綾瀬桃(あやせ もも)とは、漫画『ダンダダン』の登場人物であり、主人公の一人である。
愛称は「モモ」。
CV:若山詩音
茶髪で長い目のボブヘアーに首元のアクセサリー、円形の耳飾りが特徴的な神越高校に通う女子高生。派手な見た目のいわゆるギャルであり、一人称は「ウチ」。
「ギャルはおしゃれが戦闘服」と語っており、制服はピンクのニットを着用し、短い丈のスカートにルーズソックスを着用。私服も生足を露出したミニスカートが多い。ただし、奇抜なプリントが施されたTシャツやパーカーを着ていることもある。
硬派な男性がタイプであり、理想の男性は俳優のほうの高倉健。彼氏がいたこともあるが、まだ見ぬ高倉健のために貞操を守りぬいているため、処女である。
熊守神社の一人娘。両親は不在で、霊媒師である祖母と二人で暮らしている。霊媒師の家系であることもあり、以前は幽霊は信じているが宇宙人は信じていなかった。
いじめられていたところを助けたのがきっかけでオカルトマニアのオカルンと関わるようになり、ふとしたことから勝負をすることになる。その際にセルポ星人に拉致されてしまい、貞操の危機に直面する。だが、セルポ星人の念波によって脳波を刺激されたことがきっかけでチャクラが開き、超能力が使えるようになる。
以降は、オカルンの金玉探しに協力することとなり、オカルンや仲間たちと共に様々な異変に巻き込まれ、怪異との戦いに身を投じるという数奇な人生を歩むこととなる。また、オカルンとは相棒でありパートナーとして密接な関係になっていき、様々な苦難を乗り越えていくうちにお互いに意識し合うようになる。
- 分類:人間
- 性別:女
- 生息地:埼玉県神越市
- 好きなもの:カニ、パンピー
- 苦手なもの:長いスカート、理不尽な人
- 趣味:映画(昭和任侠もの)・お笑い・格闘技鑑賞、ファッション
- 特技:足技、プロレス技、芸人のモノマネ(似ていない)
- 座右の銘:カニを食べたい
- こだわり:大きめのピアス(小顔効果)
公式ファンブック『ダンダダンダイズカン』より
容姿端麗で学校内でもかわいいと評判だが、本人はそれを気にせず、飾りも媚びもしない自然体を貫いている。勝ち気なうえに直情的な性格で売り言葉に買い言葉で返したり、すぐ手が出るヤンキー気質。また、祖母の星子に育てられた影響で口が悪く、怪異とのバトルでも相手を煽ったり、罵ることも多い。ただし、これらの挑発的な言動は敵を罠に嵌めるたり、自分のペースに乗せるための駆け引きとして使う場合もある。
やると決めたらやらなきゃいけないタイプで、いざというときは決断力があり、大胆かつ豪快な行動に出ることも多い。その反面、無鉄砲でもあり、迂闊な行動からピンチに陥ることもある。
いじめを見ると胸糞悪くなり放っておけないような正義感の強さがあり、言いすぎたと思ったら直後に素直に謝罪するなど、強く優しい性格の持ち主である。祖母と同じく、弱者や困っている人を放っておくことができず、包容力の高さや懐の深さも持ち合わせている。また、他人の悲しい過去や境遇を知ったときには思わず涙を流す人情家でもある。加えて、学校に遅刻しかけているにも関わらず道端に散乱している空き缶を放置できずに片づけるなど倫理観も高い。
オカルンとは対照的に学校のクラスでのカーストは上位に位置している。友達もいかにもギャルというタイプが多く、学校ではミーコ、ケイ(アニメではムーコ)の3人でつるんでいることが多い。上述した言動や性格から怖い人だと誤解されることもあり、悪い噂を流されたこともある。
このように普段はサバサバした男勝りな言動が多いが、恋愛面になると乙女な一面があり、特に好きなタイプとして挙げている高倉健との関連性を見出だすとときめいてしまう。オカルンのことを意識するようになってからは実は恋愛に奥手で初心なことを露呈。同じくオカルンに好意を持つアイラや初対面でオカルンにキスをしたバモラを敵視するなど、嫉妬深い一面もある。
一見、豪快な脳筋タイプっぽく見えるが、実は高崎線の最高速度やカニの身が締まる原理を理解していたりと意外に博識で怪異との戦いでも活かされており、頭の回転も速いため頭脳戦や心理戦にも長けている。また、記憶力も優れており、オカルンや星子、幼少期のジジとの会話を咄嗟に思い出してピンチを脱出する突破口を開くこともある。ただし、学校の成績はあまりよろしくない。
