VOCALOID生放送大賞とは、VOCALOID生放送コミュニティで行われる企画放送の一つである。略して「ボカ生大賞」とも呼ばれる。
候補となる曲を流し、アンケートによる視聴者投票で勝ち抜く曲を選んでいくというスタイルで、最終的に「その年で一番のVOCALOID動画」を選び出す。
本選放送は年末(基本的に12/30)に行われるが、1年間を通して各月毎の予選放送が行われる。
別名「4曲聴いて1つ選ぶだけの簡単なお仕事」。
概要
1年を通して、基本的に以下のような流れで行われる。ただし細かいルールなどについては年ごとに変更されることがある。
- 各月毎に予選が行われる。対象となる月(※1)に投稿された曲の中から、「(再生数など)一定の基準により放送主が事前に選んだ推薦枠」と、「予選放送中に安価方式にて募集されたリクエスト枠」がそれぞれ選ばれ、それらを実際に流した上でアンケート機能による視聴者投票が行われる。このアンケートは4曲流す毎に行われ、投票トップとなった1曲が本選にノミネートされる。
- 各月の予選と、本選の間近に行われる最終予選(対象範囲が月ではなくその年すべてとなる)からノミネートされた曲により、年末の本選放送が行われる。ここではリクエストの募集は無いが、4曲流してアンケートにより1曲選ぶという形式は予選と同じである。
(※1)1月予選と12月予選については、本選放送時期との兼ね合いにより若干変則的な範囲となる。
なお、対象となる動画の範囲は「対象となる期間内に投稿された、VOCALOIDの音声を使用している作品」であればほぼ何でもOKとなっており、普段のVOCALOID生放送通常枠(カバー曲の放送可否などについて細かい決まりがある)よりもかなり制限は緩くなっている。
ただしリクエストに関しては、あくまで「その年一番の作品としてふさわしいかどうか」を考えた上で行うように呼びかけられている。
企画主(放送主)
この企画は、同コミュニティの解禁枠やリクエストランキング等の放送も担当しているarikuiによって企画、放送が行われている。
そのため、推薦枠の中にはこれらの放送にちなんだもの(リクエストランキングや解禁枠ランキングの上位から選ばれる)も含まれている。
放送の傾向
- 予選におけるリクエスト枠の競争率は熾烈を極め、その難易度たるや(似たような募集形式の)解禁枠を大きく上回るとされる。何回かチャンスはあるものの、結局リクエストを通すことができずに涙を呑む視聴者も多い。
- それだけ気合を入れてリクエストされた曲にはやはり魅力的な作品が多く、投票の際にはどれに投票するか深刻に悩んでしまう視聴者も少なくない。「4曲聴いて1つ選ぶだけの簡単なお仕事」ではあるが、世の中で簡単と謳われているお仕事と同様、「簡単=楽」とは限らないのである。
- 再生数準拠の推薦枠は、純粋に再生数の多い方から順番に選ばれる。VOCALOID生放送の通常枠等では再生数の多い有名曲はどうしても後回しにされがちな傾向があるため、普段から入り浸っているへヴィリスナーの中には、これらの有名曲を大賞予選の推薦曲で初めて聴くことになる、というケースが少なくない。
- 「実際に曲を流してから投票する」というスタイルゆえに、作品の知名度による有利不利の差は基本的に出にくい仕組みとなっている。一方で上述のように有名曲が後回しにされがちな傾向は受け継がれているため、かえって有名であることが不利につながることも多いと指摘されている(本選ではVOCALOID生放送の常連以外の投票参加者も多くなるため、この傾向はやや薄くなる模様)。ゆえに再生数3桁や4桁の作品であっても、視聴者の心を掴みさえすれば本選決勝にまで勝ち進む可能性は十分に存在する。
- 同じ傾向を持つ曲(曲調が近い、使用ボカロが同じ、など)が同じ投票ブロックに固まると、票割れによって不利になることがある。リクエストによって選ばれた曲がその場でたまたま被った場合などはまだ諦めもつくが、本選などのブロック分けは放送主のツールによってランダムに割り振られるため、ツールさんに対する怨嗟の叫びでコメント欄が埋め尽くされたりするのはもはや風物詩となっている。
- 本選が12/30に行われるのは、かつてレコード大賞がこの日に行われていたことをイメージしているとのことである。そして12/31には「VOCALOID紅白歌合戦」(企画&放送主:トーン)が同コミュニティ内にて行われている。
過去の大賞受賞曲、本選ノミネート曲など
2010年大賞
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2010年まとめ
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2011年大賞
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2011年まとめ
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関連コミュニティ

関連動画
関連項目