『新桃太郎伝説』は、ハドソンより1993年12月24日に発売されたスーパーファミコン用ゲームソフトである。
ジャンルはRPG。監督はさくまあきら、イラストは土居孝幸。音楽はサザンオールスターズの関口和之が担当。
概要
新桃太郎伝説 | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | RPG |
対応機種 | SFC |
開発元 | ハドソン |
発売元 | ハドソン |
発売日 | 1993年12月24日 |
価格 | 9,800円 |
対象年齢 | CERO:- |
通信 | |
|
|
その他 | |
|
|
ゲームソフトテンプレート |
桃太郎伝説(およびPCエンジン版の桃太郎伝説ターボ)の6年後の世界を描いた正当な続編。PCエンジン用ソフトとして発売された桃太郎伝説Ⅱを大幅にリメイクした作品である。当初は「桃太郎伝説Ⅰ&Ⅱ」という移植ものとして企画されていたが、容量の関係で完全新作となった。
基本的に前作のスタンスを受け継いでおり、一般的なコンピュータRPGでいうキャラクターレベルを段、MPを技(技の数)と言う、等の点は前作と共通である。また、リメイク元となった桃太郎伝説Ⅱと異なりギャグ要素はかなり抑えられており、終始シリアスで物語性が強調された作品となっている。
しかし全てがそうというわけではなく、敵キャラなどは個性豊かであり、何かしらの特徴があり、ギャグ系の敵もいる。シリーズ伝統のお風呂イベントもしっかり用意されていたり、だじゃれ大会に参加できるなど寄り道要素はいつもの桃太郎シリーズのテイストである。このシリーズ内では一線を画すシリアスさについて監督のさくまあきらは「ゲームの物語に文学性を持ち込みたかった」と語っており、本作ストーリーの根幹には仏教宗派の対立が関わっている。また製品版ではカットされたもののエンディングのラストに後味の悪さを感じさせる演出が入っていた。
制作期間が足りなかったためにゲームバランスの調整が追いついておらず、状況次第では雑魚キャラ相手でも容赦なく戦闘不能になる。その対策として無料の回復ポイントが各地に用意されており、宿屋に泊まらずともクリアすることも可能。宿屋に泊まると日数が進むため、宿屋縛りのプレイを「1日クリア」とも称する。本当に本作のストーリーを1日で冒険したなら濃いにも程があるが。
2019年現在、リメイク版・廉価版などは存在せずオリジナル版1種のみであるが、ファンの間では桃太郎伝説シリーズ最高傑作との呼び声が高く、発売から20年以上が経過した今でもリメイクを嘆願する者が絶えない。本作は制作に追われている中で作られたもので、スタッフの間ではまだまだ作りこみが足りなかったという声が強く、機会があれば完全版を作りたいという意見もあった。
しかし、さくまあきらによると、ハドソン側が本作のマスターデータを紛失してしまい、リメイクや移植が実質的に不可能な状態にあるという(同様に電鉄シリーズも「11」以前のデータがハドソン側により破棄されていた)。一から作り直そうにも後述の5大システムを始めとして独自のプログラムやシステムを多数組み込んでいるために、オリジナル版のクオリティを維持・発展させたリメイクも難しい。特にアクティブ・ウォーキングは再現できないとのこと。[1]
桃太郎シリーズが電鉄にシフトしてしまっている影響で、リメイクを除き伝説シリーズは開発がされていない。また電鉄シリーズもハドソンがコナミに吸収されてからの紆余曲折が影響し、従来のテイストやキャラクターは失われつつある。
ニコニコにおける扱い
ニコニコ動画内においては半数以上が実況プレイ動画であるが、ゲームバランスが非常にシビアな為に低レベル攻略などの動画も投稿されている。
キャラクターやモンスターの種類が比較的多い本作は、実況プレイ動画の場合うp主によってさまざまな特徴のある声でアフレコされるため動画シリーズによって同じキャラではあるが全く違う立場で振る舞うキャラクターを見ることができる。
システム・要素
5大システム
新しいシステムもふんだんに盛り込まれ、5大システムと呼ばれて話題となった。
- ●ベベルビュウ・マップ
- 画面におけるフィールドマップシステム。多くのRPGに採用されているような真上からの見下ろすかたちではなく、斜め上から見下ろす事によってより遠くの光景も表示することができる。同様のフィールド表現を使っている作品としては天地創造が挙げられる。
