遊☆戯☆王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIPとは、コナミデジタルエンタテインメントより、ニンテンドーDS用ソフトとして2007年から発売されているゲームシリーズである。略称はWCS、またはWC。
2007から2008まではこの記事名と同じ名称で発売されていたが、2009から2011までは、「遊☆戯☆王ファイブディーズ WORLD CHAMPIONSHIP」の名称で発売されている。
毎年行われる世界大会の公式ソフトとして発売されている。GBAで世界大会公式ソフトとして発売された「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ エキスパート2006」の流れを汲むシリーズ。
PSP用ソフトとして発売されている「タッグフォース」シリーズと比べると、ストーリーモードの内容が薄く、デュエルシミュレータとしての要素が強いため、その点では不評。
「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に対応しており、世界のデュエリストたちとデュエルをしたり、ランキングを競ったりできるのがタッグフォースシリーズにない利点。また、アバターのキャラメイクができるのもタッグフォースシリーズにはない要素。また、カードの日替わり配信などのちょっとしたおまけのような要素もある。
上述の通り世界大会の公式ソフトとして発売されている。そのため、ゲーム版の大会に出場したい場合、その年のWCSを購入する必要がある。
基本的なルールはOCGと同様であるが、独自の禁止・制限リストが発行されており、直前のOCGの禁止・制限リストに、ゲーム中でバグがあるものや制限改訂後に強力であるとされるようになったカードなどをリストに追加されたもので大会が行われる。「自爆スイッチ」は毎年禁止指定である。
毎回OCGで使用可能な3枚のカードが付属している。また、攻略本も毎年発売されており、そこにも1枚のカードが付属する。環境に影響する強力なカードが付くことも。
2007年、2008年を除き、毎年1本ずつ発売されている。
「ワールドチャンピオンシップ」の名を冠してはいるが、正確にはWCSシリーズではない。そもそもゲームソフトのタイトルではない。
ゲームソフトとストラクチャーデッキ2つと遊戯王ONLINEと限定カードがセットになった豪華な商品。WCSシリーズと直接は関係ないが、前述の「エキスパート2006」も収録されていたり、全く関連性が無いわけではない。
エキスパート2006単体のデータは以下の通り。
2006年世界大会公式ソフト。
カードは「SHADOW OF INFINITY」までをほぼ全て収録。総数は約2000枚。
過去作品に比べてバグも少なく(世界大会公式ソフトでバグが多いと大問題だが)、GBAの遊戯王ソフトとしてはそこそこいい。
ストーリーモードは存在せず、デュエルシミュレータとしての色合いが強い。アニメのキャラクターも登場しない。
詰めデュエルやテーマデュエルなどのチャレンジモードを搭載している。
テーマデュエルにバグがあり、クリア条件を達成してもクリアにならないものがある。そのため、達成率は100%にはならず、99%が最高である。
大会参加には同梱の応募ハガキを送る必要があった。その中で抽選で選ばれた1500人だけが大会に参加できる。余談だが、このとき参加者には「ホーリー・ナイト・ドラゴン」の英語版が配布された。
ゲームボーイアドバンスで発売された最後の遊戯王ソフト。
2007年世界大会公式ソフト。カードは「STRIKE OF NEOS」までのカードを歯抜け収録。総数約1600枚。
公式でも「OCGのデュエルシミュレータに特化したソフト」といわれている通り、ストーリーモードは存在しない。
「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に対応しており、世界のデュエリストと対戦したり、日替わりで配信されるカードを受けとったりできる。
世界大会予選参加には、同梱されるハガキを送る必要があった。
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ NIGHTMARE TROUBADOUR」「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX SPIRIT SUMMONER」との連動要素も存在する。
余談になるが、同梱カードの「D-HERO ディスクガイ」はその効果の優秀さからOCGで広く使用され、後に禁止カードに指定された。
2008年世界大会公式ソフト。
「GLADIATOR'S ASSAULT」までのカードを歯抜け収録。総数は約2000枚。また、当時日本未発売だったカードが4種類、日本語版として収録されている(後にOCGの現物にも日本語版が登場)。
タッグフォースシリーズに比べれば簡素だが、「デュエルワールド」というオリジナルのストーリーモードを搭載している。
また、十代やヨハン、ユベル&マルタンなど、アニメで登場したデュエリストたちとデュエルすることができる。
「タッグフォース」シリーズに倣ってか、タッグデュエルを搭載。Wi-Fi対戦、ワイヤレス対戦で、4人のプレイヤーで対戦することも可能。
発売前には「友達と組んでCPUとタッグデュエルができる。」という情報が公式サイトにあったが、実際には4人のプレイヤーで無ければできない。現在は該当する記述が削除されている。
世界大会予選は、前年度までのハガキによる応募ではなく、開催日に会場に直接行くことで参加できる方式となった。
世界大会用禁止・制限リストでは、「パリィ」、「ディザーム」、「休息する剣闘獣」などにバグがあったため禁止指定、他にもカード名を宣言する部分にバグがあったため「マインドクラッシュ」、「夜霧のスナイパー」などのカード名を宣言する効果を持つカードが禁止指定となっている。
だが、なぜか、宣言する効果を持つカードの中で唯一、「世紀の大泥棒」のみ禁止指定を受けていない。スタッフに忘れられていたのだろうか。
同梱カードはどれもなかなか強力なものであり、カードがほしくてソフトを買ったという人も多いだろう。
