美浦村とは (ミホムラとは) [単語記事]

美浦村（みほむら）とは、茨城県県南地域にある稲敷郡の村である。「馬のまち」として有名。

概要

霞ヶ浦に面した丘陵地にあり、農村の中に工場とゴルフ場が点在する、典型的な東京近郊の村…

なのだが、この村を語るにとって欠かせないのが村内に日本中央競馬会(JRA)の競走馬調教施設・美浦トレーニングセンターが所在することであろう。このトレセンそのものだけでおよそ1,400人の雇用を生み出し、また飼料業者や競走馬を輸送する業者、周辺に立地する競走馬育成牧場、さらには厩舎関係者を相手に商売する食料品や飲食の店なども含めればさらに多くの雇用と所得を生み出している。この他半導体製造や医療機器メーカーなども工場を置いているため、村の財政は豊かで、隣接する阿見町との合併協議を蹴った（住民投票で却下）他、人口も村ではあるが14,000人と全国で6番目に多い。
この人口が多く、産業が誘致されており財政が豊か、平成の大合併で合併しなかった村という点は県央地域にある茨城県もう一つの村・東海村と共通する（東海村は人口3万人、原子力産業で財政が豊か）。

ただ、欠点があるとすれば公共交通の便が非常に悪いことだろうか。土浦駅まで出るのに車で30分かかる上、バスは1時間に1本程度は確保されているがやはり30分から40分はかかってしまう。大規模な団地もトレセン周辺に固まっており、トレセンから離れると大半は丘と田んぼが広がり、「トレセンがあること」以外は普通に長閑な田舎の村といった風情である。