魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉 単語

マダンノオウトヴァナディース

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魔弾の王と戦姫(まだんのおうとヴァナディース)とは、川口士著作のライトノベル・シリーズおよび、それを原作とした漫画作品である。既刊は10巻まで刊行中、以後続刊予定。ジャンルは最強美少女ファンタジー。

概要

ブリューヌの辺境アルサスに生まれた弓使いの小貴族ティグルと、彼と出逢う隣国ジスタートの可憐な『戦姫』たちを中心にして織りなされる、苛烈で鮮やかな青春と戦争ストーリー。MF文庫Jの例にもれず肌色比率高めのイラストとラッキースケベの一方で雑兵や罪なき民がモリモリ殺される川口士氏の作風による素敵なバランスで御送りする小説作品。

レーベルはMF文庫J(メディアファクトリー)、表紙、挿絵イラストは第1巻~第8巻はよし☆ヲが担当(よし☆ヲ氏の体調不良のため例外的に第5巻挿絵のみ漫画版作者である柳井伸彦が暫定的に担当。第6巻は新規挿絵なし)。第9巻からは片桐雛太に交代し、よし☆ヲはキャラクター原案を担当する。

同氏の著作『星図詠のリーナ』や『千の魔剣と盾の乙女』『戦鬼』などと比較すると、より戦記モノの味付けが濃く、国同士、部隊同士での激突描写の多い作品となっている。あと主人公の局部の隆起も多い作品となっている。

漫画版がコミックフラッパーで連載中。絵は上記のとおり柳井伸彦の手によるもので、ストーリーはほぼ小説版に沿う形で展開されている。2013年のMF文庫J、5作品一挙アニメ化の流れに乗ってアニメ化決定。2014年10月より放送開始した。ニコニコチャンネルでも配信する。

あらすじ

これは英雄へと至る物語――。

古の昔、女神より弓を授けられし者あり。
ひとたび狙いをつければ必ず射抜き、
あらゆる困難を射倒したというその弓は、
やがてその男を王の座へと導いたという。
いつしか人々はその男を『魔弾の王』と呼んだ……。 

まだ王が領主を従え、剣と馬が戦争の主流であった時代。
竜より与えられし超常の武具を振るい、戦場を駆ける少女たち―― “戦姫(ヴァナディース)。 王の下に集う7人の戦姫は“ジスタートの七戦姫”と呼ばれ、周辺諸国に恐れられていた。

ブリューヌ王国の小貴族ティグルは、とある小競り合いから発展した隣国ジスタート相手の戦争に駆り出される。国境線のディナント平原にて、数の上では圧倒的優位で始まった戦は、参加していた戦姫によって瓦解、ジスタート勝利で味方は敗走する。
その時、ティグルは戦場で七戦姫の1人、“銀閃の風姫(シルヴフラウ)”エレンに出会う。
敵の総大将であるエレンを討ち取ろうとするも、ティグルは彼女の人間離れした剣技の前に敗北。
そして弓の腕に一目惚れしたというエレンにより「お前は私の捕虜(もの)だ」と、彼女の領地ジスタート王国リトメリッツ公国へ連行されてしまうが……。

登場王国

ブリューヌ王国
本作品の主な舞台。王都はニース。国旗は紅馬旗(バヤール)。国旗の通り騎馬戦を得意とし、なだらかな草原や丘が国土の多くを占める。
ジスタート王国
ブリューヌに並ぶ本作品の舞台。王都はシレジア。国旗は黒竜旗(ジルニトラ)。7人の戦姫それぞれが自身の領地を公国として治めるという国家体制を持つ。なお、言い伝えの影響かは不明だが黒い鱗の竜は殺してはいけないというルールがある。7公国については登場人物「ジスタート」を参照。
アスヴァール王国
大陸から離れた島を中心に領土を持つ国。王都はコルチェスター。国旗は赤竜旗。
内乱の真っ最中。海賊を従えるエリオット王子とジャーメイン王子とで争いが続いている。
ザクスタン王国
ブリューヌと隣接している国家。国旗は白鷲旗。
ムオジネル王国
ブリューヌとジスタートの南に領地を持つ国。国旗は緋の角突き黄金兜と金剣旗。
唯一奴隷制度を採用している国であり褐色肌が特徴。

