超時空騎団サザンクロス 単語


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チョウジクウキダンサザンクロス

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超時空騎団サザンクロスとは、1984年4月15日より、同年9月30日まで毎日放送にて毎週日曜日14時から14時30分まで全23話が放映されたSF・TVアニメシリーズである。制作はタツノコ・プロダクション。

概要

超時空シリーズの三作目で最終作である。

前作、「超時空世紀オーガス」で実制作から外されたタツノコプロが再び制作に当たり、超時空要塞マクロスでは予算と作画のみの分担でデザインは「スタジオぬえ」が担ったが、本作では「長谷川菜穂子」(名義は 庄司 菜穂子 )率いる文芸部が物語構成を、社内スタジオのデザイングループ 「アンモナイト」 (小川浩、大倉宏俊、小野隆嗣。 後に「スタジオ・サンタクロース」として独立。 Production I.G. の初制作作品 「赤い光弾ジリオン」 などに参加。 ) がプロダクションデザインを担当した。

このように超時空世紀オーガスでの不評を受けて制作スタッフも一新したが人気は低迷し、メインスポンサーのバンダイも同作を見限り、劇場版 「超時空要塞マクロス - 愛・おぼえていますか - 」に注力するなど散々な有様であった。

結果として全39話の予定が全23話に短縮され(要するに打ち切り)、残された多くの伏線が回収されないままに終わってしまった。

この時代のロボットアニメとしては異例の女性主人公(2年後に始まったOVA「ガルフォース」シリーズとの類似性を度々言及される)、しかもグループユニット3人の抜擢や敵生命体ゾル人の三位一体の特異な設定など意欲的な面もあったが、当時はあくまで「子供が観るもの」であったロボットアニメというジャンルの中では評価を得るどころかむしろ拒絶されてしまった。

打ち切りされなかった場合、物語構成がどのように展開される予定であったのかについて、下記「外部資料リンク」内の「超時空騎団サザンクロス - ロボテック・クロニクル」のページに詳しいので参照されたい。

物語

西暦2100年代。 汚染され居住不可能になった地球を捨てた人類は「マルス・ベース」、「ジュピター・ベース」を介し、新天地を目指した。

既に開発に目処のついた近隣のプロキシマ・ケンタウリ恒星系の惑星「リベルテ」に次ぐ新たな植民地として開拓されつつあるエリダヌス座イプシロン恒星系の惑星グロリエは、人々が住む都市部を離れると荒野と砂漠が広がる過酷な環境ではあるが、資源・食料などの必需物資の自給もようやく可能となり始めていた。

西暦2120年のある日、突如「惑星グロリエ」の上空に異星人「ゾル」の率いる大規模な宇宙船団が現れ、惑星の明け渡しを要求する。

到底受け入れられない要求を前に開戦を余儀なくされた、惑星グロリエの警備と守備を司る開拓惑星軍「サザンクロス軍」( Army of the Southern Cross, ASC )は、開拓母星である 殖民惑星「リベルテ」からの支援を受けられず、独力で全く正体不明の敵、ゾルを迎え撃たなければならない。 危機を迎えたサザンクロス軍。

彼女らの前に現れるゾル軍の生物材料工学による構造と駆動系を持つ人型機動兵器バイオロイド」のパイロット「サイフリート」とは何者なのか、そして、同じ姿をした者が常に3人1組として行動する三位一体のゾル人の秘密、「生命の花」とゾル人の関係、ジャンヌの部下「ボウイ・エマーソン」と出逢った異星人の民間人音楽奏者「ムジカ、ムジエ、ムゼル」の正体、地球人が開拓した惑星グロリエが異星人ゾル人の故郷というのは真実なのかといった謎が提示されてゆく。

