鳥人戦隊ジェットマン 単語


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チョウジンセンタイジェットマン

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戦うトレンディドラマ!

 

鳥人戦隊ジェットマンとは、東映制作の「スーパー戦隊シリーズ」の第15作である。

前々作「高速戦隊ターボレンジャー」の頃から続くシリーズ低迷の余波で、スーパー戦隊シリーズの制作打ち切り寸前にまで至った危機的状況を見事に立て直した作品として知られる(正確には次作・恐竜戦隊ジュウレンジャーの頃もシリーズ打ち切りの可能性はまだまだ残っていたので、ジェットマン、ジュウレンジャーの二作がシリーズ立て直しの功労者と言える)

※1991年2月15日~1992年2月14日の間、テレビ朝日系列で毎週金曜日17時30分~17時55分に放送。全51話。

戦隊シリーズ中興の祖である故に現在でもファンが多く、メインライターである井上敏樹の代表作の一つに数えられる。

あらすじ

(Wikipediaより引用・記載簡略化)

199X年、地球の平和は世界規模の防衛組織である「地球防衛軍スカイフォース」によって守られていた。その組織では、ある鉱石より生み出された未知の力である「バードニックウェーブ」を用い、人間の力を遙かに超える超人戦士を生み出す計画、通称「Jプロジェクト」を極秘に進行していた。

そのプロジェクトに選抜された一人である「天堂竜」は、バードニックウェーブを浴び強化人間「ジェットマン」第一号、レッドホークへの変身能力を得る。しかしその直後、次元を超えて侵略してきた「次元戦団バイラム」の襲撃に遭い、残りのバードニックウェーブ4人分は地球に飛散。竜はプロジェクトの責任者である「小田切綾」とともに残りのバードニックウェーブを浴びた4人を探す事になったのだが・・・  

概要

ターボレンジャー、ファイブマンの視聴率低迷の原因が長期シリーズには避けられないマンネリ化によるものと見た東映プロデューサー・鈴木武幸は、今作において「戦隊の革新」を試みることを決意。様々な新規要素を取り入れることとなった。

  • 戦うトレンディドラマ

視聴率において低迷した前作・地球戦隊ファイブマンであったが、高年齢向けにシフトした後半は視聴率が回復傾向にあった。

そこで、今作は光戦隊マスクマンにあった恋愛要素を強化。「ヒーロー同士の恋愛」を主軸に物語を展開させることで高年齢層へのアプローチを図ることとなった(プロデューサーである鈴木はかつて闘将ダイモスを手がけており、その経験を生かす意味もあった模様)

  • 本名で呼び合うスーパー戦隊

ヒーロー間の変身後の呼称はファイブマン前半まではコードネーム(レッド、ブルー等)というのが慣例となっていたが、出演者の田中弘太郎や若松俊秀らの「それでは不自然だ」という意見を取り入れ、変身後も本名で呼び合うことになった。

なお後のシリーズで慣例となっていくこの要素だが、正確には前作・地球戦隊ファイブマンの後半から取り入れられていたので、ジェットマンは「全編通して本名で呼び合った」初めての戦隊と言える。

  • 巨大三号ロボ(サポートロボ)の登場

ファイブマンやターボレンジャーに登場した超巨大(要塞)ロボに代わって一号ロボや二号ロボとほぼ同等のサイズである三号ロボ・テトラボーイが登場。

鳥系ばかりだったジェットマンのメカ群のアクセントとなるとともに、他のロボが運用する武装としても活躍した。

  • ピンクのいない五人戦隊

サンバルカン等の先駆者はいたものの、初期から五人で構成されている戦隊としては初のピンク無し戦隊。ただし、白であるホワイトスワンのスーツには一部ピンクが使われている。

登場人物

※一部反転でネタバレがあるので注意。

鳥人戦隊ジェットマン

  • 天堂 竜(てんどう りゅう) / レッドホーク 演:中弘太郎/スーツアクター:新堀和男、前田浩(終盤の代役)、日下秀昭(代役、最終回のみ)

ジェットマンのリーダーで、スカイフォース隊員スカイフォーサーの青年。25歳(13話で誕生日を迎え、26歳になる)

偶然バードニックウェーブを浴びた残り四人と違い、元からジェットマンになるためにバードニックウェーブを浴びた。

エリート軍人であるが故に能力は高いが、プロ意識が強いせいもあって素人である他の四人とは衝突することが多い。

バイラム幹部・マリアの正体である藍リエとは元恋人同士。

  • 鹿鳴館 香(ろくめいかん かおり) / ホワイトスワン  演:岸田里佳/スーツアクター:蜂須賀祐一、赤田昌人(代役)