登場人物

ブリューヌ王国

アルサス地方
ティグルヴルムド=ヴォルン(CV:石川界人)
ブリューヌ王国の片田舎の地アルサスを治める若き伯爵だったが、物語序盤のディナント平原の戦いでブリューヌが破れた際に、弓の腕をエレンに気に入られて捕虜となる。
その後、捕虜の身分でありながらエレンから兵を借り受けアルサスをブリューヌの大貴族テナルディエ家から守り抜き、戦姫の竜具と呼応する家宝の黒弓とともにブリューヌの内乱へと巻き込まれていく。
弓の腕では誰にも負けないという自負と自信があり、一般的な射程外から弓を狙って撃つのは当たり前。矢を数本まとめて多方向へ撃つ、相手の矢にぶつけて矢の進路をずらす、など人間離れした弓矢の腕を持つ。
一方で弓以外の武器は戦闘用の武器としてほとんどまともに扱うことができず、 弓を蔑視するブリューヌでは軽く見られ続けていた。
非常に楽天的な性格の持ち主だが、一方で強かな面もあり故郷のアルサスを想う気持ちは誰にも負けない。
ブリューヌ貴族の割には長い名前の持ち主で親しい仲の相手からはティグルと呼ばれる。

<アニメ未放送よりネタバレ白黒反転>
ティグルの持つ武器は何の物質でできているかわからない弓。時たま(おそらく)弓から女性の声が聞こえるのだが誰の声であるかは不明。ティグル自信はティル・ナ・ファの声ではないかと予想しているが詳細は不明である。なおこの弓は過去にも使用者がおり、その威力は強大の一言に尽きる。術者の命を犠牲にするものの巨大な大都市を一撃で地図から消し去ることができるほどの威力を持つ。タイトルの魔弾とはこの弓から放たれる矢のこと。
また戦姫の持つ竜具と呼応する性質があり、それぞれの竜具の威力を上乗せして放つことができ、その威力は強大。また複数の竜具の力を借りることもでき巨大船2隻程度なら胴体を貫通させ一撃で沈めることも可能。
また古い書物には魔弾の王とは「女神の意思を地上に顕現させるための代行者であり、人ならざるもの、時には人をを打ち倒す者。王道を行き、魔道を歩むもの。英雄となり、魔王となる者」などの記述がある。

本人の性格は比較的温厚だが親しい人が傷つけられたりすると怒りを露わにし、危険な場所へと赴こうとすると心配するなど他人思いである。またオルガ・タムにより「王の技量を垣間見た」などと言われることから人の上に立つことに長けた存在であるものの、当人は上に立つ気はなく地位名誉などにも一切興味はない。 
内乱の収束後は捕虜としてではなく賓客としてジスタートにて狩りやエレンの手伝いをしながら日々を過ごす。平和な日々を過ごしていたのだがとある日、ジスタート王国国王より1通の手紙が届く。その内容はアスヴァールへの密使であった。そしてサーシャが紹介しれくれた従者とともに海を渡りアスヴァールへと向かい使者の役目を果たそうとするものの身柄を拘束されムオジネルとの交渉材料にされかけた。詳細は「オルガ=タム」・「ソフィーヤ=オベルタス」を参照。
そして密使の役目を果たし、ジスタートへ帰還中、船上にて海竜に襲われる。弓の力で海竜は倒すもののティグルは海に落ちて行方不明になってしまう。
その後は記憶と黒弓を失いジスタートのルヴーシュに流れ着き、近くの村で保護され、自分を「ウルス」と名乗るようになる。村で働いているところをエリザヴェータに弓の技量を認められ、周囲の反対を押し切りつつも部下になる。記憶を失っても戦術眼、弓の技量は健在で異例の出世を果たしていくことになる。彼女の元で働いている時にリムやティッタがティグルを探しに来るものの彼らに会っても記憶は戻らなかったが、バーバ=ヤガーとの戦いでついに記憶と黒弓を取り戻し、エレンの元へ帰還する。
一部の読者からはあるシーンに敬意を評してティグルさんと呼ばれる。
趣味は昼寝と山での狩り。 
ティッタCV:上坂すみれ
ヴォルン伯爵家に仕えるティグル付きの侍女。現在、常に屋敷に仕えている侍女は彼女一人。
元は巫女の家系に生まれ巫女となるべく修行をつんでいたが、領主の屋敷に勤める伯母のところに頻繁に訪れていたことをきっかけにしてティグルと親しくなり、母親には反対されるもののティグルの口添えによって巫女として祈りをささげ続けることを条件にティグルに仕える。 
バートラン(CV:菅生隆之)
ティグルの側仕え。アルサスの先代領主ウルス(ティグルの父)の時代から仕えている老兵。 
ティグルに対しては父親のような愛情を持って接している。経験も豊富で出兵の際にはアルサスの兵を取り仕切る他、トランプやチェスなどの遊戯にも通じていてイカサマにも詳しい。
 