主要登場人物一覧

三人娘

ジャンヌ・フランセーズ     声 - 富沢美智恵

本作の主人公。戦略機甲隊第15分隊の小隊長。 軍規違反の常習犯で、営倉に入れられるのも日常茶飯事という札付きの 「あばずれ女性軍人」。

ラーナ・イザビア (ラーナ・イザヴィア) 声 - 土井美加

グロリエ惑星軍憲兵隊少尉。 軍務に忠実で挫折を経験したことの無い優等生。 軍規違反を繰り返すジャンヌやシャルルを目の敵にしている。 三人娘の中でも一番人気が高く (これは「ノヴァ・サトリ」と改名された海外ロボテック版でも同じ)、普通の作品であれば間違いなく主役ヒロインの座を占めていたはずの女性だが、本作品では飽くまでもグループユニット3人のうちの1人としての扱い。

マリー・アンジェル 声 - 水倉久美子 

宇宙機甲隊 〔 戦術機甲宇宙軍団 〕 ( Tactical Armored Space Corps, TASC ) の男勝りの女性少尉。 あだ名はコスモ・アマゾネス。 戦闘で負傷し入院していた際にシャルルが見舞いに訪れ、急速に仲が進展していく。

その他の主要人物

ボウイ・エマーソン  声 - 長谷有洋

グロリエ惑星軍の参謀総長(副司令官)を父親に持つ、ジャンヌ小隊の上等兵。 ピアニストになりたかったが、無理やり軍隊に入隊させられており、父親には反発している。 隊舎ではジャンヌ小隊長が調達してきたピアノをいつも弾いている心優しい少年兵である。 ジャズピアノ演奏を得意とする。 戦闘中にゾル人の少女「ムジカ」と出会い、彼女に恋心を抱く。

サイフリート・ヴァイス 声 - 平野義和

回収された敵の赤い指揮官用バイオロイドに搭乗していたパイロット。 どうやら素性はグロリエの第2衛星アルス基地の兵士で、基地が襲撃された際に敵に捕らえられ洗脳されていたようである。 元友軍兵士という事で、監視の意味も含めてジャンヌ小隊の預かりとなっている。
ロボテック版では、「プロトカルチャー」の末裔であるゾル人科学者「ゾア・デリルダ」の情報を探るため製造されたクローンの「ゾア プライム」 であり、かつ捕らわれた地球人(グロリエ人)に偽装して送り込まれたスパイという複雑な設定を持った登場人物である。

デニス・ブラウン中尉  (Dennis Brown)  声 - 戸谷公次

宇宙機甲軍団内の 飛行航宙中隊 「ブラック・ライオンズ」( Escadrille "Black Lions" ) の中隊長。
第15話「ラブ・ストーリー」("Love Song") Bパートにおいて、マリーが男女関係のもつれにより自暴自棄になり、自車を暴走させた騒動について、実行者がマリーであると軍警察に発覚しないようにと、身代わり運転手となりマリーを庇った行動と、ラーナ・イザビア少尉に対する憲兵将校という立場を踏まえた彼の対応の好漢振りにラーナが片思いする男性。マリーと同じ宇宙機甲軍団所属で、最終決戦でもマリー少尉や ロルフ参謀長官と行動を共にしていた。

クロード・レオン 声 - 郷里大輔

陸軍の軍閥出身のサザンクロス軍・最高司令官 (陸軍大将)。 頑固で和平交渉など念頭に無い典型的なタカ派軍人。 第9話「スターダスト」では捕らえた捕虜を治療・調査尋問もせず「既に死亡した」として焼却処刑するなど、横暴さが目立つ。 最終話では、ゾル軍の総攻撃により大量破壊兵器による攻撃を受けて、司令本部の消滅と運命を共にした。海外ロボテック版では設定が肉付けされ、各種の漫画作品で主人公達の市民感情や和平への道を阻害する自軍の悪役的人物(獅子身中の虫)として公式設定作品や様々な二次的連続性作品に登場する。

