ニコニコ動画の一部ジャンルにて発生している問題である。
概要
VOICEROID等の音声合成読み上げソフトを用いた動画には製品名を元としたタグ付けが定着している。(例:VOICEROID実況プレイ、CeVIO劇場等)しかし、この形式では実質的な用途やユーザーコミュニティは同一でありながら使用するソフトによってタグが変わる事となり、利便性を下げる要因として投稿者・視聴者双方の観点から状態の改善を望む声が度々上がっている。過去何度か改善に向けての動きはあり、テキスピ等の名称が提示された事もあったものの普及に頓挫しており、今日に至る。
なお、ニコニコ動画では他にも所謂ゆっくりボイスが音声合成読み上げソフトとしていちジャンルを築いているが、こちらとはソフトやキャラクターの性質の違いなどから住み分けされている状態である。
考えられる対応策
「VOICEROID」の総合タグ化
問題のジャンルにおいて代表的である「VOICEROID」を総合タグ扱いとし、関連するVOICEROID以外のソフトを用いた動画もこのタグを付けられるようにする案
利点
- 音声合成歌唱ソフトである「VOCALOID」が音声合成歌唱ジャンルで総合化している前例がある
- 現在のユーザーコミュニティの範囲を保持できるので比較的対応・移行しやすい
欠点
総合タグの新設
新たに総合的な名称を作り、それを元にしたタグを用いていくようにする案
利点
- 特定製品名に依存しない名称に出来るので今後の状況の変化に対応しやすい
欠点
- 新設タグが含む範囲とそれに見合う名称の決定手法
- 普及難度が高い
総合タグ新設とした場合の対象範囲について
- 音声合成全体を含む:ゆっくりや歌唱ソフト等も含む事となりあまりに規模が大きすぎるタグとなる
- 読み上げソフトとする:ゆっくりを含む事となりコミュニティ間で問題が起きる可能性がある
- 現コミュニティに応じた製品群に絞る:定義次第では閉鎖的になり、新規参入性を損なう
- AITalk採用ソフトのみの総称を作る:問題解決に充分な総合性かは疑問が残る
現状維持
現状の製品毎にタグが用いられている状況を継続する案
利点
欠点
今後のソフトウェア事情
- CeVIO AI CeVIO Creative Studioを開発・販売するCeVIOプロジェクトにより新たに開発中の、AI技術の導入により人間らしい声を高精度に再現可能とした音声合成ソフト。CeVIO Creative Studioとは別ソフトとして開発されており、また仕様も若干異なる。
- A.I.VOICE VOICEROID等に利用されている音声合成エンジンAITalkの開発元である株式会社エーアイにより新たに立ち上げられた個人向け製品ブランド。最新のAITalk5を採用する他、歌声合成ソフト・外国語音声合成ソフトのリリースも予定されている。
- VOICEROID AITalkを音声合成エンジンに採用したAHSの個人向け製品ブランドであり長らく同社がパッケージングから販売までを行っていたが、AHSがパッケージングしたものを他社が販売するという形態も新たに登場している。
関連項目
- 音声合成
- VOICEROID
- AITalk
- ギャラ子Talk
- 音街ウナTalk Ex
- ガイノイドTalk
- A.I.VOICE
- CeVIO