 その他貴族
マスハス=ローダント(CV:飯島肇)
ブリューヌ王国の北部、オードを治める伯爵。アルサスの先代領主ウルスの親友であり、ティグルにとっては後見人のような存在。 
人脈が広く、 他の貴族や王都の人間にも顔が利く。
ザイアン=テナルディエCV:木村良平)
テナルディエ公爵の嫡男で次期当主。十七歳。
ディナントの戦いでは王子の戦死を聞いたとたんに我先に逃げ出した。
領民を虐げることを虫を踏みつぶす程度にしか思わないが、王族に対しては臣下としての敬意を持っている。
テナルディエ公爵曰く、年の割に頼りない息子。 
フェリックス=アーロン=テナルディエCV:松本大)
ブリューヌ王国の南部ネメクタムを治める公爵。現在四十二歳。
ガヌロン公爵と覇権を争う権力者であり、三十代の頃は王国主催の馬上試合で常に上位に顔をだし、隣国ザクスタンとの戦いにおいても目覚ましい武勲をたてた武人でもある。
テナルディエ公爵の妻は国王の姪であり、ガヌロン公爵の姉の夫が国王の甥。この姪と甥が次の玉座に近い位置にいる。
弱者や無能な者を極端に嫌う性格。無能な家臣や領民には一切の情けはないが有能な人材は出自を問わず優遇するなど、領地を治める手腕にもその性格が色濃く反映されている。ただし息子のザイアンだけは別。
マクシミリアン=ベンヌッサ=ガヌロンCV:飛田展男
ブリューヌ王国の北部ルテティアを治める公爵。
テナルディエ公爵と並ぶブリューヌの大貴族であり、日増しに両者の対立は緊張感を増している。
狡猾で残忍な性格であり、領民に非道をはたらいている。 
その他登場人物
ロラン(CV:東地 宏樹)
「黒騎士」の異名を持つブリューヌ最強の騎士。ナヴァール騎士団団長。27歳。わずか13歳で試練を受け騎士となり、以降一度も負けたことがない。国王より宝剣「デュランダル」を下賜され、17歳で騎士団長となる。
驚異的な精神力と鍛え抜かれた強靭な体を持ち、戦姫2人がかりでもロランを止めることはできなかった。
しかしティグルの信念と黒弓の前に戦意喪失し、降伏した。なお現在発刊されている中の登場人物の中では唯一のティグルの魔弾を真正面から受けとめ切った人物。 