第1話でセルポ星人に襲われた際にスマホと財布をなくしており、金欠に悩まされ、星子が制服は買ってくれてもスマホは買ってくれないこともあって作中ではずっとスマホ無しで過ごしている。
後に邪視の騒動で家が半壊したことからリフォームのためにメイド喫茶でバイトを始め、人気のメイドさんになってしまう。家の問題が解決した後も時々シフトを入れている。
もう1人の主人公であるオカルンとはクラスでいじめられていたところを庇ったことがきっかけで知り合い、最初は「高倉健」という本名にときめいていたが、一緒に行動しているうちに彼の誠実で男らしい一面に惹かれていき、様々な事件に巻き込まれながら二人で解決してきた「吊り橋効果」もあって異性として意識するに至った。
オカルンの方も優しく真っ直ぐなモモに惹かれ、恋心を抱いているが、前述したように恋愛になると臆病で乙女な一面が出てしまうことから本人の前では素直になりきれず、自ら手を繋ぎに行くなど積極的に行動することもあるが、お互いに不器用なこともあって両想いながらも付き合う一歩手前の甘酸っぱく、もどかしい関係が続いている。
ちなみに、照れたときに前髪を弄る癖があり、オカルン関連ではこの癖が見られることが多い。
カシマレイコによって乙女心を利用され、深淵の者との全面戦争の際にオカルンに「ダイスキ」と書いた手紙を渡したことでオカルンへの恋心が抑えきれないようになり、目を合わせるようにおねだりしたり、オカルンに「好き」と言わせようとあれこれアプローチをかけていた。
原作159話において、ついに念願だったオカルンからの告白を受け、モモ自身もオカルンの想いを受け入れるつもりだったが、その直後に呪行李の呪いによって小人化してしまったことで体が元に戻ってからもう一度告白するよう懇願。そのため、いまだに付き合うまでに至っていない。
祖母であり、育ての親。幼い頃、星子から外に出るときのおまじないとして、天井に向かって指をピーンと伸ばすポーズを登下校中にずっとやらされていた。しかし、これが原因で学校でいじめられ、果てには好きだった男子(ジジ)からも馬鹿にされてしまい、傷ついてしまう。このショックから星子のことを恨み「エセ霊媒師」と暴言を吐いてしまい、最近まで口を利いていなかった。
もっとも、本当の気持ちは自分がバカにされたから腹が立ったわけではなく、自分の大好きなおばあちゃんがバカにされたことに腹が立っていたのだと自覚。星子のことは本心では大切に思っており、苦難に陥ったときは星子を頼りにし、絶体絶命のピンチに陥って心が折れたときは「婆ちゃんに会いたい」と呟いている。
ターボババア(招き猫)とは口喧嘩が多く、ふてぶてしい態度にキレることもあるが、居候として家族と認識している。なんだかんだ事件の解決にも協力してもらっており、怪異の知識が豊富なことから助言を求もらうなど頼りにしている。
ターボババアも親友(星子)の大切なものとしてモモのことを気にかけており、危険を承知で同行して幸運を招く力を発動させようとした。
アイラとは出会ったときが最悪なこともあって犬猿の仲となり、アクさらの一件以降はオカルンをめぐる恋のライバルとなっている。自宅で一緒にご飯を食べたり、邪視の騒動でしばらく泊まりにきたときも互いを口汚く罵りあうキャットファイトを繰り広げていたが、肝心なときや共通の恋敵を相手にしたときはしっかり共闘し、なんだかんだ本音ではお互いを認め合ういい関係になっている。
ちなみに当初は「バカ女」と呼んでいたが、邪視の騒動のあたりから「アイラ」と呼ぶようになっている。
幼馴染であり、初恋の相手でもあるジジからは、幼少の頃におまじないのポーズをからかわれたことで傷ついたが、再会後にジジがすぐに謝罪したことで和解。現在は同じB組のクラスメイトとなり、友達として仲良く接している。
ジジは現在でもモモに対して恋愛感情を抱いており、優しく誠実でまっすぐなジジの想いはモモの心にも届いているが・・・。一方、これまで男友達がいなかったオカルンと仲良くなったことに感謝しており、二人の友情を微笑ましく見ている。
バモラに対しても初登場でオカルンの唇を奪ったことから初対面でドロップキックをかまし、ずっと彼女のことを疑っていた。純真な彼女に少しずつ心を許し始めた矢先、深淵の者との戦いの際にバモラを敵のスパイだと誤認したことで彼女のことを嫌悪し、追い出してしまう。
しかし、彼女の真相を知ったことで誤解が解け、仲直り。騒動後は綾瀬家の居候となった彼女と一緒に過ごしている。
