Vima la Vidan (歪みなき生命) 単語


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ヴィマァラヴィダン

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Vima la Vidan (歪みなき生命)とは、新日暮里のガチムチバンド・COLTPLAYの楽曲およびアルバム名である。

概要

「歪みなき生命」(ゆがみなきせいめい 原題: Vima la Vidan ヴィマァ・ラ・ヴィダン)は、新日暮里のホモセクシャル・ロックバンド COLTPLAYが2008年に発表した4作目のスタジオ・アルバム『歪みなき生命」のために、メンバー全員によって製作された楽曲である。
本楽曲では、ストリングスや打楽器(ケツドラム)にのせて史実や宗教的な内容を含んだ内容の歌詞が歌われている。

アルバムからのセカンド・シングルとしてリリースされたこの楽曲は性的また商業的に成功を収めている。
「歪みなき生命」は、新日暮里シングル・チャートとアメリカ合衆国の総合シングルチャートBillyboard Hot 100にて第1位を獲得した。Billyboard Hot 100での第1位はバンドにとって初の出来事となった。また、2009年7月14日に行われる第44回マラミー賞にて、この楽曲が最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀ケツドラム入りポップパフォーマンス(デュオもしくはグループ)賞の3部門にノミネートされ、最優秀レコード賞を除く2部門を受賞した。(←もう決定している。)

原題の「Vima la Vidan or Death and All His Friends」を直訳すると、「男根万歳、もしくは、死と彼の全ての友人」となり、このアルバムのテーマ、「精と子」を表している。

ジャケット

アルバムジャケットには晩杯あきら氏の『民衆を導く自由の裸神』が使用されている。「Vima la Vidan」(スペイン語で「男根万歳!」を意味する)はメキシコの画家、フリーナ・カーリの作品にちなんでいる。

 晩杯あきら

「民衆を導く自由の裸神」

作品詳細


■世界的ガチムチバンド・COLTPLAYの新曲は、遙か昔、帝政末期の新日暮里で市民革命を成し遂げた伝説の英雄達に捧げられた生命賛歌である。 

■賢帝、キング石井亡き後の動乱で権力を握り、暴虐の限りを尽くした宰相TDNコスギ。 その彼のパンツを引きずり下ろすため民衆を率いて勃ちあがったのが、後の新日暮里共和国・初代大統領ビリー・ヘリントンである。 ビリー氏とその仲間達の活躍をモチーフにしたゲイ術作品は数多いが、最も有名なのが、絵画『民衆を導く自由の裸神』であろう。 今、COLTPLAYの曲と共に、一枚の絵画が漢たちの英雄譚を語り出す…
(以上、公式作者コメントより引用)

考察

(※この考察は、秀逸なコメントの数々を見て感激した編集者による、この楽曲に対する独自解釈であり、自己満足の塊ですので、この楽曲をより楽しく聴き、見るためのひとつの参考としていただければ幸いです。)

ビリー氏とその仲間達の活躍をモチーフにしたゲイ術作品は数多いが、最も有名なのが、絵画『民衆を導く自由の裸神』である。
他にも、数々の小説・絵画・オペラ等の題材となっているが、古典的な英雄譚が近代の世界的ガチムチバンドの題材となったことは注目すべき点であろう。世界が今再び大きな変革の渦に飲み込まれようとしているなか、ビリー氏とその仲間たちの活躍は人々の荒んだ心に何をもたらすのだろうか。

あらすじ(100%完全なる妄想・仕方ないね)

現代から遡ること数百年前、新日暮里帝国では賢帝と呼ばれたキング石井が王政を敷いていた。
花は歌い、草木は踊り、世界はひとつだった。王宮はゲイパレスとよばれ、そこには男たちの楽園があった。

キング石井亡き後、跡目争いが勃発し国は乱れた。はじめ水面下で行われていた政争は次第に激化していき、ゲイパレスの中で白昼堂々と殺人が行われ、井戸は毒に満たされ、淀んだ空気が辺り一面を覆った。

