重巡棲姫とは、DMMをプラットフォームとするブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する敵艦船である。
初登場は、2016年2月10日より開始された期間限定海域「出撃!礼号作戦」、通称16冬イベントの3ステージめ、北海道北東沖「捷四号作戦」の敵主力艦隊(ボス)の旗艦。本イベントのラスボスとして、前代未聞の強力な随伴艦たちとともに提督と艦娘たちをまちうける。
これまで戦艦、空母、駆逐艦、軽巡洋艦、潜水艦と鬼/姫シリーズが確認されてきたなかで、はじめてとなる重巡洋艦の姫タイプ。外観としては、少女が二匹の白い大蛇に巻き付かれているという悩ましいもの。少女の頭部には2本の角があるが、左のほうが長く、左右非対称となっている。特徴的なシルエットを形作っている大蛇は彼女の艤装のようで、先端には連装砲が角のように生えている。
ステータスはというと、火力は160(装備込みで176)、雷装82、対空86、装甲195。かの防空棲姫には遠く及ばないが、ゲージ破壊可能な段階(いわゆるラストダンス)になると、火力190(装備込みで206)、雷装90(装備込みで108)、対空93、装甲にいたっては戦艦水鬼をも超える208にひきあげられる。
さらに、通常時は主砲/主砲/魚雷/偵察機だった装備が、主砲/主砲/深海烏賊魚雷/偵察機へと換装される。深海烏賊魚雷とは、こちらの甲標的に相当する装備である。つまり彼女はラストダンスでは先制雷撃を敢行してくるのだ。単縦陣で出現するということもあり、のっけからわれらが至宝の夜戦部隊たる第二艦隊のうち1隻を高い確率でつぶされてしまうのである。
また、魚雷が甲標的になるということは、通常時は夜戦カットイン攻撃だったのが夜戦連撃に変化するということも意味する。すなわち探照灯や照明弾の効果のひとつである「敵のカットイン発動率を下げる」恩恵を受けられなくなるのだ。
重巡は夜戦に突入すると無条件で命中と回避があがる。また、20・3cm砲関連の砲を装備していると、さらに命中がアップする特性がある(重巡棲姫が装備している主砲は8inch長射程連装砲。つまり20cm砲である)。この特性が敵にも適用されていると仮定したなら、追い詰められてもうあとがない彼女の連撃は、驚異的な火力と命中率をもって艦娘を襲うだろう。
彼女の脅威はその個艦の性能だけではない。彼女を旗艦とする敵艦隊は、
重巡棲姫
戦艦棲姫
戦艦棲姫
空母棲姫
駆逐ハ級後期elite
駆逐ハ級後期elite
最初からダブルダイソンとな!? しかも空母棲姫まで!?
削り段階では空母棲姫が軽巡ツ級eliteの場合もあるが、ラストでは空母棲姫で固定される。その艦載機はもちろん赤い新型艦載機(深海猫艦戦改×60、深海地獄艦爆改×52、深海復讐艦攻改×56)。制空値は戦艦レ級eliteを上回る129。
熟練艦載機を動員すれば航空優勢をもぎとることは可能だが、それでもなお開幕空爆だけで巡洋艦や駆逐艦を大破できるおそるべき火力要員であることにかわりはない。しかもかつてイベントのボスを務めただけあって耐久・装甲ともに非常に高く、戦艦棲姫ともどもしぶとく生き残って旗艦への打撃を吸い取るときている。真の意味でトリプルダイソンといえるだろう。
ちなみに、ラストでは駆逐ハ級後期eliteが2隻ともニ級後期eliteとなる。もし撃ち漏らした場合、手痛い雷撃と夜戦カットインをお見舞いされることになる。
本作戦「捷四号作戦」は現実にはおこなわれなかった作戦である。
そもそも捷号作戦とはなんぞや?
