SST=新宿サイドターンとは、「UST=浦賀サイドターン」のように電車を本線上で折り返す京王電鉄のテクニックである。京急や山陽の「UST=梅田サイドターン」のように本線上を逆送する訳ではないが、昼間の通常時でも過密な京王のダイヤの中で、かなりの頻度で行われていることが特徴である。
SSTはShinjuku Side Turnの略。支線内で完結する列車を本線(京王線)との分岐駅(調布・北野)で折り返させる際に用いるテクニックである。
車両同士の間隔がかなり狭くなる同時進入で有名な調布駅であるが、実は新宿寄りで本線上折り返しが頻繁に行われている。
本線上折り返しをするのは相模原線内の各駅停車。
京王多摩センター・橋本方から3番線に入線した列車(タイミング次第では接続する4番線の新宿行本線各停と同時進入)は、全ての客を降ろし、4番線の新宿行各停の発車後にそのまま上り本線を新宿方に進む。
列車は片渡り線を超えたあたりで停止し、すぐに逆方向に進み、片渡り線を渡って、1番線に入線する。
なお、この列車が上り本線上に停車している間、先発の4番線特急/準特急と、それと接続をしている次発の3番線相模原線からの急行が発車できない(因みにこの2列車もタイミングが合えば同時進入となる)。
1番線入線後は、2番線に到着する新宿からの本線各停の接続を受け(その前に1番線にいた急行や2番線にいた特急/準特急からも接続を受けている)、相模原線へと走り去っていく。
なお、昼間相模原線内の各停は全て都営新宿線の車両であるため、昼間見れる調布での本線折り返しは全て都営車である。夕方以降は京王車の本線折り返しも見ることが出来る。
因みに調布駅では、昼間には20分に1本、夕方以降は10分に1回も本線折り返しを行っている。
京王線笹塚~調布間では、昼間でも20分サイクルで片方向6本、計18本/hもの本数を運行されている(昼間の本数では阪急京都線梅田高槻市間や京急本線品川蒲田間と並んで私鉄最多らしい)。
調布駅ではこの過密運転の中で本線上折り返しをしなければならず、また上記のように京王のダイヤは接続の嵐であり、平面交差もあるため、1つの列車が遅延すると全列車にすぐに遅延が波及してしまうという「爆弾」を抱えている駅である。
北野駅は、京王八王子方面の本線と、高尾山口方面の高尾線が分岐する駅。
京王線で運転されている特急(京王八王子~新宿など)は北野を通過する。そのため、京王八王子~特急通過駅間利用の客のための、高尾山口発着の各停と接続する京王八王子~北野の区間運転の列車が運行されている。
その区間運転の列車は、北野駅で高尾山口始発の各停と接続し、本線上で折り返しをして高尾山口行各停の接続を受け、京王八王子へと走り去る。
因みにこの列車は特急の間合い運用。つまり、新宿→(特急)→京王八王子→(各停)→北野・本線上折り返し→(各停)→京王八王子→(特急)→新宿、という流れである。
なお、北野駅での折り返しは平日昼間限定だが、20分に1本の頻度で行われている。
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最終更新:2025/12/15(月) 07:00
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