事態を重くみた帝国議会は、キング石井の実子たちの継承権を剥奪し、まだ幼い分家の赤さんを王に奉り、実権を帝国議会に一時的に移した。仕方ないね。このとき幼い赤さんのかわりに帝国を治めるため、宰相に選ばれたのが当時帝国議会議長を務めていたTDNコスギである。

人々はこの時まだ知らなかった。ここからはじまる暗黒の時代を・・・。

帝国議会議長時代のTDNコスギは笑顔が素敵なスポーツマンで、球を肉の棒で打ち返す球技が得意な好青年だった。市民たちは彼の就任に安堵し、ゲイパレスの復活を夢見ていた。

そんな彼らの儚い幻想を打ち破ったのが、TDNの宰相就任演説であった。

「FUCK YOU」


そ し て TDN は 、暴 虐 の 限 り を 尽 く し た。


刃向かうもの達はことごとく殺され、王宮は魔宮と化し、人心は乱れ、国は荒廃した。
草木はことごとく枯れ、花は消え去り、妖精たちは姿を消した。

それからの新日暮里について、私はここで述べることをためらってしまう。
それほどまでにおぞましく、陰惨で、凄惨で、悲惨な時代だった。
ただ、恐怖だけが人々を支配していた。もう終わりだぁ。

人々は待ち望んだ・・・英雄を・・・。

そして時は満ちた。
残虐非道な宰相TDNのパンツを引きずり下ろすため、民衆を率いて勃ちあがった男がいた。

彼こそが後の新日暮里共和国大統領・ビリー・へリントンである。

これは、激動の時代を駆け抜けた、熱き男達の物語である。

 

登場人物

 

 ビリー・ヘリントン氏

 「歪みねぇな」


革命を成し遂げた原動力となった男。新日暮里で働いていた元大工。ゲイパレスの造成にも携わるほど腕前もよく、その人柄から人々に愛されていた(性的な意味で)。TDNの圧制に反対し牢獄に送り込まれるも脱走し、打倒TDNを胸に誓い、反TDN組織・通称「ゲイ国過激団」を結成する。失われつつあった妖精哲学の三信を完全に身に付けた哲学者でもあり、彼の教えにより多くの民が救われた。

その圧倒的なカリスマ性により、現在でも世界各国で根強い人気をもつ。革命性交後に行った会見は妖精哲学そのものであり、いまや世界中の人々が知っている基礎理論はここで明文化された。

「だらしねぇという 戒めの心 歪みねぇという 賛美の心 仕方ないという  許容の心 それが大切だね。」

これはペニスコートの誓いと呼ばれ、現在も新日暮里共和国の議事堂にあるビリー氏の銅像とともに奉られている。

近年の研究で、彼自身の一人の人間としての幸福、英雄であるが故の孤独がクローズアップされてきている。
今回のCOLTPLAYの楽曲は単なる英雄譚にとどまるだけでなく、革命を成し遂げ英雄として気丈に振舞うも、内心では常に孤独を感じているビリー氏の悲痛な叫びをも内包した哲学的な内容が非常に評価されている。歪みねえな。

*革命後のビリー氏については、下記の「その後のビリー・ヘリントン氏」へ

 

 

 キヨシ・カズヤ卿

  「強くなりたい・・・」


 新日暮里帝国の隣国・なんばパークス国の元貴族。ゲイ国過激団のNo2の男でビリー氏の盟友。鍛え抜かれた肉体と妖艶なダンスを武器に、ゲイ国過激団屈指の戦闘能力を誇る。

 TDNが領土拡大政策によりなんばパークスに侵攻した時ひとり善戦したが、圧倒的なTDN軍の物量の前になすすべなく敗北し領土を奪われた。

 土地・民・家族・・・愛するものを次々失う中で、彼が発した「救いはないんですか!?」という言葉はあまりにも有名である。
 絶望の中で自暴自棄になっていたカズヤ卿は新日暮里帝国をうらみ、帝都において目に映る全ての男のパンツを剥ぎ取る行為を繰り返し、剥ぎ取りジャック(ジャック・ザ・ストリッパー)と呼ばれていたが、ビリー氏との死合いによって本来のこころを取り戻し、彼に導かれるままに哲学の極みの扉を叩き、ゲイ国過激団に加わる。