ジスタート王国

七戦姫

エレオノーラ=ヴィルターリア(CV:戸松遥)
ジスタート王国を構成する公国の一つライトメリッツを治める戦姫。愛称はエレン。(以下エレン)。
元傭兵の出自を持つ、風を操る銀閃『アリファール』(剣)の担い手。
竜技は「大気ごと薙ぎ払え」。
ディナントの戦いにて圧倒的な弓の才能を持つティグルを気に入り捕虜にし、そのティグルから請われて兵を貸したことをきっかけにブリューヌの内乱に巻き込まれていく。
快活で陰のない性格をしているが、物事の好き嫌いがはっきりしているきらいがある。特にリュドミラとは犬猿の仲で顔を合わせるなり憎まれ口を叩き合うことをサーシャにたしなめられている。また、 エリザベータとは政治的対立で露骨に嫌悪している。一方でソフィーとは仲が良くその情報収集能力を高く買っている。また、旅人としての出自があったサーシャとは「どちらかに危機が訪れたとき。すべてをなげうってでも必ず相手のもとへ駆けつける」という誓いを交わした親友。また、副官で戦姫になる前からの親友のリムが死にかけたときは大きく取り乱した。
<アニメ未放送よりネタバレ白黒反転>
エリザヴェータとは壊滅的に仲が悪くお互いに竜具を突き付けあったことがあるほど。それは過去にあったできごとに依存している。 詳細はエリザヴェータにて。 最初は弓が素晴らしいという事でティグルを引き込もうとしていたが共に行動することにつれティグルに惹かれていく。お前(ティグル)のような者が王であってくれたら、などと漏らしたこともある。ブリューヌ内乱終結後、国王の要請によりアスヴァールへの密使を任せられたティグルを支援するものの彼がアズヴァールより帰還中に海に落ち行方不明と聞かされた時は感情を爆発させ怒り狂うほど。その後はまるで魂が抜けてしまったかのような姿になってしまった。その後、ジスタート臣下同士の争いを止めるよう国王から要請を受けたエレンとエリザヴェータだったがエリザヴェータと合流して見たものは記憶を失いエリザヴェータの横に付き添うティグルの姿だった。そしてエレンはティグルを取り返すためにエリザヴェータに剣を向けるが記憶がないため本人であるという確証を得られずその場は引き下がった。
しかし後日にリムの報告によりティグル=ウルスであることを確信しルヴーシュへと向かい、バーバ=ヤガーとと戦うティグルとエリザヴェータの元へと駆け付ける。そして戦いの途中、ティグルが記憶を取り戻した瞬間に立ち会い、うれしさを溢れ出させた。
リュドミラ=ルリエ(CV:伊瀬茉莉也)
ジスタート南部にある公国オルミュッツを治める戦姫。愛称はミラ。(以下ミラ)
親子三代にわたって連続して戦姫になっている戦姫の仲の例外で、冷気を操る凍漣『ラヴィアス』(鎗)の担い手。
竜技は「空さえ穿ち凍てつかせよ」。
生真面目で強気な性格の持ち主で、飄々としたエレンとは反りが合わず顔を合わせるたびに喧嘩をする。エレンが殺されそうになったときには迷わずエレンを庇おうとしたことから喧嘩友達程度の認識があると思われる。
また、生真面目な性格ゆえに自分の非を認めることが出来る美点がある。
戦姫の中では守りの戦にもっとも長けているとエレンにすら認められる守り上手。
趣味は自分の淹れた紅茶を他人に振舞うことで、雪が積もる山の中ですら紅茶の葉と味付け用のジャムを持ち歩いていた。 
ティグルのことはブリューヌへのムオジネルの侵攻の際に共闘したことを経て信頼し、愛称で呼ぶことを許している。彼女の胸の大きさについては文中の描写とイラストの問題があって度々議論になる。 
<アニメ未放送よりネタバレ白黒反転>
ブリューヌ内乱では貴族とのつながりを理由にティグル達の行く手を阻むものの敗北(?)、ブリューヌに対して中立を宣言し動かないことを約束する。またこの時見下していたティグルの真価に気が付き弓の秘密を探るために兵をつれブリューヌ内乱に参戦しティグルを助けた。 
内乱終戦後はティグルを引き抜こうと何度もエレンの治めるライトメリッツに訪れるもののティグルが金、地位、名誉でも靡かないため半分は諦め、ただのおしゃべりになりつつある。
ティグルが行方不明と聞かされた時はティグルが買ってくれたお土産を胸に涙をこぼした。
「お土産なら自分で渡しなさいよ」などとつぶやいていることからティグルに対して相当な好意がある。 
ソフィーヤ=オベルタス(CV:茅野愛衣)
