部長に威厳はありませんとは (ブチョウニイゲンハアリマセンとは) [単語記事]

部長に威厳はありませんとは、高橋真弥氏による漫画作品である。

概要

COMIC メテオ (アプリックス) にて連載中。

COMIC メテオにおける2012年5月30日^[1]の配信で初掲載。当初は読み切り作品という扱いだったが、のちに月刊連載化している^[2]。連載開始は2012年11月^[3]で、読み切り作品から話が続く形となっている。単行本においては、読み切り掲載分が第1話、連載分が第2話以降という扱いである。単行本の既刊は2巻である。

なお、掲載誌である「COMIC メテオ」は漫画作品の web 配信サイトであり、通常の漫画雑誌のように紙媒体で発行されてはいない (作品ごとの単行本は出版される)。同誌は毎週水曜日に更新されるが、この作品は月刊であるため、おおよそ月に1回の更新である。ただし、何週目にこの作品の更新があるのかは月によって異なる模様。

また、ニコニコ静画で第1・第3水曜日に配信されている「ニコニコメテオ」でも、平行して掲載されている。「COMIC メテオ」及び「ニコニコメテオ」のいずれに関しても、最新話は無料で読むことができる。

ストーリー

卓球好きな主人公の木ノ崎絵夢は、藤第一高校でひっそりと卓球部 (仮) を設立し、部員を募集していた。ある日、絵夢が一人で壁打ちをしていると、突然1人の女の子が入部したいと言ってきた。部員が増えたことに喜ぶ絵夢だったが、入ってきた矢島恵澄は真性のドSで・・・

コメディ中心で、特に卓球を知らない層でも問題なく読むことができる。しかし、ほぼ毎回何かしらの形で卓球をしているシーンが入ってくるのも特徴。なお、タイトルがやや長いためか、現在略称を募集中であるとのこと。

登場人物

木ノ崎絵夢 (きのさきえむ): 誕生日：10月31日／身長：152cm／グリップ：シェークハンド／スタイル：ドライブ攻撃型; 藤第一高校の生徒で2年生。本作の主人公。卓球部の部長ではあるが、その実力は作中一の雑魚といっても過言ではない。運動音痴なことや、お菓子ばかり食べていることなどから、恵澄からは「デブ」の烙印を押され、豊満な胸やプニプニなお腹まわりをよく触られる。恵澄から首筋にキスマークを付けられたこともあるが、今のところ女同士で恋愛するという概念はないらしく、恵澄の好意にもまだ気付いていない模様。また、部員を増やそうと躍起になっているが、絵夢のことを独占したい恵澄の手によっていつも妨害されている。なお、学業面は赤点ギリギリなレベルで、1年生である恵澄から2年次の勉強内容を教わる程である。
矢島恵澄 (やじまえすみ): 誕生日：6月16日／身長：167cm／グリップ：シェークハンド／スタイル：オールラウンド・ドライブ主戦型; 藤第一高校の生徒で1年生。部長以外では唯一の卓球部員。卓球では作中屈指の実力を持ち、中学時代は全国3位。学業面も完璧で、成績は学年首位。しかし、名門校のスカウトを断るなど、卓球に関してそれほど執着がないらしい。近いからと入学した藤第一高校でも卓球部に入る気はなかったようだが、部長に一目惚れして入部した。部長のことは大好きだが、そう思っていることをあまり本人に察知されたくないらしく、ドSかつ適当な性格で部長をイジりまくる。また、独占欲の強さ故か、部長が他の人とベタベタしているとすぐに引き離そうとする。なお、中学時代に同じ学校だった一華からは、「悪魔の洞察力 (デビルインサイト)」というあだ名を付けられている。
結城奈々 (ゆうきなな): 誕生日：1月3日／身長：158cm／グリップ：ペンホルダー／スタイル：不明; 藤第一高校の生徒で2年生。絵夢とは中学時代からの友人で、現在はクラスメイト。付き合いで卓球部にやってくることがあるものの、入部するつもりは特にないらしい。しかし、実力的には絵夢より一枚上手である模様。なお、目立つことが嫌いなようで、基本的に第三者的な立ち位置である。そのためか、卓球部に来た際は審判を務めることが多い。眼鏡をかけているのが特徴で、また眼鏡を集めるのが趣味であるとのこと。
上牧みろく (かんまきみろく): 誕生日：8月18日／身長：166cm／グリップ：シェークハンド／スタイル：ドライブ速攻型; 藤第一高校の生徒で1年生。卓球部に入り浸っていることが多いものの、正式な部員ではない。五十鈴のことが大好きだが、基本的にヘタレであるため、積極的にアプローチできず悶々としている。シングルスでは弱いものの、五十鈴とダブルスを組んだ場合に限っては、抜群のチームワークを発揮すると同時に別人のような強さを見せる。また、中学時代に同じ学校だった一華からは、「バカのみろく」というあだ名を付けられている。
水無瀬五十鈴 (みなせいすず): 誕生日：2月21日／身長：154cm／グリップ：シェークハンド／スタイル：カット主戦型; 藤第一高校の生徒で1年生。卓球は好きなようだが、高校では美術部を選んだ。卓球部にも時折やってくる。みろくとは小学生時代からの幼馴染。喘息気味だった小学生時代に倒れるまで卓球をやってしまった経緯があってから、卓球をするときは必ず一緒にという約束をみろくと交わし、その約束を今でも守っている。また、中学時代に同じ学校だった一華からは、「幻影の回転術師 (ファントムスピンマスター)」というあだ名を付けられている。
茨木一華 (いばらきいちか): 聖オリンピア学院の生徒で2年生。卓球部の部長でレギュラー。作中で唯一恵澄と肩を並べる卓球の実力を持つ。恵澄、みろく、五十鈴とは同じ中学出身で、彼女らと自分を合わせた4人を勝手に「四天王」と称していた。また、部員に変なあだ名を付ける癖があり、自らも「卓球の帝王 (パーフェクトカイザー)」と名乗っている。
狛田しのり (こまだしのり): 聖オリンピア学院の生徒。卓球部の副部長でレギュラー。糸目が特徴。恵澄ほどではないものの、ややSっ気がある模様。一華から「闇の戦術家 (ダークタクティシャン)」というあだ名を付けられている。
神山八重 (かみやまやえ): 誕生日：5月15日／身長：156cm／グリップ：シェークハンド／スタイル：前陣速攻型; 聖オリンピア学院の生徒で1年生。卓球部のレギュラー。実力では及ばない恵澄のことを一方的にライバル視している。また、恵澄に対して好意を持っているものの素直になれない。ただ、毎日メールを送るなどのしつこさが災いしてか、恵澄からは煙たがられている。頬に絆創膏を付けているのが特徴。
川岸雪 (かわぎしゆき): 聖オリンピア学院の生徒で1年生。卓球部のレギュラー。眼鏡着用。