 仲間の中では自分にも他人にも厳しいストイックなカズヤ卿の姿勢に尊敬の念が集まっている。
 また、晩餐の後に時々オーウェン定岡氏とコラボレーションしたダンスを披露するなどユーモラスな一面も見せる。

 革命末期では、肉体の研鑽を続けた結果、ついにカズヤ卿を超えたカズヤ卿、スーパーカズヤ卿と変貌を遂げ、その一騎当千の戦闘能力によって革命軍に勝利をもたらした。

大切なものを守れなかったことから「強くなりたい」と切に願い、「この世に救いがないのなら、俺が救いになればいい」という達観したモノの見方を持ち、「全てはチャンス」と常に前向きに何にでも挑戦する心構え、そして自らを「未知のエリアへ」もって行こうとする歪みねぇ精神はビリー卿も賞賛しており、その強さもあいまって彼にも全世界規模で多くのファンがいる。

 

 鎌田吾作氏

  「蟹になりたいね!」


 ゲイ国過激団の革命戦士たちに惜しみなく蟹をふるまった男。元漁師。ビリー氏の監獄からの逃亡を手助けしたことが縁でゲイ国過激団へと入団する。蟹になりたい、が口癖で、その愛嬌のある立ち居振る舞いにより、戦いですさんだ皆の心を和ませた。

 次第に激化する戦闘のなかで自らの実力不足を感じていた吾作氏は、いつしか自分の存在価値についてひとり悩むようになっていた。そんななか、ゲイ国過激団がTDN軍によって大敗北を喫したトラファルガアッーーの海戦がおきる。

仲間達の船が次々落とされていくのを目の当たりにした吾作氏は、ゲイ国過激団の皆を逃がすため、決死の覚悟で囮となり見事役目を果たすもTDN軍の捕虜となってしまう。
その後、TDNのダーク潮干狩りによる洗礼をうけ変わり果てた姿となりカブレラ小隊を襲う。(※1)
しかし化け物の姿となっても吾作氏の心は残っており、なんとかカブレラ小隊を逃がそうと試みていることが伺える。


近年の研究で、多くの文献に残されている「蟹になりたい」という言葉はそのまま直訳するのではなく、「蟹(のような決して後退しない勇敢な人間)になりたい」という魂の叫びであったという説が提唱されている。

 

 トータス藤岡氏

  「我知無知」


 戦いの最中においてもただひたすら傍観を続けた男。別名不動のトータス。新日暮里帝国の戦士だったが、ある事件がきっかけで剣を捨て、学者としてひっそりと暮らしていた。
 その曇りなき眼により物事の真贋を見極める能力に長ける。ゲイ国過激団に属しているがめったに直接的な行動はおこさない。

 しかし、親友のオーウェン定岡氏を救えなかったこと、そしてそれに伴うくりぃむしちゅー池田卿の奇襲によって仲間達が追い詰められるのを目の当たりにすることで、自らの未熟を自覚し、再び戦士として立ち上がることを決意するのだった。

激闘の末にくりーむしちゅー池田卿の説得に成功し、彼を仲間へと誘い、生涯を通じ唯一無二の親友となった。

革命後にいままでの戦いを記した「マルチ☆ゲイ☆パンツ」をパンツに著し、後年の研究家たちに貴重な情報を与えた。

 