偶然バードニックウェーブを浴びたメンバーの一人で、名門「鹿鳴館財閥」の一人娘。22歳。

初期は世間知らずの我が侭娘だったが物語が進行するにつれ成長していった。

なお、普段はおしとやかな口調だが怒ると乱暴な言葉遣いになる。

当初、ジェットマンのことをジェントルマンと勘違いしていた。

  • 大石 雷太(おおいし らいた) / イエローオウル 演:成瀬富久/スーツアクター:石垣広文

自然をこよなく愛する農村青年。22歳。

大人しく優しい性格のため当初はジェットマンへの加入を嫌がっていたが、バイラムにより自分の育てた野菜を荒らされたことにより戦いに参加することに。

香に憧れに近い気持ちを持っているが、告白する勇気は無かった。小説版では香から結構悲惨な扱いを受けている。

大食漢でストレスが溜まるとさらに大食いに走る傾向があり、そのためか体型は伝統的なデブイエロー。

……とされるが、実のところジェットマン以前からイエローそのものが女性戦士に割り当てられることも多かったりして、デブイエローはシリーズでも稀有な存在。

彼以前のデブイエローはキレンジャー、ゴーグルイエローのみであり、2010年2月現在、彼を最後にデブイエローは登場していない。

ちなみに、唯一の眼鏡戦士でもある。

  • 早坂 アコ(はやさか あこ) / ブルースワロー 演:内田さゆり/スーツアクター:蜂須賀昭二

偶然バードニックウェーブを浴びた高校生。18歳。ちなみに処女。小説版では処女喪失をしている。

チーム最年少であるせいか遠慮がなく、序盤では小田切長官のことを「オバン」と呼ぶなど馴れ馴れしくしていた。

お金好きで、ジェットマンには当初バイト感覚で加わるものの超高額の報酬にはショックを受けたり、バードニックウェーブの力も悪事に使わずスポーツの助っ人程度に使用したりと香とは逆に小市民的。

チーム内の恋愛にはほぼ無縁だったが、変身前・変身後問わずスカートめくりをされる等、セクハラ被害は一番受けている。

  • 結城 凱(ゆうき がい) / ブラックコンドル 演:若松俊秀/スーツアクター:大藤直樹

偶然バードニックウェーブを浴びた遊び人。25歳。

束縛を嫌う不良少年気質で、趣味がオートバイ・サックス演奏・賭け事(イカサマも得意)と女の子と遊ぶこととヒーローらしくないものが並ぶ。そればかりかタバコも吸うし、酒も好き。

最初は「滅びるなら勝手に滅びればいい」とジェットマンへの参加を拒否して竜に殴られていたが、戦いを経て成長。

竜不在時はリーダーシップを発揮することとなる。

口癖は「これだけは言っておく」だが、「最初に言っておく」の人たちに影響を与えたかどうかは不明。

最終回はある意味凱メイン回。

支援者

小田切 綾(おだぎり あや) 演:三輝みきこ

ジェットマンの長官でオバンスカイフォースの幹部。

指揮官としての能力は言うまでもなく、軍人としても技量が高い。そればかりかロボや新兵器の開発にも携わるなど工学にも造詣が深いく、部下たちの命を最優先とするなど思いやりもあり、時として単身で最前線に赴いて銃やロボを用いて戦う、強くクールな女性。さらに生身でロボを操縦して敵怪人を倒してしまうこともあった。

と、このようにシリーズ屈指の女傑であるが年齢が最強の敵

次元戦団バイラム

裏次元を滅亡させたのち、表次元に相当する地球を掌中に治めんと次元を超えてやって来た武装集団。

地球人を愚かな者達と言い放ち、見下してい る。

巨大魔城バイロックを拠点に地球人征服の計画を企てるのだが、裏次元の戦闘中に首領が行方を晦ました為、残った4人の幹部が空いた首領の椅子を巡って争い合っている。

そのせいか内部抗争が多く、それが原因でジェットマンを倒す機会を逃すこともしばしば。

番組後半に至っては幹部同士で露骨に作戦の妨害をすることもあった。

 

  • 女帝ジューザ 演:高都幸子

バイラムの首領。裏次元の戦いで行方不明になっていたが、17話で復活を果たした。

と思ったら18話で部下であるラディゲの裏切りにより早くも退場し、以降出番無しという悲劇の人。

  • 裏次元伯爵ラディゲ 演:舘大介

バイラム四大幹部の実質リーダー。

冷酷かつ残忍な性格で、目的のためなら仇敵であるジェットマンと手を組むことすらためらわない。戦隊史上最凶の悪役とも言われている。

ただしバイラムの戦士としての誇りからジェットマンのメンバーを助けることもあった。

  • マリア 演:丸山真穂

バイラム四大幹部の一人。その正体は、バイラム来襲時に行方不明になっていた竜の恋人・藍リエである。

リエとしての記憶はすでにないが、時折洗脳前の記憶がフラッシュバックすることも。

正体がリエであることを知って本気を出せない竜を幾度も苦しめた。

  • グレイ 声兼スーツアクター:日下秀昭

バイラム四大幹部の一人であるロボット。

ロボットではあるもののマリアに恋心を持ち、ワイン、タバコ、クラシック音楽を好むという人間臭い面がある。

幹部の中では理性的な性格であり、卑怯なことを嫌う。終盤、好敵手である凱とは認め合うところもあった。

  • トラン/トランザ 演:久我未来/広瀬 裕

バイラム四大幹部の一人で、超能力を使う少年。

子供であることにコンプレックスを持っており、他の幹部から馬鹿にされたのに加えてジェットマンに情けをかけられたことからコンプレックスが爆発。

ラディゲすら屈服させるトランザへと成長し、帝王を自称することになる。

しかし独善的な性格が災いして、ラディゲの手によって悲惨な最期を迎えた。

その他

  • ブラックコンドルの中の人

全国の良い子たちにトラウマを与えた、ある意味ラスボス

最終回、バイラムとの戦いが終わって三年後のシーンでひったくりとして登場し、竜たちの結婚式に向かう途中に凱に捕まるが、逆ギレして持っていたナイフで凱を刺した(その後のシーンで凱は目を閉じるが、生死については明確に語られていない)

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関連項目

  • スーパー戦隊シリーズ
  • 地球戦隊ファイブマン(前シリーズ)
  • 恐竜戦隊ジュウレンジャー(後シリーズ)
  • 影山ヒロノブ(OP・EDの歌手)
  • 鳥人間

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