ロルフ・エマーソン 声 - 麦人

ボウイの父親でグロリエ惑星軍の副司令官(参謀総長)。 顔には出さないが、前線で戦う息子の身を案じている。クロード・レオンの無謀な作戦を度々諌めるが、彼を左遷、あわよくば戦死させようと企むレオン派の策略によりアルス開拓基地に追いやられ、不十分な物質補給のまま「宇宙軍司令長官」として無理な作戦をレオンより強いられる。
息子のボウイと分かり合えることなく終盤で戦死し、ボウイとムジカに臨終を看取られる。
 なお、ロボテック版では、実の親子ではなく養父であり、遠征艦隊軍 (UEEF/REF) に参加する艦長 ヴィンス・グラント 、軍医 ジーン・グラント 夫妻が養子として預けたという設定になっている。

ゾル

ムジカ・ノヴァ 、ムジエ・ノヴァ 、ムゼル・ノヴァ

声 -ムジカ と ムジエ : 日髙のり子 、 ムゼル - 水倉久美子

生粋のゾル人で、バッキ人(びと)(貴族 [パトリキ]、 かつ文民の市民を指す彼らの身分階級の呼称)のシャンタール(音楽家の意味 → ラテン語の「歌い手」から)でゾル人の人格分担である「情報・判断・行動」のうち、情報を担当し、判断・行動を担当するムジエ・ムゼルと共に3人で1個人を形成する。楽器担当は「デージピセル」( Leve ficelle , ラテン語 "Leve" とフランス語 "Ficelle" の合成語で「光の弦」の意味 ) と彼等の言語で呼ばれるレーザー・ハープ。なお、本編をみる限り、姉妹間でも完全に対等な関係ではなく、ムジカは他の2姉妹から妹分的な扱いを受けている。

第15分隊の侵入の際にボウイと出会い、当初は音楽家同士として、次第に男女間の恋愛感情の相手として意識し、ゾル人の間に定められていた禁忌を犯す。この結果としてムジエ、ムゼルは不完全者「アンフェタード」 ( 仏: Unfettered ) の収容施設に入れられることになり、ムジカは同胞を裏切ったことで思い悩むことになる。

デス・デラ・デミ   声 - 鈴置洋孝 (ナレーションも兼任)
元老「ゾスマ・ゾスム・ゾスモ」の命を受け、惑星グロリエの地球人との戦争の指揮を執る総司令官。目的のためには同胞を犠牲にすることも厭わない。

主力可変戦闘車輌・航空機

スパルタス ( Spartas )

部隊内識別記号: ATAC・01-SCA 。  主・ヒロインであるジャンヌ・フランセーズ少尉が所属する「戦略機甲隊」 ( “ATAC”, Alpha Tactical Armored Corps, 直訳は「選抜・戦術機甲軍団 〔 または 師団 〕 ) が使用するホバー式の可変戦闘車輌。 状況に応じて、

  1. 「スナイピング・クラッパー」と呼ばれる、高速移動用のホバークラフト形態。
  2. 「ウォーカー・キャノン」と呼ばれる、火力支援の為の中距離砲と反動吸収の為の2脚の「翼の無いガウォーク類似」の形状を持つ 自走高射砲形態。
  3. 「バトル・スナイパー」と呼ばれる、精密射撃(狙撃手)と格闘の為の人型(バトロイド)形態。

の3形態に変形可能。 バトル・スナイパー (バトロイド)以外の形態では標準では 開放型操縦室 (オープン・コクピット) で、防護は “ 操縦者が着用する動力付き甲冑 に頼る” ことになる”が、選択装備として気密装備も取り付け可。
 なお、ポピーが1984年8月に発表した完全変形玩具に関する報道向け資料では、『汎用・発達型・ホバークラフト・自走砲』として、MAHG / Multi‐purpose Advanced Hovercraft self-propelled Gun の兵装システム名称が付与されている。
ロボテック版 での形式番号は、ベリテック・ホバー・タンク (Veritech Hover Tank) の略号 VHT-2 。 旧来型を A1 とし、気密装備と露出され無防備だったホバー形態及びガウォーク形態での操縦席に透明ガラスによる防護風防と気密装備、宇宙空間での敵艦占拠を目的とした降下用スラスターを追加した A2 などの派生型があり、従来型車輛 VHT-2 A1 に対して VHT-2 A2 などと記載する。