公国ポリーシャを治める光華『ザート』(錫杖)の担い手。愛称はソフィー。(以下ソフィー)一部のファンからは色欲さお淑やかを絵に書いた物腰の柔らかい性格の持ち主で、竜具も儀礼用と看做されやすいため、
戦姫の中でも外交官的役割を担うことが多い。
好奇心旺盛で何にでも興味を持つ性格だが実際にエレンの前で「興味を持った」と口にしたのはエレンが飼っている幼竜のルーニエと、ティグルに最初にあったときの二回のみ。
文官的役割が目立つが戦姫の一人として並の兵士が束になっても敵わない武力の持ち主でもある。
なお作中でもっとも巨乳の描写を強調されているキャラである。
<アニメ未放送よりネタバレ白黒反転>
エレン参戦後、使者としてティグルと出会う。(初めての出会いは当然素っ裸)。彼女曰くティグルにそそのかされて戦をしているなら力ずくでも連れ帰る、という事だった。しかしティグルと出会ってその考えは間違いだったことに気が付きエレンに協力する。使者だったがばれなければいいの方針で参戦、ティグルの力となる。
内乱終戦後は使者としてアスヴァールに赴くものの海賊を兵としているエリオット王子に嵌められとらえられてしまう。エリオット王子は彼女の身柄を引き渡す代わりにムオジネルと組むことが狙いだった。しかし密使としてアスヴァールにわたっていたティグルに救助される。ティグルと出会った際にはティグルの胸に飛び込み大声で泣くなどの姿も見せる。その後はティグルに感謝しつつこのティグルに惹かれていく。しかしこの思いが家族に対する「好き」なのか恋人に対する「好き」なのかがわからず戸惑いを隠せない様子である。 
ティグルが行方不明になったときはその場に居合わせつつ彼を捜索、発見には至らなかった。彼の買ったお土産を届けつつ大好きなはずのルーニエに会わないなど心を痛ませていた。
その後は公務を済ませつつ、サーシャ、ティグルの仇を討つ為に人ならざる者について調査を始める。 
アレクサンドラ=アルシャーヴィン(CV:小松未可子)
公国レーグニツァを治める煌炎『バルクレン』(双剣)の担い手。愛称はサーシャ。(以下サーシャ)
かつては、エレンとミラ相手に二対一で圧倒する、またソフィーを含めた三人の戦姫を相手取り完勝するなどの圧倒的技量を持つ戦姫だったが、病に冒され一日の大半をベッドの上で過ごしている。
物腰柔らかく傍目には優男と間違われるような容姿を持つ美女。
母や祖母と同じ病気を持つことを戦姫になるまえから知っていて、伴侶を探す旅をする中で戦姫に選ばれた。
非常に思慮深い性格で、他人の欠点を指摘しながら美点を同時に見いだせる。
いたずら好きでマイペースな性格でその点でもエレンとは非常に気が合う。
<アニメ未放送よりネタバレ白黒反転>
 密使として依頼を受けたティグルと会いティグルの本質を見抜くなど他人を見る目もある。しかしその後ジスタートへと攻め込んできた海賊2万を迎え撃つたびに戦闘にエリザヴェータと参加する。1人としては思えない戦果を挙げ、船の帆柱へとのぼり、それを切り倒して敵の船へ単身で飛び込むなど無茶なことも平然とやってのける実力がある。なお、一般の雑兵相手には傷一つ負わず圧倒した。
その後、人間として化けて海賊を率いていた魔物、トルバランと戦闘になるもののエリザヴェータと協力しなんとかトルバランを打ち倒し戦での勝利を挙げる。 しかしその後、戦ですべての命を燃やしきったかのように衰えなんとか自国に帰還したものの、戦と聞きつけて駆け付けたエレンに看取られながら息を引き取った。わずか22年の命であった。
エリザヴェータ=フォミナ(CV:小林ゆう)
ルブーシュを治める戦姫で雷渦『ヴァリツァイフ』(短鞭)の担い手。愛称はリーザ(?)と思われる。
左右の瞳の色が異なり戦姫としての二つ名の他に『異彩虹瞳(ラズイーリス)』と呼ばれる。
戦闘の技量ではエレンに劣るが圧倒的な怪力を持っている。 
<アニメ未放送よりネタバレ白黒反転>
過去にエレンとの因縁がある。一つはとある村で疫病が発生した。エリザヴェータはその村を隔離、保障も充実させ、医師や物資を運ばせるなど村の回復に全力を尽くしたものの村は全滅、冬を越すことができなかった。それに対してエレンは過去に世話になった村だったということで支援の用意をしていたのだがエリザヴェータが支援を断っていたためエレンはエリザヴェータを攻め立てた。