 いかりやビオランテ卿

  「ダブル・・・ゆきぽ!!」


宮廷護衛騎士団元団員。新日暮里帝国の下級貴族だった。
幼い頃からTDNと仲が良く、ともに良い国をつくろうと理想を語り合った仲だった。
政権を握り豹変したTDNを説得しようと試みるが、王の間にて立ち会った際に目の前のTDNの禍々しい気迫に恐れを抱きその場から逃げ去った。その後、そのみじめさとTDNへの恐怖から剣を捨て宮廷を飛び出し、婚約者であったゆきぽを連れて逃げ、郊外でひっそりとうだつのあがらない商人として暮らしていた。

しかしある町でゆきぽとも離れ離れになり、彼女を探していたビオランテ卿は、手がかりを掴むため物資補給の縁で知り合ったビリー氏たちを頼りゲイ国過激団に加わることになった。

そして、3年後のバスティンユ監獄襲撃の際、暗い地下牢の中で変わり果てたゆきぽと出会うことになったのだった・・・。
自分の腕の中で息をひきとり、だんだんと冷たくなっていくゆきぽであった体を抱きながら、ビオランテ卿はつぶやいた「もう最悪・・・」。
それはかつてTDNを前に逃げ出した愚かで臆病な自分に向けた言葉であった・・・。
そして、後悔と絶望、怒りと憎しみの中で彼は、自らの手でTDNを抹殺することを胸に誓ったのだった。
そんな彼を仲間達は暖かく見守っていたという。
3ヶ月後の「ゲイパレス行進」では制止するビリー氏たちを振り切り一人単独先行して進み、終に王の間(ロッカールーム)にてTDN王に一騎打ちを仕掛ける。
そこで彼はTDNに恐怖する自分を感じながらも、壮絶なる覚悟で互角以上の戦いをみせる。TDNの奥義・超スピード攻撃すらしのぎ、「ダブルゆきぽ」にてTDNを追い詰めるも、奥義・超スピード攻撃→秘儀エアパイズリ→ウマウマ固めの連携技・TDNコンボの前に敗北し、仲間達が駆けつけたときはもはや手遅れだった。

四肢を奪われてもなお戦おうとした彼の壮絶な死に様、そして恐怖に震えながらも戦い続けた彼の魂の咆哮は、他の革命戦士達の心を奮い立たせたのだった。

 

 城之内悠二氏


ゲイ国過激団の中でも、血気盛んな若手タカ派の急先鋒。その面倒見のいい兄貴肌で新入り達に評判がよく、慕われている。王政を討たんとする革命軍であるにも関わらず、幹部の幾人かに貴族や他国の人間が入っていることに不満をもち、それを容認しているビリー氏に反旗を翻した。
相手を挑発し、心を乱す術が異様にうまい。(イケメーン?www)
ビリー氏に破れ、ゲイ国過激団からその姿を消すが、マァラミーの戦いにおいてビリー氏達に危機が迫ったとき、颯爽と現れそのピンチを救った。
戦闘後、軽いノリで反省して戻ってくるが(すみましぇ~ん、ごめんなしゃ~い)、ビリー氏もすんなりと彼を受け入れる心の広さを見せるのだった。

 

 井上カブレラ氏


誰とも馴れ合うことの無い孤高の男。常に最前線で戦い、数々の戦果を残した。一人単独任務を任されることが多く、もっぱら4人からなる隠密部隊を率いている。

TDNの圧制に加担しているとされるプリンセス*ケツホルデスの居城に探索に行った際、あっけなくつかまるがその魂胆は城で飼われているというデビルレイクバーマをおびき出すためだった。その後、脱出に成功するが、その半魚人の正体には気づいていない。(詳しくは、井上カブレラ潜入編にて)

 

 オーウェン定岡氏


ゲイ国過激団の一員で寡黙なダンサー。もともと王宮勤めだったが、日課のシャワーが満足に浴びられなくなったため、王宮を離れ仲間入りを果たす。トータス藤岡氏とは旧知の仲。口数こそ少ないが、カズヤ卿に勝るとも劣らないダンスで仲間達を盛り上げた。くりぃむしちゅー池田卿と親友だったが、ろくな別れもせずに離れ離れになり、二度と会うことはなかった。
TDNの策略により毒入りのシャワーを浴びてしまい、帰らぬ人となった。これは彼がTDNの秘密を知ってしまったからである、という説と、TDNが彼の潤沢な資金を狙ったからであるという説が有力である。
このことが発端となり、くりぃむしちゅー池田卿がビリー氏らを強襲する事件が起こった。