 ローガン ( Logan )

部隊内識別記号 TASC・01-SCF。 ヒロインの一人、マリー少尉が所属する宇宙機甲隊 〔 戦術機甲宇宙軍団 〕 ( Tactical Armored Space Corps , TASC ) が 第11話 まで使用した可変戦闘爆撃機。 全長 6m 強 と、この種の可変戦闘機としては小型簡易化の傾向。 状況に応じて

  1. リフティングボディの機体形状を持つ戦闘爆撃機形態。
  2. 半人半鳥の形態である「ガウォーク」形態。

の2形態を選択可能。
ただし、この機体の「ガウォーク」は有翼ではあるが、膝が逆関節ではなく正立であるなど、その特性は人型(バトロイド)形態に近い。
ロボテック版 での形式番号は、ベリテック・ファイター (Veritech Fighter ) の略号 VF-8 。その可変戦闘機としてはあまりにも小さな寸法と重量により軽・可変戦闘機 ( Light Veritech Fighter ) と区分される。 なお、アンモナイトによる初期設定では主役機の交代劇を前提としない別デザインも存在した。

オーロラン ( Auroran )

部隊内識別記号 TASC・01-SCF。 宇宙機甲隊 (略号: “TASC”, Tactical Armored Space Corps , 直訳は「戦術宇宙機甲 〔 飛行/航宙 〕 軍団」)が第13話以降、激化する戦局に対応して使用した可変戦闘攻撃機。 全長(全高)12 m 強、戦闘機形態での主回転翼(メインローター)除く胴体長 9 m と本作品の可変戦闘機としては最も大型の部類に入る。

  1. 宇宙空間・高空ではX字型翼を固定翼としたファイター形態。
  2. 低空・対地攻撃ではX字型翼を回転翼とした、安定性・信頼性の高い (脚注1) ヘリコプター形態 (二重反転式 及び ホットサイクル式ローター)
  3. 追撃掃討作戦に適した人型(バトロイド)形態。

    の3形態に変形する。 超時空シリーズの脚付き変形メカとしては珍しくガウォーク形態を持たず、その形態の代替用途に当るものとしてヘリコプター形態が設定されている。(脚注2
    ゾルとの実戦参加後、直ちに主戦場を宇宙空間に移して展開したため、大気圏内低空での対地攻撃を任務とするヘリコプター形態が本編で活躍することは一度も無かった。
     なお、同年8月に発表のポピーの完全変形玩具に関する報道向け資料では、『汎用・発達型・攻撃ヘリコプター』として、MAAH / Multi‐purpose Advanced Attack Helicopter の兵装システム名称が付与されている。
    デザインの基になったのは、ロッキードによって開発された、アメリカ陸軍向けの試作攻撃ヘリコプター、AH-56 シャイアン と、“高速水平飛行時には固定翼に加えて揚力を増すために、機体上部のローターを停止・固定して機体上部に位置する補助固定翼として用いる特徴が共通する 「シコルスキー S-72 Xウイング 」  ( Sikorsky S-72 ) 。 ロボテック版 での形式番号は、ベリテック・ファイター/ヘリコプター (Veritech Fighter / Helicopter) の略号 を取った VFH-10 。 バトロイド形態での頭部の火器を廃止した替わりにハードポイント倍増と装甲、エンジンを強化した 「VFH-12 スーパー・オーロラン」なる発展型も存在する。

個人用装備

HR-32 「フラッシュ・クラッパー」 (Flash clapper, 閃光を発生する柏木の意味。)
陸海局の兵士の全員に行き渡るべく、ゼントラーディ軍の戦闘ポッド 「リガード」 の如く (何故かヘッドライトがリガードのカメラアイと同じデザイン) 大量産が掛けられた個人用装備品。 愚連隊気風の第15分隊はパトロール名目で市街地遊覧に用いることもあり、憲兵隊長の取り締まり対象となる場面が多々みられた。

