......んだよ、意味が分かんねえ、とはTVアニメ 魔法戦争 第12話「世界からの消失」終盤にて、突然わけのわからない状況に放り出された主人公・七瀬武が思わず吐いてしまった視聴者の代弁絞り出した苦悩に満ちた台詞である。
TVアニメ 魔法戦争
第12話「世界からの消失」
――あらすじ――
武がキャメロットでの特訓を終えて自宅に戻ってくると、中から月 光が出てくる。月光の右手や手にしたトワイライトは返り血で染まっており、以前、武がトワ イライトによって見た悪夢が現実に起きてしまったのだ。正当防衛だと言いながら、自分の母親に手をかけた月光。自分の大切な人たちが傷つけられていくこと に怒りを隠せない武は、ついに月光との決着をつけることを決意する(TVアニメ魔法戦争公式ホームページより引用)。
※以下は、魔法戦争第12話のネタバレが含まれる為、注意して下さい。
TVアニメ魔法戦争 第12話「世界からの消失」において、主人公・七瀬武は突然崩壊したはずのすばる魔法学院へと飛ばされてしまう。
しかしそこは、武の知る学院ではなかった。
目に入ったのは、そこには居るはずのない、そして怪我一つない母の姿。
――母さん、無事だったんだ!
喜ぶ武であったが、直後に担任である一氏が現れ、母を旧姓で、しかも先生と呼び親しげに話していた。
「……母さん……だよな、何だよ、何がどうなってんだ」
――何かがおかしい。
通り過ぎる二人に声もかけられず、戸惑い、呆然と立ち尽くしていた武は、近くにあったベンチに腰を抜かすように座り込む。
混乱する頭を抱えるように、武は顔を覆い、そして吐き出すように呟いた。
「......んだよ、意味が分かんねえ」
補足しておくと、
魔法戦争は各話各話で時系列に大小の抜けがあることが多く、その間に何があったのか作中で説明されることもほぼなかった為、その空白部分については視聴者が考察によって埋めるか、原作で補完可能な部分は原作を読む他にないという作りになっていた。
この点だけでも視聴者を混乱の渦に突き落とす本作であるが、12話はそれまでの比ではなかった。
12話の終盤で、武は過去へと飛ばされたことが判明するのだが、これには武だけでなく、本作を観ていた視聴者も戸惑うことになった。
何故、過去に飛ばされた武だけでなく視聴者も戸惑うこととなったのか、それは単にストーリー展開に衝撃を受けたから、というわけだけではない。
そう、問題は武が過去に飛ばされるという事態が12話終盤で起こったことにある。
何故それが問題なのかと言えば、TVアニメ 魔法戦争は全12話、1クールの放送を予定されており、また原作も未完の作品であった為だ。
だがこの程度であれば、よくある「俺たちの戦いはこれからだEND」やアニメオリジナルENDで終わるのだろう、そう予想できるところだった。
しかし、魔法戦争は一味違った。
終盤、過去へと飛ばされたことに呆然としていた武の前に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
顔を上げた武の目に入ったのは、弟・七瀬月光の姿であった。
驚愕する武に、月光は振り向き様にこう言った。
「……待ってたよ、武」
ドヤ顔であった。
そして、かつて月光を何らかの理由で始末しようとしていた殺害しようとしていたらしい母の言葉を思い出す武。
場面は転換し、映し出される相羽六と五十島くるみの姿。
物語は、どこかを見つめながら呟いた六のこの台詞で締めくくられることとなった。
「……武くん」
まるでその後に続きがあるかのような終わり方である(いつものようにエンディングが流れ、その後にCパートがあると期待した者も居たが、当然のことと言わんばかりにCパート等存在せず、無情にも流れたのは新番組のCMだけであった)。
しかし現在のところ、続編はおろか、この後の展開を描くであろう第13話のBD/DVD収録予定はない。
ちなみに番組キャッチコピーである
「運命を――嗤(わら)え」
とは12話以降の物語を示唆したものである、らしい。
......んだよ、意味が分かんねえ。
関連項目……夢なら覚めてくれ
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最終更新:2025/12/07(日) 05:00
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