VOCALOID2キャラクター・ボーカル・シリーズとは (ボーカロイドツーキャラクターボーカルシリーズとは) [単語記事]

VOCALOID2キャラクター・ボーカル・シリーズとは、クリプトン・フューチャー・メディアが企画・製作したVOCALOID2製品シリーズである。

概要

2007年8月31日、第一弾としてCV01「初音ミク」を発売。サンプルボイスの声優は藤田咲。、緑のツインテールなどの外見からヒットを呼び、発売2週間で3000本を売り上げるという記録を樹立する。このとき、「『Ievan Polkka』を歌わせてネギを振る」という動画が話題となり、初音ミク＝ネギが定着となった。また、初音ミクのオリジナル曲「みくみくにしてあげる♪」は爆発的ヒットとなり、JASRAC登録という問題も起こった。

その後、2007年11月8日に第二弾としてCV02「鏡音リン」を発表するが、2007年12月3日に男性ボーカル版の「鏡音レン」を発表し、2007年12月27日に発売した。サンプルボイスの声優は当時「アイドルマスター」シリーズの双海亜美・真美でブレイクしていた下田麻美。後により自然に聴こえる声に調節し、2008年7月から9月にかけて「Act.2」を無料配布し、以降は「Act.2」が販売されている。ある動画をきっかけに鏡音＝ロードローラーというイメージが定着してしまったが、初音ミクに負けじと「悪ノ」シリーズなどが人気を博した。

そして2009年1月30日に巡音ルカが発売。サンプルボイスの声優は浅川悠。当初は初音ミク発売前から企画が立っていたが、浅川自体のスケジュールが折り合わなかったりするなど、紆余曲折があった。また、肝心の発売日も当初は「2008年発売」だったのが2009年にずれ込み、発表後の発売日に関しても延期が出るなど問題が生じた。発売後は「ダブルラリアット」などの曲が人気を博している。

キャラクター一覧

各キャラの詳細は「初音ミク」、「鏡音リン・レン」、「巡音ルカ」の各記事を参照。

CV01:初音ミク(作画:KEI 声優:藤田咲)

髪の色はエメラルドグリーン。
公認デフォルメキャラとして「はちゅねミク」がいる。
「ネギが大好き」も公認設定となっている。
非公式ではあるがイラストレーター自身が漫画を描いた。
「スカッとゴルフパンヤ」でのタイアップではクーが彼女のコスプレをできる。また、「ネギクラブ」で藤田咲がクーを演じるようになる。

CV02:鏡音リン・レン(作画:KEI 声優:下田麻美)

同姓ではあるが双子ではない。Kinki Kidsの堂本光一と堂本剛のような例と同じ。
ある動画から完璧に「鏡音＝ロードローラー」のイメージが付いてしまった。
「アイドルマスター」のイメージのせいで「エージェント夜を往く」と「relations」が課題曲に。
「スカッとゴルフパンヤ」でのタイアップではケンがレン、エリカがリンのコスプレを出来る。
下田麻美自身が鏡音リン・レンの歌を歌う「prism」というアルバムCDが発売された。

CV03:巡音ルカ(作画:KEI 声優:浅川悠)

バイリンガルで英語を話すことも得意とする。
高い声にすると幼女声にすることができ、低い声にすると大人の魅力が出る。
pixivから現れた「たこルカ」がまさかの公認デフォルメキャラクターに。しかも「スカッとゴルフパンヤ」に登場。
「スカッとゴルフパンヤ」ではアリンが彼女のコスプレをする。また、「マグロクラブ」を持たせると浅川悠自身がアリンを演じる。

その他の展開

初音ミクに関してはSUPER GT GT300クラスのレーシングチーム「Studie GLAD Racing」のレーシングカーにクリプトンの協賛で車にデザインされている。
「スカッとゴルフパンヤ」がクリプトンとのコラボレーション企画を実施し、ゲームの中で初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカの衣装が製作している。ミクが同じツインテールであるクー、リンがエリカ、レンがケン、ルカが同じ巨乳であるアリンにそれぞれあてられている。また、旧VOCALOIDシリーズ「KAITO」と「MEIKO」もゲーム中の衣装に登場し、更には「MEIKO」の派生キャラクター、「咲音メイコ」の衣装や「たこルカ」まで製作されている。更に、「ネギクラブ」、「マグロクラブ」が存在し、クーにネギクラブ、アリンにマグロクラブを与えることで、VOCALOIDのサンプルボイスとなった声優の声が出る。
初音ミクらを踊らせてPVを作るPSPゲームソフト「初音ミク -Project DIVA-」がSEGAから発売されている。初音ミクの骨格の基となった人物は小倉唯。また、鏡音リン・レンもそれぞれ登場している。「みくみくにしてあげる♪」や「メルト」など、ニコニコ動画で話題になった曲がゲーム中に登場し、それに合わせて初音ミクを踊らせることが出来る。
鏡音リン・レンのサンプルボイスとなった下田麻美が「prism」という自身のアルバムで鏡音リン・レンと一緒に曲を歌っている。一般公募から選ばれた曲に自身が書き下ろした曲を加え、13曲の構成でCD化されている。その際、「下田麻美ちゃんねる」にて、北海道に来てクリプトンを訪れたり、メイキング映像を公開したりしている。