またエリザヴェータの父が、税を着服し虚偽の報告を行いさらに野盗を結成させ村を襲うという行為を繰り返していた。国王はエレンに対して討つように命じたものの自分の父であるということで、交渉の場に連れ出し、罪を償わせたいとエレンに申し出た。エレンもそれを受け入れ、エリザヴェータに任せたのだが父は交渉の場にすら現れず逃走した。もちろんエレンは逃がすはずもなくエリザヴェータの父はエレンに討たれたのである。そしてエリザヴェータはエレンに決闘を申込み完敗した。それ以降2人の溝は極限まで深まり、最悪と言ってもいいほどである。
またその時負けたくないという思いからバーバ=ヤガーと契約をし人間とは思えぬ怪力と呪いを手に入れた。 
内乱中にティグルに対し物資を送って友好を結ぶため支援する体制をとる。その後はサーシャと協力しての海賊討伐を行い公国の発展に努める。ティグルが行方不明になってから、近くの村で弓の素晴らしい技量をもったウルスという男を召し抱えることになる。彼は記憶を失ったティグル本人であり、素性不明を理由に孤立する彼に対して近心感を覚え、部下へと抜擢した。初めて自分が選んだ部下であることなどさまざま要因が重なりウルスに対して強い執着心を持つようになる。後々エレンによりウルスの素性がティグルヴルムド=ヴォルンであることを察するものの、別人であると自分に言い聞かせ、彼を守るため、そして自分とつなぎとめようと、かつて完敗したエレンに武器を向けた。
バーバ=ヤガーについては自分の力の悩みを絶つ為に討つべきだと考え1人で探し回り、ついに発見するも悩みを抱えた心ではうまく戦えず、窮地に陥る。しかしその場に駆け付けたウルスとエレンの手助けもあり、心の悩みを断ち切りバーバ=ヤガーを撃退し右腕の怪力の呪いを消し去る。その後「ティグル」としての記憶をとりもどしたウルスの本心を砂嘴別れを告げるものの、その際のエリザヴェータの表情は晴れやかなものだった。
またティグルとは「何かあればすぐに駆けつける」との約束も交わした。 
ヴァレンティナ=グリンカ=エステス(CV:原田ひとみ)
ジスタート北東部の公国オスローデを治める虚影『エザンディス』(大鎌)の担い手で現状の戦姫の中では最年長。
竜具の力は空間転移する能力を持ち、移動距離に応じて体力を使うとされるが事実は不明。表向き体が弱いということになっている。なお、ソフィーは「体が弱い」という主張については信用しておらずヴァレンティナの目的について水面下で調べている。
元々は貴族の出自であるため二つの姓を持っている。
<アニメ未放送よりネタバレ白黒反転>
体が弱いのはおそらく嘘と思われる。策略に長ける。次期国王へと酒を送るように他の者へ勧めるもその酒に毒を仕込み戦を起こし仲裁しようとして自分の発言力を高めようと画策したり、ティグルの密使を進言した張本人。しかしその発案が国王や他の戦姫に露見しないよう人を何人もはさむなどして、策略を張り巡らせる。
統治者としては優秀で岩塩鉱山を開拓したり税率を調整したり自分の公国の発展に努める。
しかし彼女が狙っているものは玉座だけであるため、自分の邪魔になるものはどんな手段を使っても排除する。ティグルは密使という大義名分を与え直接会い野望の駒として使えるならば支援し障害になるなら排除するつもりであった。 
オルガ=タム
羅轟『ムマ』(斧)を駆るブレストの戦姫。
『しばらく旅にでる』という書置きを残して、竜具を持って行方をくらましている。
14歳という若さで、戦姫になる前は騎馬民族族長の孫娘。わずか12歳で戦姫に選ばれる。 
<アニメ未放送よりネタバレ白黒反転>
ティグルが密使としてアスヴァールへ向かうときに偶然港で絡まれている時、ティグルに助けてもらう。その後船の中では同室で(ティグルの善意)すごし同じベットで寝たりもした。なお、船内は寒くティグルは毎日彼女を抱きしめながら寝た模様。
ティグルと出会ったときはティグルが密使の依頼を受けている時であり、それに同行する形でアスヴァールへ渡る。その後ティグルとともに行動し、アスヴァールの内乱に参加する。内乱にて密使のティグルはジャーメイン王子と同盟を結ぶはずだったが、ジャーメインはタラード=グラム(ジャーメインの優秀な部下)に討たれジャーメインの代わりに王女ギネヴィアが即位し、ジャーメインの代わりに同盟を結んだ。その際の対価としてジスタートは軍艦による支援を予定していたのだがタラードはティグルと彼女に軍を率いることを要請した。オルガはそれを受け入れティグルとともに軍を率い前線で戦う事になる。また内乱の途中にソフィーを助け出し、内乱を収束させる。