- ●タクティカル・ウェザー・バトル
- 天候によって戦局が変わっていくシステム。今作には天候の概念が存在し、各キャラクターによって得意な天気と苦手な天気が存在する(日照りで動けなくなる金太郎や雷雨で戦闘パーティから離脱してしまう貧乏神など)。また、敵の側も同様に、攻撃力や防御が二倍に跳ね上がったり体力が減ったりと天気に影響される個体がいる。
- ●スーパーインポーズ
- システムメッセージの表示システム。今作の戦闘画面ではメッセージ専用のウインドウというものは存在せず、文字は背景に直接字幕として表示される形になっている。
- ●ヴァリアブル・システム・ストーリー
- 状況によってセリフが変化していくシステム。『新桃太郎伝説』には多くのキャラクターや仲間が登場する。そのため、特定のイベントなどでつれているキャラによっては話すセリフの内容が変化したり、連れているキャラクターが会話したりといった展開になる。
- ●アクティブ・ウォーキング
- 多くのRPGでは、キャラは主人公の後ろに一列になってついてくるが、この作品では各自が自分で動き回る(もちろん、バラバラになっていても、主人公が町や村の外へ出る時や中に入る時は一緒に入っている。ダンジョンなどでは従来通り一列でついてくる)。また、各キャラクターによって移動方法にクセがつけられているため、微妙に差がある。
人気度
本作は「人気度」というシステムが導入されており、たとえば、人気度が30を割ると各店での物の値段が上昇し、逆に80を超えると値段が安くなり普段は売られていない掘り出し物が買えるようになるなど、人気度の数値に応じて環境が変化する。基本的にはボスキャラを倒すことで人気度は上がるが、池を調べてコイを見つけたり、火の消えている囲炉裏に火をともしたりするだけでも人気度は上がる。逆に、仲間が力尽きたり敵から逃げ回っていたりすると人気度は落ちていく。
スタート時は50だが天の仙人との会話しだいでは最低値の状態から始めることもできる(縛りプレイならばともかく、スタート時からそれをするメリットは何もない)。早く話を進めたいがためにAボタンを連打しすぎて、人気度が1~2ほど下がった状態でスタートするはめになってしまうことはたぶん一度はあるはず。
(以下ネタバレ)人気度90を超えると北の果てにある神仙郷へ出入りすることが可能になり、人気度100に到達すると「崑崙の玉(力尽きた時に体力と技が全回復し、売れば約2万両になるアイテム)」を1度だけ手に入れることができる。
城の建築
今作では自分専用の城を建築して所有することができる。城の内部には宿屋・茶店・医者など、町と同じ機能を入れることができ、それまでに仲間にしてきたキャラクターたちも住み着くので、随時パーティを再編成できる。
また、後半になると城そのものを浮遊させて移動手段として使ったり、潜水艦代わりに海へ潜ることもできるようになり、また水中では城に備え付けた大砲で敵に応戦することも可能になる。もはや、城というよりは空中要塞である。ただしセーブポイントとなる神社や地蔵菩薩だけは城にないため、旅をする際にはどうしても途中でセーブポイントに寄っていかなければならない。
また上述した城の要塞化には莫大な費用が掛かるのだが、空中浮遊と海底移動の改造はストーリー上で必ず必要になる。本作は装備や強力な回復アイテムやといちやにも大金がかかるため、かなり痛い出費となる。また要塞化するために行くことになるからくり村も入り口が非常にわかりづらく、ゲーム内にヒントこそあるが、攻略情報抜きでは見つけられなかった人もいるかもしれない。
セーブデータ
前述の通り物語が始まってからの日数が記録されており、この日数は基本的に宿屋に泊まると増加するようになっている。宿屋に泊まらずとも無料の回復ポイントや回復してくれる敵が多く設置されているので日数を一切増やさず一日目でクリアすることも可能。特に日数を進めることによる恩恵やデメリットはなく、一日クリアを達成しても特典があるわけではない。これはシリーズ初代に通ずる部分で、初代はリアルタイムで2時間が経過すると桃太郎の年齢が加算されていた(年齢の数値がオーバーフローすると赤ん坊に戻る)が、加齢によるステータスのデメリットも特典もほとんどない。強いて言うなら桃太郎シリーズ名物のお風呂イベントの制限に引っかかるかどうかである。
