足柄よ。砲雷撃戦が得意なの。ふふ、よろしくね。
足柄(あしがら)とは、大日本帝国海軍の重巡洋艦、足柄をモチーフにした艦娘である。
CV:種田梨沙。図鑑番号はNo.057。
若干ウェーブがかったロングヘアーの黒髪にカチューシャを付けた、精悍なボディな妙齢の女性。
妙高型四姉妹の中では最も好戦的な性格をしており、出撃時に「戦場が、勝利が私を呼んでいる!」と声高に叫ぶなどとにかく血の気が多い。それこそ、『妹の羽黒があんな性格になったのもその反動じゃないか?』と思わずにはいられない位に。
なのだが、その言動や元ネタの英国での評価(後述)、更に言えば他の艦娘と比べるとBBA大人びて見えることも相まって、多くの提督からは『陸では男漁りが日課だがHit率は低い』だの『男に飢えてる』だの『行き遅れ』だのとネタキャラ的に扱われる傾向にある。早い話が残念な美人としてのキャラを確立している。
2014/4/23のメンテにて、姉妹の中で一足先駆けて時報ボイスが収録された。
残念ながら行き遅れネタは無かったが 四六時中勝利だの訓練だのと連呼する(本来の意味での)飢えた狼が強調されている。
しかし行き過ぎたのか何なのか、朝は間宮さんに「勝利定食」なる謎の定食を頼み、昼と夜は「勝つ」にかけた験かつぎでカツを揚げまくるトンカツキャラになってしまった。特に20時の夕食では、提督と自分だけでなく他の艦娘の分まで揚げまくった結果、100枚以上のカツを揚げるという張り切りっぷりである。
ステータス的には他の妙高型とほぼ同等なので、運用はお好みで。
妙高型重巡洋艦の3番艦として、1929年に神戸の川崎造船所で竣工。艦名は神奈川県の足柄山に由来する。
1937年には当時の英国王ジョージ6世の戴冠記念観艦式に参加するためイギリスへ派遣され、その際には『飢えた狼』にも例えられた。また、あるイギリス人記者からは「今日私は初めて軍艦を見た。今まで私が見てきたのは客船だった」とも評されたという。
これは一見すると「足柄」の軍艦としての能力の高さを評価しているようにも見えるが、実際には“戦闘能力偏重で居住性の欠片も無い無骨一辺倒の艦である事”を皮肉ったブリティッシュジョークといわれる。ちなみに当時のイギリス海軍の巡洋艦は長大なシーレーン防衛のために長期間の航海を行う事が常であり、日本の軍艦と比較すると居住性にかなり気を使った設計がなされている。
太平洋戦争では1941年にフィリピン侵攻に参加した後、1942年には姉妹艦3隻や「雷」、「電」といった駆逐艦と共にスラバヤ沖海戦に投入される。
第2南遣艦隊旗艦としてシンガポール方面に展開した後、1944年には第五艦隊第二十一戦隊所属となり、10月のレイテ沖海戦では志摩艦隊所属となる。同海戦の敗北により日本海軍は組織的な行動を取ることが事実上不可能となった。レイテ沖海戦後は南西方面艦隊に所属。
12月26日、木村昌福司令官座乗の「霞」の指揮のもと「大淀」及び駆逐艦5隻とともに礼号作戦に参加。
ミンドロ島泊地へと挺身殴り込みをかけ、砲雷撃で輸送船1隻を大破炎上させた。さらに海岸の上陸拠点へ砲撃を行い、上陸拠点を破壊し物資を焼き払った。 この礼号作戦の成功は日本海軍が手にした最後の勝利であった。
そして帰路、往路の空襲で撃沈された「清霜」の乗員救助のため、旗艦「霞」は僚艦に退避を命じて、自身は敵前の危険も顧みず機関を停止して救助を敢行。 しかし「足柄」と「大淀」は退避命令を無視して警戒にあたり、案の定襲撃してきた敵魚雷艇の前に盾となって立ちはだかって撃退した。
その後は南方に取り残された残存艦隊を再編成した第十方面艦隊所属となった。
最期は1945年6月8日、バタビアから陸軍兵や物資を乗せてシンガポールへ向かう航海の途中、バンカ海峡北側で英潜水艦からの雷撃を受け、合計5発の魚雷の直撃により浸水、転覆の末沈没していった。
艦長を含む乗組員や陸軍兵の一部は、合流予定であった駆逐艦「神風」により救助されている。ちなみに、「神風」は姉妹艦である「羽黒」が沈んだ際にも、そちらの乗員の救助に当たっている。
そして現在の海上自衛隊においても、最新鋭イージス艦であるあたご型護衛艦の2番艦“あしがら”として、その名は受け継がれている。
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最終更新:2025/12/11(木) 02:00
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