フリーダムガンダムとは、『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するガンダムである。
後継機として「ストライクフリーダムガンダム」が存在する(当該記事を参照)。
概要
スペック | |
---|---|
搭乗者: | キラ・ヤマト |
型式番号: | ZGMF-X10A |
開発: | ザフト統合設計局 |
所属: | ザフト → オーブ連合首長国 → 三隻同盟 |
全高: | 18.03m |
重量: | 71.50t |
装甲: | フェイズシフト装甲 |
動力: | 核エンジン |
最大推力: | 527,000kg |
武装 | |
特殊装備 |
|
ザフトが、連合から奪取したガンダム4機の解析データを基にして開発したガンダム。連合を倒し自由を勝ち取るための象徴として、プラント議長のパトリック・ザラにより"フリーダム"と名付けられた。
作中の登場人物、および視聴者からは、ガンダムの部分を抜いて「フリーダム」とだけ呼ばれる。
(そもそもの名称が「フリーダム」のみであり、フリーダムガンダムと呼ばれたことはない)
ガンダム4機の解析データにザフトの兵器開発の成果を導入。核エンジンを搭載したことにより実質的に無限のエネルギーが供給されるようになり、兵装の出力と稼働時間が大幅に向上した。また、新装備と新機能の搭載にともない、機体には新型OSが導入されている(ジャスティスにも同じOSが搭載されている)。
兵装として、ウイングの中にそれぞれプラズマビーム砲を、両腰部にはレール砲を搭載、マルチロックオン機能も備わっており、ビームライフルの発射も含めたフルバーストにより多数の敵機を同時に攻撃する事ができるような設計となっている(ただし、パイロットであるキラの意向により撃破とはならず、基本的に"戦闘不能になる程度の損傷"で済まされている)。
もとはパイロット候補としてザラ派No.2であるエザリアの息子でデュエルガンダムのパイロットであるイザーク・ジュールか特務隊(FAITH)の誰かが搭乗予定であったが、ラクス・クラインの手引きによりキラ・ヤマトがフリーダムを強奪し地球へと降下してしまう。以降、フリーダムにはキラ・ヤマトが乗ることとなる。最終回では、ラウ・ル・クルーゼの乗るプロヴィデンスガンダムと戦闘、これを撃破するもフリーダムは中破した。
その後は修復されて地球の地下シェルターに保管・封印されており、続編となる『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において、暗殺部隊がラクスを狙ってきたため封印を解除、アークエンジェルと共にオーブを脱出して身を隠し、どこの勢力にも与しない中立的な立場で行動していた。
しかし、ザフトによる掃討作戦(第34話)において追い詰められ、シン・アスカが乗るインパルスガンダムのソードで機体をシールドごと貫かれる。コクピットはストライクルージュに回収されたものの、それ以外の部分は爆散し大破してしまった。
2021年4月、中国上海三井ショッピングパーク 「ららぽーと上海金橋」にてほぼ実物大(頭頂高が設定どおりの18.03m)のフリーダムガンダム立像が設置、5月28日に披露式典及びライブビューイングによる西川貴教氏によるライブが実施された。RX-78-2ガンダム、RX-0ユニコーンガンダムに続くバンダイグループによる3機目の立像である(2021年現在横浜で稼働中のRX-78-2を含めると4機目)
基本的なデザインライン・ギミックは現行のガンプラ最新作であるMGver.2.0を踏襲しているが、1/1立体化に当たり背面のウイングが巨大化し、先端に降着時に使うランディング・ギアが新設された完全新規であり、プレミアムバンダイ通販及びガンダムベース限定で「Ver.GCP」としてMG・SD-EXフォーマットでガンプラ及び「FW GUNDAM CONVERGE:CORE」シリーズでリリースされる。
ゲームでの活躍
主役機なだけあり、出番や活躍も多い。『SEED』単体での登場ならば後期主人公機としての能力を持っているが、続編である『DESTINY』時の登場だとストライクフリーダムガンダムまでの繋ぎの機体として登場することが多い。