個人用軍装

アーミング・ダブレット ( Arming Doublet , A.D. )

ヒロイン「ジャンヌ」ほか、惑星グロリエの軍隊で着用されている、動力付軽甲冑の総称。 (脚注3

戦闘車両等にはこれを着用して搭乗する。特に車両・航空機との操縦伝達等のためのリンク機構などは設けられておらず、この点では通常のパイロットスーツと大差はない。

外骨格を持たないモノコック構造の外装の構造上、動力補助は、「倍力無し。 補助比率:1対1のみ、から 特別な外骨格の補強を必要としない、倍力限界 である 最大値 4 倍 ( 0.8馬力) 」 まで。

軍隊内の各々の役割である 小隊長 (尉官級)、 分隊長 (軍曹、伍長の下士官級 )、一般兵 と階級に合わせてヘルメットや小火器の形状が変えられている。

小口径の火薬式(または 粒子ビーム) 小銃にある程度の距離で耐えるボディアーマー程度の装甲しか無いが、パワードスーツのように着用者の動きを妨げることなく、着用したままヘルメットを外すだけで、飲食や用便を足せるなど、衣服のように使用できる点と、惑星グロリエの厳しい高温・低温の温度差や乾燥・高湿度等の自然環境を緩和する環境スーツの役割を持つ。

極寒で活動する寒冷地分隊、偵察分隊や砂漠分隊、海洋分隊など作戦を展開する環境や任務特性に合わせて部隊ごとに甲冑のデザインが異なっている。

航空宇宙局(空宇局)の甲冑に関して、航空隊(戦術空軍)や 防衛航空隊(防空軍)は耐Gスーツの機能を兼ね備え、宇宙隊(戦術宇宙軍団)や宇宙機甲隊(戦術宇宙機甲団)に関しては宇宙服の機能を兼ね備えている。

地上部隊のスーツに関しては厳密な意味での気密は施されていないため、本来は宇宙空間での使用には耐えない。そのため戦略機甲隊の甲冑に関しては、ジャンヌ達が宇宙空間で作戦する16話以降、簡易宇宙服の機能を有するように改造が加えられたようである。

なお、アーミング・ダブレット(Arming doublet)とは、15世紀から17世紀頃の、主に男性向けの腰のくびれたフェンシング胴着に由来する。

運用特性

プロダクション・デザイン制作集団 「アンモナイト」 による運用特性の設定 (脚注4)は、以下の通り。

  1. 強化甲冑を着用するには、先に専用のプロテクターを着用しなければならないが、プロテクター側で甲冑と筋肉の動きを読み取り、甲冑に連動させる。
  2. 強化甲冑同士の対戦(原文「強化甲冑 対 強化甲冑」)の場合、体力の勝る方が比較的勝算が高いが、例外もある。
  3. 例えば着用者が強化甲冑の手を動かそうとしたとき、着用者の微妙な筋肉の動きを読み取り、倍力比例動作により強化甲冑側の手を大きく動かす。故に慣れにより体力の消耗を最低限に抑えることが出来る。逆に云えば初心者など扱いに慣れない場合、大きく疲労する。
  4. 熟練者同士の戦闘では、体力よりもむしろ戦略と戦闘経験(原文「知恵と勘」)が大きく影響する。
  5. 指揮官級は、敵陣の数百メートル上空よりその戦力や状況を正確に把握する携行無人偵察機 を標準装備する。

DVD

かつて西暦2000年に「パイオニア LDC」より発売されたリージョン2製品「超時空騎団サザンクロス DVD PERFECT COLLECTION」は現在3万円台から6万円台のプレミア価格となっており、投資した費用に見合う内容でも無く、リージョンコードが「1」であるという視聴への障壁を考慮しても、北米版DVD(ロボテック翻案版ではない日本原作オリジナル版)ボックスの入手が現実的な購入選択である。

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

タイトル

超時空騎団サザンクロス 

( 英名 The Super Dimensional Cavalry SOUTHERN CROSS )