 

 くりぃむしちゅー池田卿


オーウェン定岡氏の親友。王宮勤めの士官であり、後にゲイ国過激団に入る。
TDN政権に疑問を持ちながらも、逆らえずに働いていた。オーウェン定岡氏と仲の良いトータス藤岡氏にいい感情を抱いておらず、一方的に敵視していた。しかしオーウェン定岡氏が王宮を離れゲイ国過激団に入ったことで、自分ではなくトータス氏の方が大事であったのだと勝手に解釈し、悲しみにくれた。
しばらくたった後、オーウェン定岡氏暗殺の報が入る。実際はTDNの手によるものだったのだが、TDNはこの機会を利用し言葉巧みにくりぃむしちゅー池田卿を騙し、それがビリー氏らのせいであると思い込ませることに成功する。
怒りに震えるくりぃむしちゅー池田卿はビリー氏たちを強襲する。百戦錬磨の男達も、闇夜の奇襲に加え、池田のあごを使った一子相伝の秘術の前に翻弄され、徐々に追い込まれていく。
そのとき現れたのが、トータス藤岡氏であった。

史料にこの戦いの記録の詳細は残されていないが、この二人の戦いは、カズヤ卿VSビリー氏の戦いに匹敵するほどの歪みなさであったという。

トータス藤岡氏の魂をかけた説得により、全てを知ったくりぃむしちゅー池田卿はTDNにいいように利用された自らの愚行を悔い改め、オーウェン定岡氏の敵をとるべく立ち上がり、仲間となったのだった。


 赤さん


傀儡の王ながらTDNの圧政に心を痛めている歪みねぇ赤さん。ゲイ国過激団へはその急所の鉄壁ガードという形で影ながらも非常に重要な面で協力している。

 

 

宰相TDNコスギ

 

 「FUCK YOU♂」


暴君TDNとして有名。先代キング石井の代から虎視眈々と権力の座を狙い、ついにその座を手に入れた男。

宰相就任演説における、「FUCK YOU」からはじまる、「チンはコックなり」という一連の流れは、お祝いムードに沸くゲイパレスの住民を恐怖の底に叩き落した。

彼は、資本主義・共産主義を排除するのみならず、一切の自由恋愛、異性恋愛、同性恋愛すらも排撃し、内にあっては極端な国粋主義による暴力的独裁、外にあっては公然たる侵略主義をとる体制をとった。

逆らったものは魔宮と化したゲイパレスに連れ込み、拘束具に繋げ様々な生体実験の道具とした。後の研究家らによって、これらの行いを称して”ファ”シズムと名づけられた。彼の権力への執念はすさまじいものがあり、賢帝キング石井・勇者ビオランテをもってしても彼の本性を見抜くことが出来なかった。

キング石井亡き後の騒乱も実は彼のものであったらしいことが、トータス藤岡氏らの著書によって明らかとなっている。あくまで伝聞であるのは明確な証拠が残っていないからであり、ここでもTDNの狡猾さがみてとれる。彼の振る舞いは明らかに常軌を逸しており、そこかしこからあふれんばかりの人間への憎悪が垣間見れる。

なぜ彼はそこまで人を憎んだのだろうか。初対面の人間に「FUCK YOU」と言い放つ彼の心はどのような闇が渦巻いていたのか、今となってはうかがい知ることは難しい。



革命実行後、宰相はバスティンユに幽閉された。
3ヵ月後の1793年1月21日、ギロチンチンの刑により処刑される。
彼が処刑台に現れたとき、それまで呪いの言葉を口にしていた多くの民衆がいっせいに口をつぐんだ。
幽閉されていた間わずかな水・食物しかあたえられなかったにも関わらず、彼の眼光は衰えず、その威風堂々とした見るもの全てを圧倒するオーラは健在であり、私達もみなその見事な姿に驚きを禁じえなかった。