独自のプログラムを多く組み込んだ弊害かセーブデータが消えやすく、ドラクエシリーズの冒険の書のような演出も仕込まれている。これらの機能は破損データを保持することによるソフト全体への悪影響を防ぐために起動時の読み込みでエラーが発見されたデータを削除するものだが、こちらでは更にたちが悪い演出になっている。ドラクエではソフト起動後に冒険の書選択画面へ入った時点で例のサウンドと共にデータ削除が行われるが、こちらは該当するセーブデータを選択するまでエラーが起こっているか判別できず、決定ボタンを押した瞬間に呪いのジングルと共に「大変です!データが壊れています!勇気をもってやりなおしてください!」と表示され目の前でセーブデータが削除される。この演出は本作プレイヤーにとってトラウマとなっている。
登場人物(メイン)
- 桃太郎
本作の主人公。ドラクエ型に代表される主人公のようにゲーム内では基本的にしゃべらない。術は前作同様にレベルアップでは習得せず、仙人との修行で覚える。主人公らしくバランスよく成長し、最大技数の割合で使用する鹿角の術は敵全体に会心の一撃を繰り出すもので、大きなダメージソースとなる。他のキャラクターと違って、彼が戦闘中に力尽きると即ゲームオーバーになるので注意。 - 金太郎
いわゆる戦士タイプのキャラで、成長もイメージ通りだが、元ネタが軽装なためか戦士タイプの割には守備力が低い。術は一切使えないが、体力を消費して使える「相撲技」が使える。体力を消費するためにリスクはやや高いものの、それだけの効果はある。張り手の有用さに気付けるかどうかで本作の体感難易度は大きく変化する。 - 浦島太郎
いわゆる僧侶タイプのキャラ。能力値は技と速さ以外は低めか平均的で、苦手な天気も多いため戦闘には不向きだが、ほぼすべての回復術を覚えることができる。ただし普通に進めると中盤で長期離脱してしまい別に回復役を用意することになるので注意。一応公式の想定では中盤の長期離脱が前提のようで、この時期ぐらいだと全体回復は加入したばかりのあしゅらのまほろば(8段)の方が有用で、かりそめ(18段)と合わせると非常に有効。浦島があしゅらを全体回復で上回るにはみなきんたん(25段)でも足りず、最低でもみなせんたん(35段)まで育てないと逆転できない。45段で習得するベホマズンみなまんたんは確かに強力なのだが、これが有効活用できるのは三千世界、伐折羅王、ラスボスの3戦ぐらいで、普通に進めていると意図的に段を上げないと習得すらしていないことも少なくはない。また雑魚敵で一番強力な全体攻撃をしてくる大身獄卒をはじめとしたラストダンジョンの凶悪な全体攻撃だと、この術を使う前に全滅させられる可能性の方が高いので肝心な時に役に立たないのもアレである。 - かぐや姫
前作からのヒロイン……なのだが今作では影が薄い。とはいえ、キーキャラクターとして重要な存在となっている。シリーズが電鉄メインにシフトしてからは夜叉姫にポジションを奪われて更に影が薄くなり、遂にPS2時代にはCPUメンバーからもいなくなってしまった。 - 乙姫
竜宮城に住むお姫様で、かぐや姫の遠縁。竜宮城は訪れる機会がほとんどなく、終盤直前まで忘れられがち。 - 夜叉姫
今作のヒロインで伐折羅王の末娘。中盤でボスとして戦った後、仲間になる。基本的に補助系の術を得意とする以外は際立った特徴はないが、ヒロインとして随所でストーリーに絡むので、初回プレイなら最後までメインで使うことになる人が多いと思われる。この場合は攻撃力を上げる「ばいりき」が便利。余談ではあるが、この作品以降に発売された桃鉄ではかぐや姫からアシスタントの座を奪い取ってしまった(当初はCPUとして登場したがアシスタントに昇格した)。 - スリの銀次
一番最初に桃太郎の仲間になり、中盤まではメインキャラクターとして活躍する。お供が仲間になった後に一度離脱するが、その後も随所でスポット参戦する。正式に仲間になるのは中盤。基本能力値は高めで、武器を同時に4つまで装備できるのが特徴。攻撃時にはそのうち一つを任意で選んで使う。特殊行動として「盗む」を持つため、アイテム収集をしたい場合には中盤以降でも活躍できる。ただし正式加入までスポット参戦を繰り返すために主力とレベル差が開きがちになるのが難点。「盗む」能力は最初は封印されており、成長することで正義のために能力を解禁する。 - ポチ