発売元

ADヴィジョン (A.D. Vision、略称ADV)

⇒ 2009年9月に資産を Section23 Films に売却し事業を停止

ディスク枚数 5 枚
音 声 日本語 (英語吹き替え音声は無し)

英語字幕の扱い

(Subtitle)

強制字幕・焼付字幕、共になし。
(ただしOP「超時空騎団ザザンクロス」タイトル時に英語字幕が強制同時表示。)
OPクレジット 英語表記
エピソードタイトル 日本語表記 ( 英語字幕付き。  ON/OFF 可能 )
EDクレジット 英語表記

上記再生データの一部は下記の出典を参照しました。

島流し研究所 北米版 超時空騎団サザンクロス DVD レビュー

玩具

玩具については、動力甲冑であるアーミング・ダブレット(Arming Doublet)、ゾル軍バイオロイド(Bioroids)を 今井科学、有井製作所、LS(エルエス)が共同開発、一方バンダイ傘下への合併を控えていたポピー(Popy)が「戦略機甲隊」の可変戦闘車両 VHT-2 「スパルタス」、「宇宙機甲隊」の可変軽戦闘機 VF-8 「ローガン」 の後継機である次期主力・可変戦闘機 VFH-10 「オーロラン」 を、それぞれ1/35縮尺の「完全変形」で発売すると告知したが、作品の行き先を見限り実際には開発をせずに合同企画元の三社グループとの「商品開発の棲み分け契約」に反し無断で同年9月に撤退、完全変形玩具模型は開発だにされず終焉を迎えた。プラモデルは後に主要部隊の甲冑の一部が再販された ( 今井科学1991年-1992年、有井製作所1991年-1993年、エルエスは倒産につき再販不可能 が、有井製の物は金属パーツがなくなり立たせにくくなっている。今井製は金属パーツとゴムパーツはそのままで再販された。

Adventure creation 第13頁:魅力的なコスチューム。斬新な変形マシン群。ポピーの新挑戦、ここに始まる。 (1984年8月1日付け報道発表)

有井製作所によるラーナ・イザヴィア少尉の1/12縮尺プラモデルはキャストオフの概念を採り入れており、胸部装甲を外すと生乳が露出するという奇抜なギミックで知られている(付属するブリスターパックの胴体が入っている場所には「ロリコンを採り入れたボディ」と書かれている。だが当時の「ロリコン」という言葉には現代では廃れてしまったが「美少女もの」といった程度の広い意味合いがあり、現代用語の意味する「ロリコン」とは語彙が異なる。問題があるとされたのか後に再販された時は「ロリコンを~」のキャッチフレーズは削除されている)。    

放送当時 愚連隊(鳥海尽三 は増村保造監督の「兵隊やくざ」シリーズの女性版を意識したという)風情の 戦略機甲隊 第15分隊 の描写により、いわゆる「1話切り」をしたアニメファンも多く、不人気の為に主役メカであるはずの「スパルタス」〔 戦車(実態は 歩兵戦闘車 ) から 自走高射砲 の機能を有するガウォークを経由してバトロイド形態〔ロボット〕に三段変形 〕 が発売されずに終わるという異常事態を招いてしまった。

サウンドトラック

サウンドトラックは「超時空世紀オーガス」以後は「超時空要塞マクロス」で羽田健太郎の楽曲や早瀬未沙、リン・ミンメイのドラマ編アルバムを多数発売したビクター音楽産業に代わり、徳間ジャパンが引き継いだ。残念ながら録音品質は前任ビクターより劣っていた。

主要サウンドトラック I 及び II は後に合併した形でのWパックアルバムが発売されたが、

  1. 日本コロムビア、東海林修による CX-7196 デジタルトリップ: シンセサイザーファンタジー、
  2. 徳間ジャパンによる ANL-1035 サントラ III ドラマ編「メモワール」(新作挿入歌2曲入り)、
  3. 同じく ANL-1032 アニメージュ: ハイテック・シリーズ 「スター・フィ-ルド」 