処刑直前、ビリー氏による問いかけが合った。

「TDNよ。お前はなぜあのような振る舞いをしたのだ。なにか特別な理由が、悲しき過去があったのだろう?
お前にも人を愛することがあったはずだ。愛する人がいたはずだ。それなのになぜ混沌を好むようになったのだ?」

それを聞いたTDNは不敵に笑い、ただ一言こういった。

「別に好きじゃねえよFUCK♂YOU」

それが、この国を恐怖の底に突き落とした男の最後の言葉となった。


~以上 トータス藤岡著 マルチ☆ゲイ☆パンツ 第69章 14節 「TDN最後の日」 より引用~



近年では、宰相TDNの今際の言葉についていくつかの解釈がなされているが、彼の言葉について明確な答えは出されていない。(人間など好きではない、という解釈と、混沌を好きではないという解釈、さらにその他である)それほどまでに、TDNという人物には謎が多く、いまだ多くの人々の研究の対象となっている。

また、妖精哲学・許容の心を通して、彼の知られざる心の叫びを聞こうとする試みがいくつかの研究所で行われている。

 

 

※1今回の記事では、井上カブレラ潜入編における半魚人=ダークサイドに落ちた吾作=デビルレイクバーマ説を採用しております。これはまだ検討段階ではありますが今回はこの説を使わせていただきました。ご了承ください。

 

その後のビリー・ヘリントン氏

ビリー氏は革命後、新日暮里共和国初代大統領に任命された。
TDNの圧制によって疲弊し、国力は著しく低下していたが、彼の行った数々の政策によって新日暮里共和国は超スピードで復興しかつて以上の繁栄を誇ることとなった。

皮肉にもTDNの存在によって新日暮里のハッテン・近代化が促されたという事実は、歴史学的にみても注目すべき点である。

この奇跡のような復活をたった8年で成し遂げた(新日暮里大統領の任期は4年で、ビリー氏は連続2期で就任した)ことは、彼の類まれなる政治力、そして新日暮里国民の歪みねぇ精神力を物語っている。

彼の任期8年目の最後の日、この日は7月14日であり、ゲイパレスでは華やかな誕生記念&3選記念セレモニーが行われていた。
全ての国民が貧富の差無くゲイパレスの宮殿に招かれ、喜びに満ちた宴が催された。
隣国なんばパークスからもカズヤ卿が招かれ、国民に伝説のカズヤダンスを披露していた。

宴も終焉に近づいたころ、ビリー氏による最後の演説が行われた。これこそが、後の世まで語られる「人間宣言」である。

彼は宣言の後、呆然とする国民を前に言葉を続けた。
「もう終わりだあ!」
そして突如壇上を駆け下り、ゲイパレスを飛び出した。

カズヤ卿もそれに続き、用意されていた馬に跨り新日暮里を後にした。
そして彼はなんばパークス国に入り、2度と新日暮里に立ち入ることは無かったという・・・。

国民は彼の行動に驚き悲しみにくれたが、誰も彼を責めたりはしなかった。「人間宣言」に彼の思いの全てが込められていたからだった。

 

TDNを倒した日から、人々のビリー氏に対する感謝や尊敬のまなざしは日増しに高まっていった。4年もたつと、もはや同じ人間に向けられるものではなく人智を超越した存在、すなわち神に向けられるそれと同じものであった。
この事実はビリー氏を悩ませた。TDNの悲劇の原因の一端がこの国の政治機構そのものにあることは事実であり、一刻も早く完全な民主主義を取り入れる必要があった。そしてその最大の障害は己自身であることに気づいたのだった。また多くの人間が自分を神格化していることに孤独を感じていた。