お供のイヌで、お供としては2番目に加入する。成長させると、主に戦闘以外で重宝する芸を習得するので、他のお供より優先して成長させたい。ちなみにお供共通の特徴として、初回加入時・芸を使わせる時・毎ターンの戦闘補助をさせる場合には、きびだんごを消費する必要がある。更にきびだんごをあげられるのは桃太郎だけなので、桃太郎の道具袋は必然的にきびだんごで埋まることになる。 - モンタ
お供のサルで、お供としては最後に加入する。他の二匹に比べるとやや芸が使いにくいものの、その代わりというべきか、専用のエサが安めになっている。 - キーコ
お供のキジで、お供としては最初に加入する。覚える芸は必須というものはないが、ダンジョンの中からアイテムの買い出しができるなど、いざという時に役立つものを習得する。戦闘でも連続攻撃のほか、回復・補助術も使用できるので、他の二匹に比べて序盤では非常に重宝する戦力となる。ボス戦では優先的にきびだんごを食べさせたい。 - 伐折羅王(ばさらおう)
えんま王の上司で、鬼族の頂点に立つ存在。基本玉座から動かず主な方針はカルラに任せており、カルラ以外の報告を耳にすることはほぼない(カルラが他の鬼と接点をほぼ持たせないようにしているのも原因)。鬼族は嘘を吐かないという大前提があるためカルラの言を疑わず、事態を拗らせる要因となってしまった。彼さえしっかりしていれば…と思ったプレイヤーは数知れず。 - えんま様
前作のラスボスで、桃太郎に敗れたことで改心している。OPで伐折羅王の沙汰により幽閉されるが、終盤でPTに加入する。前作ラスボスだけあって非常に強いキャラクターで、仲間では唯一2回行動が可能(この時ステータス画面を開くことで無限に行動できる裏技が有名)。ステータスも高く、強力な術も習得するが、技だけは低いのが難点。また初期状態から強い反面ステータスの伸びが鈍いが、それでも最終的な能力は技と速さを除けば高水準でまとまっている。「様」含めて名前なので、店などで「えんま様様」と呼ばれたりする。 - ダイダ王子
伐折羅王の長子。OPで桃太郎をボコボコにした後、本編でも幾度となく戦うことになる。直属の配下に三軍神と呼ばれる幹部クラスの鬼がいる。最後に本気で戦うと豪語して戦うことになるのだが、OPのように装備を弾き飛ばしたり術を吸い取るなんてこともなく、アジャセ王子のように会心系の術が効かないなんてこともなく、それどころか攻撃手段に特殊能力がなく単体攻撃のみとぶっちゃけその頃には凄く弱い。しかも単体攻撃しか出来ないため、攻撃力を下げる金太郎の張り手や守備力をあげるまもりの術を混ぜると桃太郎たちにダメージすらまともに与えられなくなってしまう。はらだしの前にも無力。何故か体力だけは伐折羅王より高いので、ある意味で拷問である。 - アジャセ王子
伐折羅王の次子。鬼の政事に口を挟めない代わりに、自由に出回ることが出来る。鬼と月の民のハーフ。わりと早い段階から登場するが、名前が判明するのは前半の最後。中盤で一度だけ桃太郎と1VS1で戦うのだが、桃太郎最強の術である「鹿角の術」が全く効かない実力の持ち主。登場時はよく笛を吹いており、専用曲も笛の音色が非常に印象深い。当時は誰が伴奏しているんだというツッコミもあったが。 - カルラ
序盤から桃太郎の行く手を阻む鬼族の幹部。さまざまな鬼を桃太郎にけしかけてくる。数あるRPGの中でも残虐・残忍・狡猾な悪役としては屈指の存在。このキャラクターの存在が、このゲームにおけるある種の異質さを醸し出しており、過去作ではギャグ色が強かった桃伝をシリアスなストーリーに仕上げるのに一役買っている。鬼族は嘘を吐かない種族だがカルラは例外で、様々な嘘を鬼の王たる伐折羅王に吹き込み桃太郎一行を悪者に仕立て上げていた。カルラの生い立ちについて物語中のとある場所で聞くことができる。初めは強きには従って弱きには冷たい小悪党的なキャラクターとして桃太郎たちの前に現れるが、「新しい村」のイベント以降は本性を隠さないようになり、RPG屈指の悪役との評判を確固とすることになる。
登場人物(サブ1)
ストーリー上で必ず仲間に加わる、または重要な敵キャラクター。
- あしゅら