以上3枚のアルバムは33年を経過した2016年2月現在でもデジタル化されていない

  • 超時空騎団サザンクロス BestCollection
型番 27ATC-120
発売日 1986/10/25
当時定価  税抜き 4,920円
  • 再販: 超時空騎団サザンクロス オリジナルサウンドトラック I & II
型番 TKCA-70792
発売日 1995/12/21
当時定価  税抜き 2,913円

【参考外部ウェブページ】

海外人気

一方、海外では『超時空要塞マクロス』や『機甲創世記モスピーダ』と一緒に同一世界の異なる世代間の大河物語(サーガ)として編集された上で『ロボテック』という一つの物語構成に翻案されて1985年3月4日にテレビ放映され、その第2世代編として人気を得た。

2007年には『ロボテック』の完全独自作画と物語構成による新作オリジナル・ビデオ・アニメーション 『ロボテック:ザ・シャドウ・クロニクルズ』(「影の年代記」の意)が制作され、ルーイ・デュカス伍長 が 「ルーイ・ニコル」(ニコラス)技術少佐として、メガゾーン23の「時祭イブ」のコピーである歌手「ジャニス E.M.」と恋愛関係となるエピソードも完全新作画で描かれた。

海外ではロボテック放映時に、変形可能なスパルタス(ホバークラフト形態にすることは出来ない上、バトロイド形態ではパイロットの人形を外す必要がある、など、日本人の基準では完全変形には程遠い不完全な品質。) やバイオロイド(後期 I 型)、バイオロイド用・飛行橇(『スカイ・スレッド』名義)、ゾル軍の動力付き甲冑(『バイオロイド・ターミネーター』名義)、ヒロインのジャンヌの可動フィギュアが騎乗できる構造のホバーバイク(『HR-32ホバーサイクル』名義)など、数種の玩具が発売されている。

また、ロボテック公式ストア・ウェブサイトでは、本放送(西暦1985年)から28年振りとなる、2012年4月下旬に「ジョルジュ・サリバン」役の「ケント・ハリソン・ヘイズ」 / 公式自己紹介サイト、の歌うコンパクト盤(EP盤)ミニアルバム・コンパクトディスク(CD) "It's You"(邦訳例:「君だけに・・・」、商品番号"HGM - RT 1203A" )が発売された。


ただし日本国内では、それらの商品もタツノコとビックウエストとの間の「超時空要塞マクロスを巡る複数の権利裁判闘争」の煽りで、日本国内の販売店や通信販売を含めて公式には入手不可能という状態にある。入手するには、第三国を経由するか、または輸入代行業者を利用するか、個人海外旅行の帰路にて手荷物として日本国内に持ち込む等の変則的な手段を用いるほか無い。