2008年の世界大会公式ソフトだが、発売されたのは2007年である。翌年にアニメ、OCGが遊戯王5D'sに移行することも関係があったのだろうか。このため、2008年にはWCSシリーズは発売されていない。
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」として発売された最後のWCSシリーズ。
2009年世界大会公式ソフト。同梱カードは「CRIMSON CRISIS」までのカードを歯抜け収録。総数は約2800枚。
OCGにあわせて、WCSも「マスタールール」準拠になった。
「5D'sストーリー」として、アニメ5D'sの「デュエル・オブ・フォーチュンカップ編」をベースとしたオリジナルストーリーがある。序盤から「聖なるバリア -ミラーフォース-」や「激流葬」、「奈落の落とし穴」などの強力カードがぽんぽん飛び出してくるので、難易度は高め。
また、アニメ5D'sでのライディングデュエルを再現したモードや、レースモードを搭載。ライディングデュエル限定として、Sp(スピードスペル)のオリジナルカードが多数登場した。
このライディングデュエルの登場で、「タッグフォース」シリーズとの明確な差別化要素ができた。
世界大会予選は前年同様、事前応募は不要であった。
作中で、本来、直接プレイヤーが所持することはないはずの「スピード・ワールド」や各種トークンカードが入手できて、デッキに組み込めてしまうというバグが存在する。そのため、世界大会用禁止・制限リストではそれらが全て禁止指定を受けている。
前年にバグで禁止指定を受けていた「パリィ」や宣言する効果を持つカードはバグが修正されたために禁止リストから外れたが、今度は「異次元の偵察機」や「王宮の弾圧」などにバグが起きていたために、そちらが禁止指定を受けている。
当時、OCGで猛威を振るっていたが規制されていなかった「ダーク・ダイブ・ボンバー」なども制限指定を受けている。また、裁定の関係で、OCGでは制限から外れた「ドル・ドラ」、「森の番人グリーン・バブーン」が制限に指定されている。
同時発売されたWii用ソフト「遊☆戯☆王 5D's Wheelie Breakers」との連動要素がある。
2009以降、サブタイトルがつくようになった。2009のみ、サブタイトルとメインタイトルの位置が逆転している。
また、公式サイトの商品概要をよく見ると分かるのだが、「遊☆戯☆王」と「ファイブディーズ」の間に半角スペースがある。翌年の2010の場合、公式サイトを確認すると半角スペースは存在しない。
2009と同時発売されたウィーリーブレイカーズでも、「遊☆戯☆王」と「5D's」の間に半角スペースがある。
実は前年までよりメーカー希望小売価格がほんの少し高くなっている。「5,250円」ということか。
同梱カードは「インフェルニティ」デッキで重宝するカードで、カード単体でも高値で取引されることがしばしば。
2010年世界大会公式ソフト。
「ABSOLUTE POWERFORCE」までのカードを歯抜け収録。総数は約3500枚。
「5D'sストーリー」では、アニメ5D'sの「ダークシグナー編」をベースとしたオリジナルストーリーが展開。
主人公が「チーム・サティスファクション」の一員として行動したりするなど、ストーリーもタッグフォースほどではないが手の込んだものになっている。サブタイトル通り、アルカディア・ムーブメントも登場する。
オリジナルキャラとして、沖田、リキッド、セリアが登場。
前作の難易度が高すぎたためか、今回はストーリーモードは易しくなっている。
前作で登場したライディングデュエルやレースモードも健在。アニメに合わせて「スピード・ワールド2」が登場した。
「地縛神 Ccapac Apu」の攻撃をかわす「地縛神レース」まである。
また、「デュエル計算機」が搭載された。2人分同時に計算できるライフ計算機能や、サイコロ・コイントス機能、タイマー機能も搭載され、実際のOCGをプレイする際にも役立つツールとなっている。
世界大会予選は、2007までと同じ、事前応募・抽選の形をとっている。
世界大会の禁止リストでは、裏側守備表示で特殊召喚する効果にバグが存在するため、該当するカードが禁止指定を受けている。
2011年世界大会公式ソフト。
収録カードは「STORM OF RAGNAROK」、「DUEL TERMINAL -オメガの裁き!!-」までを歯抜けで、総数約4200枚収録。
「5D'sストーリー」では、アニメ5D'sの「クラッシュタウン編」、「WRGP編」をベースにしたオリジナルストーリーが展開。「チーム・サティスファクション」なども登場し、ボリュームが大きくなっている。
オリジナルキャラクターとしてクラーゾ、トオル、ミサキが登場。また、前作に登場したセリアも再登場している。
ライディングデュエル、レースモードももちろん健在。
自分のデッキを簡単に診断してくれる「デッキ診断」機能や、デュエル中に迷ったときにコンピュータが次の一手を導いてくれる「次の一手ボタン」など、初心者でもプレイしやすいような機能が追加されたほか、自分で「詰めデュエル」を作成し、Wi-Fiコネクションで世界中に配信したり、自分のカードの裏面を好きなものに変更できるなど、様々な機能や要素が追加され、単なるデュエルシミュレータ以上のものとなった。
何かと比べられがちだった「タッグフォース」シリーズとは別の方向に進化していったといえる。
一方で、収録カード数の増加やたくさんの新機能の搭載によって容量が足りなくなったためか、3D演出などが削られ、トーナメントモードが削除されている。
世界大会予選は、これまでとは異なり「ニンテンドーWi-Fiコネクション」を利用して行われる。当初は3月19日から開催の予定だったが、東日本大震災の影響で延期され、4月29日から開催されている。
バグのある「ユニバード」、「連鎖旋風」が禁止指定となっている。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/11(木) 23:00
最終更新:2025/12/11(木) 23:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。