ズマとは呪行李に閉じ込められたときに共闘。厳つい風貌とは裏腹に男気があり、スカートの中が見えないように自分のズボンをわざわざ貸してくれる優しさの持ち主であることから信頼を寄せている。
一方で最初に警戒心を持っていたことで名前を名乗っておらず、メルヘンカルタの一件後それどころではない事態になったことから未だにズマはモモの名前を知らないままになっている。
第1話でセルポ星人に誘拐され、体内を超能力で弄られたことでチャクラが覚醒。オカルンたちのように容姿が変化するわけではないが、超能力が使えるようになる。これには幼少の頃より星子から「氣」をコントロールする方法を習っていたことも要因となっている。
モモの能力は意思の力だけで物体を動かすことができる念動力であり、使用する際は、星子から教わったおまじないを行い、「氣」を出すことで発動することができる。具体的には、エネルギーを大きな「手」の形にして操れるようになり、それによって遠くのものをつかんだり引っ張ったり、また移動などにも役立てたり、掴んだりぶん投げたりすることで敵を攻撃することも可能。
原理としては様々なものが発する炎(オーラ)を視認でき、「氣」を放出して腕のようなものを作り出し、対象となる物体の炎(オーラ)を掴んでいる。
幼いころから鍛えられていたこともあって能力の経験値そのものは高く、物体だけではなく霊体のような実態のない存在を掴むこともでき、オカルンの中にいるターボババアを握りつぶす要領で封じ込めていた。さらには自動車を軽々と持ち上げたり、走っている電車に掴まったり、銭湯の鉄パイプを破壊する、巨大な木を根っこごと引き抜くなど常人のレベルを遥かに超えたかなりのパワーがある。
能力の汎用性も高く、集中することで透視のようなこともでき、自分の「氣」を周囲に纏わせることで相手の攻撃を防ぐ防御に使うこともできる。また水中の中で掴んでするりと抜けるようにすることで、水圧を受けないようにしたり、空条承太郎のような心臓マッサージやその応用で溺れた人間に対し直接強制蘇生を行ったり、妖怪に変身した者の変身を解除することもできる。その他にも念動力をワイヤーやパラシュートがわりに用いている。
これらの能力の多彩さはモモ自身の発想力の豊かさや応用力の高さによるものが大きい。加えて、超能力以外にも彼女自身の揺るぎない胆力と機転の速さ、戦闘IQの高さも大きな武器となっており、強力な怪異相手に太刀打ちできる要因になっている。特に敵の裏をかく頭脳戦を得意としており、言い回しも含めて彼女の戦い方は『ジョジョの奇妙な冒険』の主人公(相手との心理的駆け引きを多用することからジョセフ・ジョースターに近いか)に似ているとも言われている。
また、本人の感情や集中力がそのまま能力に直結するようで、仲間の危機や怒り、悲しみによって威力が荒らぶり増大する。
このようにモモの超能力は作中でも唯一無二の力を持っているが、単独での破壊力には乏しく、敵にトドメの一撃を放つ際はオカルンの「本気」に頼ることが多い。また、ジョジョのスタンドと同じように超能力で作った手を攻撃されると自身にダメージが跳ね返ってくる。能力そのものも使用しすぎるとエネルギー切れになって使えなくなり、純粋な肉弾戦では形成が不利になる。ちなみに、肉弾戦の際は美脚から放つ左足のハイキックを決め技として使用している。
超能力に目覚めた当初はイメージが全部現実になる無敵状態となり、身体能力までが飛躍的に向上し、セルポ星人の念力を跳ね除け、蹴り一発でUFOすら破壊するなど全能と言えるほどの絶大な力を見せていたが、現在は弱体化した状態にある。このことについて星子は無敵状態がモモの本来の力だが、何らかの理由で封印されていると推測している。そのためなのか、彼女の持つ強力な力を欲する各勢力から狙われることになっている。
他の仲間と違って彼女の能力は怪異由来のものではなく本人の眠っていた力が開花したものであり、祖母の星子とも性質の違う力であることからも作中の大きな謎の一つになっている。そのため、彼女の正体について読者から様々な考察がなされている。
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最終更新:2025/12/09(火) 04:00
最終更新:2025/12/09(火) 04:00
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