妖精哲学でさえも救いにはならず、日増しに彼の心は暗く沈んでいった。

そんなビリー氏の様子をトータス氏から聞いたカズヤ卿は友の様子に心を痛め、ある決意を秘め新日暮里にやって来た。
カズヤ卿は、十数年前に二人が初めて出会った場所、「ビッグブリッヂ」にビリー氏を呼び出し、彼に「パンツレスリング」の死合いを挑んだ。
はじめその気の無かったビリー氏はカズヤ卿に一方的に攻められるが、カズヤ卿の発した一言がビリー氏を覚醒させた。

「最近だらしねぇな?」

これは初めて出会ったとき、ビリー氏がカズヤ卿に発した言葉であった。

それからの二人の戦いは、まさに神々の戦いと呼べるものだった。
スーパーカズヤ卿となったカズヤ卿と、妖精哲学を究めたビリー氏の戦い。空間さえ歪ませるほどの彼らの戦いは、後に「ビッグブリッヂの死闘」と呼ばれた。

二人の間に、もはや言葉は要らなかった。

何かを伝えるのに、言葉はいつも心に足りない。

戦いの中でビリー氏は、カズヤ卿の思いが、言葉ではなく心で理解できたのだった。
彼は一人ではないことを。そして紛れも無くちっぽけな、ただ一人の人間であることを。


その後、ビリー氏はなんばパークス国でカズヤ卿の補佐をしながら復興を助け、さらに一介のレスラーとして各国を放浪しながら各地でパンツレスリングを行い、生涯を通して妖精哲学の普及に努めたという。

彼は一生を懸けて求め続けたのだ、「歪みなき生命」を。

いや、ビリー氏自身の生き様こそが、「歪みなき生命」であるといえるのかもしれない。

 

 歌詞

 vima la vidan は抽象的な歌詞が用いられており、非常に多岐に渡る解釈が可能であると言われている。
そして近年の妖精哲学の研究家らによって、いくつかの詩が解明されている。
ここでは2009年3月の時点で解明された4つの歌詞を紹介する。



vima la vidan Aniki version

私が釣りとして扱われていた頃
私の一言で群集が湧いた
今はあの頃の情熱も遠く色褪せ
鉄の馬に跨る日々になった
昔はよくレスリングをしたものだ
いつも遠くから熱い視線を感じていた

群衆が高らかに歌っている
「だらしねぇTDNは去った」
「兄貴に栄光あれ」
あと少しで世界を変えることができたのに
新たな時代の壁が私の前の前に立ちはだかる
そして気付いたのだ我がゲイパレスを支えていたのは
他ならぬ妖精さんたちであったことに

猛々しいドラムの音が大地に轟く
妖精さんたちの雄叫びのなんと勇ましいことよ
地位や権威、保身すら求めず
異国のものたちも我々に敬意を払うだろう
何とも表現しがたいのだが
私達の行動言葉全てが
歪みねぇものであったと感じている
今は遠い過去の話である

兄貴という名誉ある称号と引き換えに
誰も私の名前を呼んでくれない
だがもはや何も言うまい
全ては過ぎ去った過去の話

 

vima la vidan Kamata Gosaku version

私はしていた
の教えでもあり 私自身そう思っていた
今はそんな記憶も遠く消え去り
苦痛の日々を送っている

例年違わず大漁であったあの日
忌まわしき彼等が現れたあの日
私は彼等に叫んだ
「私の命も財産も差し上げます」
「家族と蟹だけはご容赦を!」

だが彼等には蟹味噌ほどの慈悲もなく
私の愛するすべてを奪っていった
ゲイパレスに連行された後のことは記憶に無く
気がつけばただの魚となっていた

混沌なる世界が広がる
人々の泣き叫ぶ声が聞こえる
私の理性も愛も奪われ
ただ眼前の敵にとびかかっていった
こんな事をしたかったわけじゃない
なりたかったのはこんな私ではない
だが何も言葉が浮かばない
私が魚だったころの話である