1944年(昭和19年)6月のマリアナ沖海戦に完敗した日本は、機動部隊が壊滅、再建のめども立たない状態だった。いっぽうで戦艦や重巡は健在で、基地航空隊は再編の見通しがあった。
ミッドウェーに次ぐマリアナでの大敗で、日本軍はすでに攻める戦争が不可能な窮地に追い込まれており、できることといえば、攻めてくる敵を迎え撃ち、一矢を報いるという消極的な作戦のみ。しかも重油がないので無駄に動けない。末期戦もいいとこだぞ
海岸線の総延長距離だけは世界でも有数の日本である。守るには広すぎる。てんでばらばらに防衛していたのでは油の無駄遣いだし、効果的な戦力の集中も見込めない。というわけで、敵が侵攻してくると想定される戦域をあらかじめ区分けしておいて、そこに敵がきたら陸海軍の総力をもって即座に反撃するという段取りが考案された。で、その区分けは以下のとおり。
捷一号作戦 - フィリピン方面
捷二号作戦 - 九州南部・南西諸島及び台湾方面
捷三号作戦 - 本州・四国・九州方面及び小笠原諸島方面
捷四号作戦 - 北海道方面
たとえば高知の土佐湾に敵上陸部隊が接近した旨の報が入ったら、連合艦隊司令長官が「捷三号作戦警戒」を発令、大本営が作戦発動を許可すれば、「捷三号作戦発動」が命じられる、という手筈であった。
実際に発動されたのはフィリピン方面の捷一号作戦のみで、これがいわゆるレイテ沖海戦である。二号から四号までは実施されなかった。(二号は警戒が発令されたことならある)
本マップ名は「北海道北東沖」となっていて、たしかにマップの左下には北海道が見える。北海道方面に敵艦隊の襲撃があったため捷四号作戦発動が発令されたのであろう。
では、重巡棲姫とはなにものなのか?
彼女が搭載している砲は「8inch長射程連装砲」。これは本イベントの突破報酬である「203mm/53連装砲」を意識しているとみられる。本マップの突破報酬として邂逅できる新艦娘「ザラ」のモデルとなったザラ級重巡洋艦<ザラ>も搭載していたこの砲、アンサルドModels1926 20・3cm53口径連装砲は、仰角を45度にまで上げることで、戦艦主砲なみの3万メートルという驚異的な射程延伸を実現した。
いわば、8inch長射程連装砲は、こちらの203mm/53連装砲の深海棲艦ヴァージョンと考えることができる。
重巡棲姫は、戦艦棲姫や空母棲姫に先んじて行動することがある。これはとりもなおさず彼女の射程が「長」であるからにほかならない。彼女自身の射程がほかの巡洋艦と同じく「中」で、かつ、長射程をもたらしているのが砲によるものならば、重巡棲姫はイタリアの砲(のようなもの)を搭載しているということになる。
たしかにイタリアのバドリオ政権は戦局も押し迫った1945年7月15日に日本に宣戦布告をしているが、直接には交戦していないし、もちろんイタリア軍が北海道に攻めてきたこともない。
北海道方面に攻め入った勢力としてはむしろソ連軍のほうが有力であろう。本マップは輸送と迎撃の2段階にわかれており、輸送フェイズで物資を揚陸させているのは幌筵島で、その目と鼻のさきには占守島(しゅむしゅとう)がある。占守島といえば、ポツダム宣言を受諾し武装解除していた日本にソ連が日ソ不可侵条約を一方的に破棄、侵攻してきたソ連軍と島の警備にあたっていた日本軍とのあいだで死闘が繰り広げられた島として知られている。詳しくはこちら(Wikipedia)
北から攻めてくる、イタリア製っぽい砲を使う重巡洋艦。深海棲艦のなぞはふかまるばかりである。
ヤクタタズドモニ・・・コノ・・・ワタシ・・・ムネンダ・・・コンナ・・・
イヤ・・・? ムシロ・・・ココロガ・・・カラダモ・・・コレハ・・・ソウイウコトナノ・・・?
わたしは・・・本当は・・・
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最終更新:2025/12/13(土) 13:00
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