2020年アニメ関連脅迫事件とは (ニセンニジュウネンアニメカンレンキョウハクジケンとは) [単語記事]

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2020年アニメ関連脅迫事件とは、2020年4月～5月末にかけてインターネット上で声優石川由依氏等のアニメ関係者に対する誹謗中傷および脅迫行為が行われた事件である。

事件の流れ

2020年4月19日、インターネット掲示板の5ちゃんねる「ブラウザゲーム板」の某スレッドにて、石川由依氏、細谷伸之P、木村隆一監督、吉崎観音氏への殺害予告、放火予告が書き込まれた。某スレッドでは2019年秋頃から石川由依氏に対する誹謗中傷の書き込みがされており、住民はワッチョイからその人間と同一人物であると推定、警察各所への通報がなされた。しかし犯罪予告が途切れることはなく、他のスレッドにも相次いで犯罪予告の書き込みが発生することとなった。

2020年5月5日、事態を重く見た石川由依氏の所属事務所が警察に被害届を出し顧問弁護士も交えて調査を開始、状況をプレスリリースでTwitter上に公開。翌6日にはたつき監督も殺害予告を受けたとして被害届を提出している。

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 https://twitter.com/YUI_STAFF/status/1257628935623303169

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 https://twitter.com/irodori7/status/1257945655995011072

ところがその後も犯罪予告の書き込みが続けられ、5月末までに石川由依氏が関わった複数の作品のスレッドに犯罪予告が書き込まれる。

しかし2020年6月1日、突然各所で行われていた犯罪予告の書き込みが途絶。その2日後となる6月3日、警視庁新宿署が京都市在住の21歳・職業不詳の男を脅迫と威力業務妨害の容疑で逮捕したことを発表した。報道では別件のアニメ版「けものフレンズ」の関係者であるたつき監督に対する脅迫が直接の容疑とされているが、一部では石川氏や家族、他の制作スタッフに対する脅迫や複数の制作会社に対する放火予告を余罪として追及する方針についても取り上げている。

更にその後の6月4日、石川氏の所属事務所が警察から容疑者逮捕の連絡があったことをプレスリリースで公表し、たつき監督の案件と同一容疑者であると確定した。

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 https://twitter.com/irodori7/status/1268012154168307713

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 https://twitter.com/YUI_STAFF/status/1268428964839559170

犯人の逮捕後、模倣犯と見られる人物による犯罪予告の書き込みが5ちゃんねるの複数の板で発生したが、こちらは短時間で沈静化した。書き込みが行われたスレッドでは現在、同様の書き込みが行われたとしても相手をせず、警察に速やかに通報するよう推奨している。

事件後の経過

各社の報道記事にある通り、本件の逮捕容疑はあくまでもたつき監督への脅迫行為に絞ったものであり、石川由依氏への脅迫については余罪として扱われている。犯行動機について容疑者は「監督に個人的な恨みがあった。実際に危害を加えるつもりは無かった」と供述したと報じられているが、「個人的な恨み」の内容については明かされていない。

また、たつき監督は容疑者の逮捕後コメントで以下のような発言をツイートしている。

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 https://twitter.com/irodori7/status/1268119647275978753

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 https://twitter.com/irodori7/status/1268121709434945536

また今回の逮捕でたつき監督、石川由依氏両名に対する脅迫は事件化が確定したが、この2名より先に警察から連絡を受けたとリアクションしていた木村隆一氏を始め、同一犯から脅迫を受けたであろう個人や法人に関しては、どの程度まで余罪として扱われたのかは裁判所から出されたはずの略式命令に関する報道が無いため不明である。

石川由依氏の所属事務所が被害届を提出したことを各社のニュースが報じた際、犯人が『けものフレンズ2』の登場キャラクターで氏がCVを担当したキュルルと絡めて誹謗中傷が繰り返していたことを根拠とし、アニメ版「けものフレンズ」シリーズを巡ったけもフレ界隈の対立構造が事件の背景にあると推測する動きがTwitterや一部のアフィブログで起きた。本件について特定のコンテンツと結びつける中傷が見られるが、いずれも確たる証拠はなく推測の範囲に留まっている。