注意:ショッキングな内容が
含まれます
『Predator: The Secret Scandal of J-Pop』とは、イギリスの放送局「BBC」による故「ジャニー喜多川」氏を主題としたドキュメンタリーテレビ番組である。
タイトルは直訳すると「捕食者:Jポップの秘密のスキャンダル」といった意味だが、英単語「predator」と言う言葉には「捕食者」だけでなく「性的搾取者」「性犯罪者」といった意味もある。
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https://twitter.com/bbcnewsjapan/status/1633270166732820480
イギリスの公共放送/国営放送テレビ局であるBBCのチャンネル「BBC Two」が2023年3月7日火曜日の夜21:00(現地時間。日本時間では3月8日水曜日の朝6:00)に放映した、59分のテレビドキュメンタリー番組。日本では「BBCワールドニュース」で2023年3月下旬に放送予定。
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https://twitter.com/BBCNewsPRJapan/status/1633271470670635008
日本の超大手芸能事務所である「ジャニーズ事務所」の元・代表取締役社長であった「ジャニー喜多川」氏が、これまで何度も「事務所に通う少年らに性的な行為を行った」と糾弾されていたこと、そしてその話について多くのメディアが沈黙を守っていたことについて、ジャーナリスト「Mobeen Azhar」(モビーン・アザール)氏を中心とした取材チームが訪日して取材・制作した番組である。
過去にジャニーズ事務所に所属していた人物らがインタビューに応じており、ジャニー喜多川氏との間にあった出来事について番組内で証言している。また、過去にこの問題を報道した数少ない日本のジャーナリストらにも取材しており、「危険人物扱いされた」「嫌がらせを受けた」「他のメディアはほとんど取り上げなかった」などの証言を得ている。
「BBC Two」の公式サイト内にある本番組のページには、以下のように記載されている。
Johnny Kitagawa’s legendary male-only talent agency trained young boys to become superstars. But for over 50 years, Japan has kept Kitagawa’s dark secret – a long history of allegations of sexual abuse, made by boys in his agency. Even after the music mogul’s death in 2019, the Japanese media remained largely silent. Why?
(和訳例:ジャニー喜多川の伝説的な男性のみの芸能事務所では、スーパースターとなるべく若い少年たちをレッスンしている。しかし50年以上にわたって、日本は喜多川の暗い秘密を守ってきた――長年にわたり、彼の事務所の少年らにより、性的虐待を受けたという訴えがなされてきたという事を。2019年にこの音楽界の大物が亡くなった後ですら、日本のメディアのほとんどは沈黙を守っている。なぜなのでしょうか?)Journalist Mobeen Azhar explores the suffocating reality of being a J-pop idol and the influence that Kitagawa had on the media, and exposes the brutal consequences of turning a blind eye.
(和訳例:ジャーナリストであるモビーン・アザールは、「Jポップアイドルである」ことの息詰まるような現実と、喜多川がメディアに対して持っていた影響力について調査し、目をそらし続けたことの残酷な結果を暴露します。)
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https://twitter.com/Mobeen_Azhar/status/1633168816036298753
番組内容の概要は、「BBCニュース」公式サイトの日本語セクション内、以下のページでも紹介されている。同ページでは冒頭にて「注意:被害の訴えが詳述してあり、動揺するかもしれない内容が含まれます。」との注意書きが掲示されている。
日本国内の地上波テレビ番組や大手新聞など、いわゆる「大手メディア」はこの番組について基本的には黙殺した。
大手メディアの大半はジャニーズ事務所のタレントなどを起用しており、同事務所との関係が悪化すると彼らのビジネスに支障が生じるためかと思われる。
ただし以下のようにゴシップ系の週刊誌などの一部は本番組について報じた。
また、番組の一部を抜粋した動画がTwitterで拡散されるなどしたため、2023年3月9日の朝方の日本のTwitterトレンドに「ジャニー喜多川」が上がってくるなど、インターネット上での注目は集めた。
日本の週刊誌である『週刊文春』は、本番組が「BBC TWO」で放映された2023年3月8日(日本時間)のその日のうちに、同雑誌の公式ウェブサイト「文春オンライン」に番組の紹介記事を掲載した。
さらなる詳細は、同日3月8日配信の『週刊文春 電子版』および、翌日3月9日発売の『週刊文春』3月16日号に掲載された。
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https://twitter.com/ld4jp/status/1633386818799570945
そもそも『週刊文春』は、かつてジャニー喜多川氏による未成年への性的行為疑惑についての報道を行ってジャニーズ事務所と訴訟沙汰になった、数少ない日本メディアの一つでもある。本番組中でも、その過去の記事を執筆した週刊文春の記者がモビーン・アザールのインタビューを受ける形で出演していた。
日本の写真週刊誌『FRIDAY』(フライデー)は、2023年3月8日夕方に、公式ウェブサイト「FRIDAYデジタル」に本番組の紹介記事を掲載した。
その後も同年3月8日に関連記事を2つ掲載した。
日本のタブロイド系夕刊紙『日刊ゲンダイ』は、2023年3月9日の午後に、公式ウェブサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」にて、本番組に関する記事2つを公開した。
ちなみに、『FRIDAY』や『日刊ゲンダイ』の運営企業である講談社(ただし、後者は講談社グル―プの「株式会社 日刊現代」が運営)は遡ること42年前の1981年に既に、雑誌『週刊現代』にて本番組と類似する話題を含む記事「アイドル育成で評判の喜多川姉弟の異能」を掲載していたのだが……。
その後の顛末については「ジャニー喜多川」の記事内を参照されたい。
2023年3月9日には、参議院議員の「浜田聡」氏が参院総務委員会にて、本番組の内容や過去の週刊文春の報道内容を踏まえて、NHKに対してこういった問題を報じてこなかったこと、およびNHKの番組にジャニーズ事務所のタレントを起用してきたことについての質問を投げかけた。
以下の国会生中継のニコニコ生放送ページにて、タイムシフト視聴できる。該当箇所は再生時間6:25:44から6:29:35。
一方、ジャニーズ事務所のタレントを起用していないためにしがらみのない日本国外においては、新聞社などの大手メディアでもこの番組について伝えた。
イギリスの大手新聞社『The Guardian』(ザ・ガーディアン)は、放送直後に同番組の内容を批評するレビュー記事『Predator: The Secret Scandal of J-Pop review – a breathtaking look at Japan’s paedophile boyband ‘god’』を公式ウェブサイトにて公開した。文責は「Lucy Mangan」(ルーシー・マンガン)氏。
記事タイトルの「paedophile」とは「小児性愛者」の意味であり、ジャニー喜多川氏の行為が未成年の少年らに対して行われていたとする番組内容を反映したものかと思われる。
韓国の新聞『中央日報』の日本語サイトでは、2023年3月8日に本番組について報じ、また『週刊文春』がこの問題について過去に報道した際の内容についても伝えた。
同じく韓国の大手新聞『朝鮮日報』の日本語サイトでも、2023年3月9日に本番組について報じ、『中央日報』の場合と同じく、『週刊文春』による過去の報道内容についても触れた。
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最終更新:2025/12/14(日) 01:00
最終更新:2025/12/14(日) 00:00
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