新日暮里に革命の鐘が鳴り響き
英雄の剣が私を貫く
全身を駆け巡る痛みと共に
失っていた何かを取り戻すことが出来た
一歩も引くことのなかった男を見て
自然と言葉が紡ぎ出された
「蟹になりたいな」
私は蟹を愛していた

 

vima la vidan Coward Biollante version

彼が世界を変えようとしていたころ
私は彼の野心を恐れ見限った
今私は再び彼の元に舞い戻り
全てに決着をつけようとしている

私が王の間に着いたとき
そこにいたのはかつての友ではなかった
恐怖に支配されるなか私は祈った
「慈愛の神ゆきぽよ」
私は暴君に立ち向かった
だが私は知っていた 全てを憎む魔王に
臆病者ごとき勝てるはずはないと

眼前の敵に背を向け逃げ出し
眠りに付くこともままならず
イケメン戦士カズヤからは怒号を浴びせられ
挙句は戦いを恐れ商人となった時期もあった
どうして良いかわからないのだ
私が君の元を去ってから
全てが恐ろしくて仕方なかった
私が臆病者であった頃の話である

戦いは予定調和に収束し
私は魔王にひれ伏した
だが既に恐怖など無く
心地よい何かが私を満たしていた
私を見下ろす暴君の瞳が
紛れも無く友のものであったとき
真の勇気を手に入れた気がした
もう臆病者ではないのだ

 

vima la vidan Kazuya version

私の故郷なんばパークスは自然に恵まれ
春には新芽が顔を出し秋には大地が金色に染まる
だがあの日人も大地も焼き尽くされ
そこには一切の救いはなかった

それから私はただ強くなりたいがために
闇雲にパンツを引きずり下ろし回っていた
そんな折あの男が現れ私達は対峙した
「救いはないね」
「あぁん?だらしねえな!」
その男の歪みなき精神を前に
私は為す術も無く敗北した
その時既に確信していたのだこの男が
世界を照らす英雄となることを

戦いのドラムが鳴り響き
戦士達が雄叫びを上げる
私はお前の剣となり盾となり
迫り来る敵を討ち果たそう
お前と出会ったあの日以来
たとえどんな絶望が我々に襲い掛かっても
全ては好機に思えるのだ
私が誇り高き戦士であった頃の話である

私はあの豊かな大地を再生するため
今再び故郷の大地に立っていた
あの男は英雄の地位も名誉も捨て
一介のレスラーとして私を支えてくれている
本当に良いのか尋ねると彼は言った
「仲間と共に在ることこそ私の誉れなのだ」
世界がお前の名を忘れようとも
永遠に心に刻もう歪みなき英雄の名を

 

ASSFUCK許諾番号 9011460001Y45040

 

最後に

 人間愛・生命讃歌を叫び続けたビリー氏たちと、処刑台の上でさえも人間を呪い続けた暴君TDNコスギ。
どちらも同じ人間がみせる光と影の表情である。

革命を成し遂げたビリー氏だったが、彼の目指した理想の世界は遠く、ともに戦った仲間達も散り散りとなり、世界から争いが消え去ることは無かった。

 

ビリー氏達の戦いから数百年たつが、我々の世界は何も変わってはいない。

いつか言えるだろうか

戦争も飢餓も疫病も無い世界に、
世界中の子供達が皆笑顔に、  
世界中が自由に、平等に、   
人々が手を取り合い生きる世界に 、


なったお!そうなったお!

と。

そして皆の笑顔が、おっくせんまん...おっくせんまん...

になるだろうか。

これらを実現することは、ビリー氏から我々へ下された使命であり、彼が果たせなかった悲願でもある。

もし人生に疲れ、誰かを憎み、悲しみで心が満たされそうになったら、この言葉を思い出して欲しい。

Live Better ~歪み無く生きろ~

 

 そして忘れないで欲しい、あの絶望の時代を力強く生き抜いた男達がいたことを・・・。

 

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関連項目

  • レスリングシリーズ
  • 兄貴 / ビリー・ヘリントン
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