ガラヤカとは、電脳戦機バーチャロンシリーズに登場する機動兵器、バーチャロイドである。
初出は模型誌「電撃ホビーマガジン」(現在電子版に移行、紙媒体は廃止)の連載企画だった。
VR-11 アプリコット・ジャム
旧DN社直属の第0プラントの主任研究者、プラジナー博士はVクリスタル研究の最中、それによってもたらされる災厄を予見し、それを制御するためのバーチャロイドを3機製造していた。
ヒトの邪悪によって現れる シャドウ の抑制としてフェイ・イェン(ファイ・ユーブ)を。
異次元から現れる戦闘結晶体 アジム・ゲラン の対抗としてエンジェラン(アイス・ドール)を。
そして、C.I.S内の破壊衝動によって生まれる ヤガランデ の抑止として生み出したものが
VR-11ことアプリコット・ジャムである。
だがこのアプリコット・ジャム、プラジナー博士の想定を外れた働きをしてしまう。
破壊衝動を幼児的ものへとパッケージングして簡単に窘められるものにしようと考えたのだが、Vコンバータの性能が
破壊衝動に対して全く足りずプラジナー博士を「父」と認識させる程度の効果は持たせられたが結局当初の目的での
制御をすることができず、彼女の思念によりヤガランデの幻影の実体化が促進され、アプリコット・ジャム自身も強烈な破壊衝動を伴う自我を持つこととなり、TSCドランメンにて封印されることとなった。
プラジナー博士の失踪後に発見された手記によると、この機体が博士の失踪の原因である。
また、初代電脳戦機バーチャロンは、博士失踪後のTSCドランメンを捜索したDNAによって遺跡内のVクリスタルが活性化、ヤガランデの幻影が出現したほか、それに影響されてムーンゲートの活性化……すなわちオペレーションムーンゲートの原因となってしまった。
VC.a9年時点でなおも封印されており、彼女自身も封印から解かれることを心待ちにしている状況にあるらしい。
だが彼女の封印が解かれる事は「まず無い」。アプリコット・ジャムの精神体はVコンバータの制御下にあるのだが
幼児的な思考のみ辛うじて制御できただけで破壊衝動は無理だった。プラジナー博士はその幼児的精神体の
特徴(簡単な指示しか理解出来ない)を利用して封印、その解除が起きないように自ら失踪した。
なお簡単な指示の内容は「いつか迎えに来るからそこでおとなしく待っているんだよ」だと思われる。
この指示ならプラジナー博士が迎えに来なければアプリコット・ジャムが自ら封印を破る事はせず
事実上「永久封印」となる。
TG-11 ガラヤカ
時は隔たってVC.a6年。プラジナー博士の娘、リリンによるブランド、『TRANS AFG』からごく少数製造された第三世代バーチャロイドに分類される機体。
博士が遺したオリジナルVRは独自の技術を内包しており、それを実現、普及すべく、アプリコット・ジャムからサルベージされたデータでもって製造された。
そして現れたのは大きなとんがり帽子とノースリーブのスモックとモロなかぼちゃパンツことドロワーズに身を包んだ11歳相当の頭身しかない幼女型ロボットであった。カトキハジメ先生頑張った。
あまりに構造がコンパクトなので、Vコンバーター(操縦席)は後頭部に位置するほか、装甲も薄いとのこと。
武装は手持ちのステッキ、「プチ・プル・ニュィ~ン・バトン」(略称:ププルニュ・バトン)から放つ
超高エネルギー充填弾「ちちん♪ぷいぷいん」(略称:ぷーぷ)と時空破断烈風波「ルルルのラララン」(略称:ラーラ)と、隠し持っている次元震動弾「おめめ☆まんまるくん」(略称:めーめ)である。
この名称を考えたドクター・ワタリは頑張りすぎです。
もう一つ画期的な機能が搭載されており、被弾によって怒りが蓄積すると、小型のヤガランデにその場で変身しあの圧倒的火力で敵チームを蹂躙できるというもの。
が、MARZでは使用不能となっている。残念。
劇中での性能
リリカルマジカルワンダフルでコミカルな動作が愛らしいチャロンの女性型に恥じない戦場の華。
テムジンのライフル並みの威力を叩き出すRWぷーぷ、初代OMGのテムジンに匹敵する爆風威力を発揮する球形ボムであるLWのめーめ、そしてコンパクトなモーションで弾速・誘導共に高水準なホーミングビームを放つCWラーラによるパワフルな軽量級。
近接攻撃時にはステッキが巨大なハンマーに変形するため意外とリーチや対空性能が高い。
様々な機体から乗り換えやすい武装構成ながらそのどれもが高機動もあいまってめちゃくちゃ痛いパワータイプである。
だが犠牲となるのは装甲で、マイザーに匹敵するほど脆い。
さらに転倒耐性が低すぎてすぐコケる。テムジンの立ちRW2発でよろけ、普通ならよろけで済むところでダウンして起き攻めされやすいということから攻められると弱い側面がある。
短時間に一定量のダメージを受けると画面右下のAngerゲージが蓄積し、満タン時に「まるまるやがやがくるりんぱ(しゃがみ両TCW)」でミニヤガランデに変身可能。
変身後13秒間はあの悪鬼羅刹のごとき大火力を発揮することができるが、巨大化し、鈍重になることから被弾しやすく、なにより変身解除後に変身中のダメージを全部一度に貰うという重いデメリットを伴うため、まさに絶対全滅させるつもりで使わなければならない代物。
他には、空中前ダッシュCWで「きゅいーん・ふろむ・ざ・すかい」による空中突進の他、
しゃがみTLWで22秒後に爆発する地雷を設置する「ないしょでこっそり!」が使用可能など、
特殊攻撃の多彩さもチャームポイントな機体である。
……しかし、アーケード版フォースでは極めてレアな支給率であり、なかなか入手できずに喘ぐお兄ちゃんを多数生み出した罪深い幼女である。
MARZでもホワイトナイトほどではないがハードルが高め。
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ハセガワのプラモデルにはこれが実際に運用され、思春期もまだな少女を戦場に出して興行する火星における限定戦争の闇市場が描かれていてファンシーな見た目に反してなかなかハードな内容の説明書がついている。
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関連項目
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