スーパーロボット大戦シリーズでは第3次α、J、Wでは『SEED』名義、SC2、Z、K、Lでは『DESTINY』名義での登場。
多くの場合、ハイマット・フルバーストに通常版以外にMAP兵器版があり殲滅能力が高い。
『SEED』としての参戦なら能力は高いが、『DESTINY』として参戦すると能力は低い。(ミーティアや合体攻撃がない、バラエーナ、クスィフィアスなどの武装がオミットされている、後継機のストライクフリーダムが存在するため)
ちなみにハイマット・フルバーストの名称の初出は『第3次スーパーロボット大戦α』と言われている。
Gジェネレーションシリーズでは飛行可能、バランスのとれた武装、PS装甲を始めとした優秀なアビリティと最終ステージまで十分戦える能力を持っている。覚醒武器はないのでパイロットを選ばないのも魅力。逆に言えば覚醒武器を使うのならば後継機のストライクフリーダムガンダムに開発したほうが良い。
WARS以降、ビームサーベルのアニメが『DESTINY』でセイバーガンダムを達磨にしたシーンを元にしたものになった。余談だがGジェネシリーズ初登場となった『SDガンダム GGENERATION ADVANCE』ではラウ・ル・クルーゼが搭乗する、というファンには驚きの展開だった(プロヴィデンスガンダムやジャスティスガンダムは登場しない)。キラがフリーダムに搭乗することができるのはクルーゼ死亡後から。
VS.シリーズでは『連合VS.Z.A.F.T.』からの登場。近接戦闘から遠距離までこなせる優秀な機体。しかし変形などの形態を切り替えるような個性はない。 ・・・一つの作品を除いて。
世紀末ゲーとして知られる『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』では7強の一つであり、「存在自体がバグ」と言われた。その理由は主に特殊射撃「キャンセル覚醒」の特殊性である。このキャンセル覚醒は射撃、格闘のモーションをキャンセルし、高速で移動するという武装だが弾数は3と少ない。この弾数が切れるとコマンドを入れてもモーションはキャンセルするものの移動はできずに落下する。これなら弾切れ時に大きな隙ができ、そこが攻撃のチャンスとなる・・・はずだったのだがあるテクニックが誕生する。
特殊射撃のゲージが空の時に特殊格闘から即座に特殊射撃を行うことでブーストゲージを消費せずに機体が垂直に上昇するというテクニック(通称特格空キャン、ヤメローモー)である。このテクニック、タイミングよく使うと、ステージの天井近くまで上昇することができる。このため、リロードが完了するまで急上昇で回避し続けることが可能になり、キャンセル覚醒の弱点がほぼ無くなってしまった。ちなみにキャンセル覚醒のリロード時間はたったの10秒と非常に短い。世紀末ゲーと呼ばれるのはフリーダム以外にも様々な要因があるのだが詳しくは作品記事を参照されたし。
この機体が原因でリアルファイトに発展し、新聞沙汰になってしまった地域もあり、何も知らない初心者がフリーダムを選んだだけでいちゃもんをつけられたり、対戦で使用するのは禁止とする店舗もあった。ジョインジョインフリーダムゥ
ちなみにこのキャンセル覚醒は次回作以降、形を変えて全機体に採用されることになる。
その意味ではNEXT以降のシリーズの基盤を作った機体である。
またなぜか『SEED』枠ではなく『DESTINY』枠での登場だった。(ストライクフリーダムは無し)
ガンダムVS.ガンダム以降、格闘モーションは『SEED』(プロヴィデンスへのトドメなど)、『DESTINY』(デストロイへのトドメ、セイバー達磨切りなど)両方の作品が混ざったような形になっている。
関連動画
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- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- キラ・ヤマト
- ストライクガンダム(前半主役機体)
- ストライクフリーダムガンダム(後継機)
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