿であった。忍者すげぇ。
NPC時の性能はというと、パラメータはやや控えめになりMAP兵器も失ったものの、脅威の4回行動(2回行動+連続行動)が可能に。あれ?強化されてる?
その上、撃破するとゲームオーバーになる敵ユニットを撃破してしまうという新たなネタを会得した。おい馬鹿やめろ。
今作での飛影登場条件は「黒獅子・鳳雷鷹・爆竜・エルシャンクのうちいずれかのユニットのHPが50%以下になる」ことであり、合体条件は「黒獅子・鳳雷鷹・爆竜のうちHPが30%以下になったユニットと合体」となった。そのため、ついうっかりエルシャンク(戦艦)にダメージが累積してしまうと登場してしまう。忍者戦士たちが出撃しているならどうにかHPを調整すればいいが、出撃していない場合は…。それでも、忍者戦士が出撃できないステージに現れることもあったIMPACT時代よりはマシだという声もある。
何年経っても経験値泥棒は健在であることをプレイヤーに知らしめた飛影であった。次はあるのだろうか…。
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最終更新:2025/12/13(土) 11:00
最終更新:2025/12/13(土) 11:00
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