その時ティグルの誠実さ、嫌なことから逃げ出してもいいはずなのに逃げなかった、などティグルに好意を持ち始めそして惹かれていく。猪突猛進で単騎で敵の城塞に侵入し首を取ろうとしたり、それをティグルに咎められるとそっぽを向いて拗ねたりするなど子供らしい一面も持っている。
またソフィーにティグルに対してへの思いでいじられたりすると顔を真っ赤にするなどの表情も見せた。
ティグルが行方不明になったとき真っ先に彼を探した人物。船を借りて海を見に行こうともした。しかし彼は見つからずそのままジスタートへ帰還し自分が放り出したもの(公国)に向き合う、と言いブレストへ帰還した。 

その他重要人物

リムアリーシャCV:井口裕香
エレンが最も信頼を置く腹心であり副官、愛称はリム。
エレンとは傭兵時代からの古い付き合いで、戦場や公宮でエレンの片腕として彼女を支えつつも自由奔放なエレンに対して常に小言が絶えない。
ライトメリッツ軍がアルサス軍に合流してから、ジスタートの歴史や作法、戦術などをティグルに教える教師としての役割を果たすことも多く、時々ティグルを試すような言動をする。
厳格で生真面目な性格で、ティグルやエレンでさえも愛称で呼ぶことはない。
実はクマのぬいぐるみが好き。
ルーリック(CV:興津和幸)
エレンの腹心。ティグルの虜囚時代に一悶着起こし、それ以降は頭を丸めた姿で登場する。ハゲであるがこれでも弓の名手であり、ティグルのことを尊敬している。

テレビアニメ

2013年7月に行われたMF文庫J夏の学園祭にて、今作品含めてレーベル5作品一挙アニメ化が発表、アニメ化が決定した。
他4タイトルと放送時期がずれながらも、2014年10月より放送が開始された。

公式サイトでは、アニメ放送話の解説を交えたレポートや原作の一部をショートコメディにしたミニアニメも公開中。別名リム劇場。 

スタッフ

  • 原作:川口士
  • 監督・シリーズ構成・脚本:佐藤竜雄
  • キャラクター原案:よし☆ヲ、柳井伸彦、片桐雛太
  • キャラクターデザイン・総作画監督:椛島洋介
  • 音楽:横山克、信澤宣明
  • アニメーション制作:サテライト
  • 制作:魔弾の王と戦姫製作委員会

主題歌

オープニングテーマ「銀閃の風」
作詞:坂井竜二 / 作曲・編曲:鈴木ヤスヨシ / 歌:鈴木このみ
エンディングテーマ
    「Schwarzer Bogen」」(第1話 - 第9話、第11話 - )
  作詞:LINDEN / 作曲・編曲:片山修志 / 歌:原田ひとみ
    「竜星鎮魂歌」(第10話)
  作詞 - 坂井竜二 / 作曲・編曲 - 山崎泰之 / 歌 - 鈴木このみ

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 動画
第1話 戦場の風姫 佐藤竜雄 佐藤竜雄 近藤一英 椛島洋介
大橋幸子(食事)
動画
第2話 帰還   稲井仁 今川俊介 いとうまりこ 動画
第3話 甦る魔弾 佐藤竜雄 渡部高志 福世孝明 動画
第4話 凍漣の雪姫(ミーチェリア) 西本由紀夫 浅野勝也 長田好弘
大久保義之
動画
第5話 タトラ山攻略戦 渡部高志 西尾公伯
岩岡優子
大橋幸子(食事)
動画
第6話 黒騎士 西澤晋 近藤一英 長坂寛治
田中知江
坂本俊太
動画
第7話 守るために 西澤晋 安田賢司 福世孝明 動画
第8話 二千対二万 石川俊介 長田好弘
いとうまりこ
清水裕輔
動画
第9話 雷渦と煌炎 渡部高志 羽原久美子 WHANG
 SOUNG WON
動画
第10話 オルメア会戦 稲井仁 近藤一英 長坂寛治
坂本俊太
田中知江
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第11話 戦姫二人 伊藤達文 いとうまりこ 動画
第12話 動画
第13話 動画

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アニメ

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主題歌

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関連チャンネル・コミュニティ

関連項目

  • ライトノベル
  • 千の魔剣と盾の乙女
  • 助けてエイリーク!
  • おっぱい
  • スナイパー
  • SHIROBACO(カフェコラボ)
  • 小説作品一覧
  • アニメ作品一覧
  • 2014年秋アニメ

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最終更新:2025/12/15(月) 05:00

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