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関連商品

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各話リスト

話数 放送日 サブタイトル 邦訳 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 1984年
4月15日
プリズナー
Prisoner
囚人 鳥海尽三 長谷川康雄 山村正幸
第2話 4月22日 メイク・アップ
Make-up
化粧 古川順康 須永司 鈴木英二
第3話 4月29日 スター・エンゼル
Star-angel
星天使 下河内久登 康村正一 田代文夫 山田高広
第4話 5月6日 ハーフム-ン
Half-moon
半月 高野太 須永司 鈴木英二
第5話 5月13日 トラブル・シティ
Trouble-city
混乱都市 鳥海尽三 山田勝久 長尾粛 新井豊
小泉謙三
第6話 5月20日 プレリュード
Prelude
前哨 川崎知子 矢沢則夫 小島正幸 野崎恒伸
第7話 5月27日 ラビリンス
Labyrinth
迷宮 須永司 なかじまちゅうじ
第8話 6月10日 メタルファイア
Metal-fire
銃火 下河内久登 秦義人 新井豊
第9話 6月17日 スター・ダスト
Star-dust
星屑 寺田憲史 吉田浩 田代文夫 山田高広
第10話 6月24日 アウト・サイダー
Outsider
部外者 下河内久登 古川順康 鈴木幹雄 野崎恒伸
第11話 7月1日 デジャ・ブー
Déjà-vu
既視感 鳥海尽三 長尾粛 高橋朝雄
第12話 7月8日 ロストメモリー
Lost-memory
失われた記憶 川崎知子 鈴木幹雄 野崎恒伸
第13話 7月15日 トリプルミラー
Triple-mirror
三面鏡 鳥海尽三 吉田浩 五月女有作 高田三郎
第14話 7月22日 アイアン・レディー
Iron-lady
鉄の女 寺田憲史 秦義人 新井豊
第15話 7月29日 ラブ・ストーリー
Love-story
恋愛小説 古川順康 山田高広
第16話 8月5日 ハンター・キラー
Hunter&killer
索敵と殺戮 川崎知子 鈴木幹雄 野崎恒伸
第17話 8月19日 バイオサイカー
Bio-psycher
生或る魂達
(テレパシスト)
鳥海尽三 古川順康 鈴木幹雄 高橋朝雄
第18話 8月26日 ワンダー・ランド
Wonder-land
御伽の国 長谷川康雄 五月女有作 高田三郎
第19話 9月2日 クライシス
Crisis
危機 寺田憲史 鈴木幹雄 野崎恒伸
第20話 9月9日 デイ・ドリーム
Day-dream
白昼夢 秦義人 新井豊
第21話 9月16日 ナイトメア
Nightmare
悪夢 古川順康 山田高広
第22話 9月23日 カタストロフ
Catastrophe
大破局 鳥海尽三 小島正幸 鈴木幹雄 野崎恒伸
第23話 9月30日 ジェネシス
Genesis
創世(生) 長谷川康雄 高田三郎
1984年6月3日は1984年全米女子プロゴルフ選手権中継、8月12日はロサンゼルスオリンピック (1984年)関連の中継番組を放送した為休止。
海外ロボテック版では、本編の前に前夜祭的な構成の特別編集版の追加エピソード「ダーナの物語」(Dana's Story)が挿入されるなど、放映サブタイトルが多少異なる。 

脚注

  1. ガウォーク形態に比較して回転翼に胴体が吊り下げされる形のため空力上の揚力重心が低くなり、高い空中静止(ホバリング)安定性を誇る。 これに伴い航空電子・操縦制御機器 、パイロット双方の負担が低い。 また消費エネルギーもガウォーク形態に較べて相対的に低くなる。
  2.  ただし、後述のデザイン元から考慮すれば、ヘリコプター形態が通常の可変戦闘機(「VF-1 バルキリー」など)の基本形態( ファイター形態 ) に相当し、通常の可変戦闘機での中間形態 (ガウォーク形態)が、本機の 「ファイター形態」 に相当する設計・運用思想であると思われる。
  3.    アーミング・ダブレット(A.D) - ロボテック・クロニクル
  4.   imaifiles_final_9 第102頁 、第109頁 (PDF, 8.77MB) 全118頁

外部資料リンク

  1. 超時空騎団サザンクロス - Wikipedia (概要と登場メカの記載、国内・国外商品事情が充実)
  2. 超時空騎団サザンクロス - ロボテック・クロニクル (初期企画「超時空連合レグルス」、打ち切りにならなかった場合のその後16話分の展開をチーフディレクター「長谷川康雄」氏へ取材して掲載。)
  3. Template ロボテックシリーズ - Wikipedia (ロボテックシリーズに関する一覧だが、惑星グロリエゾル人生命の花衛星ティロルムジカ・ノヴァサイフリート・ヴァイス など、重要項目を全て網羅。)

関連項目

  • 超時空シリーズ
    • 超時空要塞マクロス
    • 超時空世紀オーガス
  • 毎日放送
  • アニメ作品一覧
  • 1984年のアニメ作品一覧
  • ロボテック
  • シコルスキー S-72 Xウイング 

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最終更新:2025/12/14(日) 01:00

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