えんま様の懐刀といわれる鬼族の幹部。中盤で戦うことになり、後に改心して仲間に加わる。独特の術を数多く覚え、中にはゲームバランスを崩壊させるような強力な術も覚える。能力値も守備力以外が高いため、常時PTに入れていても活躍できる。進め方によっては中盤で離脱する時期もあるので注意したい。特に27段で習得するまどろみが異常に凶悪で、バグなのか敵(ボス含む)にほぼ100%効く上に術や鬼道を封印する。実質浦島が40段で習得するまふうじ(術ダメージ半減)の完全上位互換で、ラスボス以外だとかなり戦力を削げる。ほかにも全体回復のまほろぼ、分身を作るかりそめ、攻撃回数を増やすつまびきも強力。 - 風神
あしゅら同様にえんま様の側近で、前作同様に桃太郎と戦うことになる。初登場時にはその風でパーティーメンバーを吹き飛ばしてしまう。後に雷神とのコンビで2回に渡って戦い、勝利すると2人揃って仲間になる。仲間としては攻撃力・防御力の高い戦士タイプであると同時に、ある程度の攻撃・回復の術も使いこなす万能型。風神という名前の割に風系最上位術を覚えないのが玉に瑕。雷神と違ってやり込み時の戦士としてのステータスの伸びも悪くないが、せっかく技もある程度伸びるのに、その使い道がせんきんたんぐらいしか無いので実質死にステと化してるのが残念。 -
同じくえんま様の側近。上記の通り風神・雷神のコンビとは2回戦うことになるが、その2回の戦闘は難易度が高い本作においても最難関とも言われる強敵として立ちふさがる。特殊攻撃を封印する手段を持っているとほとんどの行動を封じれるため非常に楽になる。戦士タイプの風神とは対照的にこちらは術使いタイプで、1人でも雷系・炎系を使えるが、風神と一緒にパーティーに入れると風系・波系の術も使用可能になる。技は全キャラ中トップクラスな上に体力も高いので、術使いとしては異例のタフガイ。ただし通常プレイの範囲では気にならず共通武器の青龍の刀でも通常攻撃が十分に戦力になるものの、やり込みとして段を上げていくと技以外の伸びが悪いため、最終的なステータスは技を除いて補助タイプである浦島や夜叉姫を下回ってしまうが、技の伸びだけは他のキャラとは段違いなので最上級の攻撃術を使いまくることが可能。
- はらだし
ギャグな見た目に反して体力が非常に高くなる上に打撃攻撃をほとんど無効化する特徴を持ち、更に育てると術も強力なものを習得する侮れないキャラ。船を入手できる前後の時期以降にいつでも仲間に出来るが、ストーリー上でも必ず仲間に加える必要がある。 - 酒呑童子
三軍神の一人で、前半の最後に戦うことになる鬼族の幹部。四天王といわれる自身直属の鬼たちを引き連れて、桃太郎達の前に立ちふさがる。実は部下の四天王のほうが尖った特徴があるため苦労するとか言ってはいけない。その後はカルラの姦計である場所に幽閉され、中盤の最後に桃太郎たちを助けに来て命を落とす。……のだが、バグなのかその後も幽閉された場所にそのまま取り残されたままだったりする。 - 羅生門
三軍神の一人。後半のある場所で、前作に続いて桃太郎と1対1で戦うことになる。 - 三千世界
三軍神の一人。最強の鬼族として名を轟かせている。強すぎる自身の力を恐れ隠居していたが、カルラに唆されて再び戦う意思を固める。実は伐折羅王よりも能力が高く、終盤最大の壁として立ちふさがる。
登場人物(サブ2)
ストーリー上で必ずしも仲間に加える必要がない、または仲間としてレギュラーにするには厳しいキャラクター。
- 寝太郎
中盤で自動的に仲間に加わる。胴の装備は出来ないが、金太郎を凌ぐ能力値を持つ戦士タイプのキャラであり、通常攻撃は必ず会心の一撃、かばうで味方全員をかばえるのだが、15/16の確率で寝ており、起きて行動する確率が低いため、その能力がまともに発揮されることはほとんどない。仲間としてはネタキャラ枠その1。 - でか太郎
中盤で自動的に仲間に加わる。空中の敵に必ず打撃を当てられるほか、1~自身の最大攻撃力のダメージを防御無視でランダムに与えられるという特徴を持つ。でかすぎて胴の装備が出来ない上、見た目に反して能力も低い。仲間としてはネタキャラ枠その2。 - ましら
中ボスとして登場し、後に改心して仲間に加わる音楽が大好き(ただし超音痴)な鬼。キーボード攻撃という独自の攻撃方法を持ち、パターンを覚えると非常に強力なキャラとして運用可能。しかし、攻撃パターンに関するヒントは作中に一切なく、能力をフルで発揮するには攻略本か攻略サイトの活用は必須(大百科の項目内にも一覧あり)。物語の展開によっては一時離脱するのだが、その際フラグ管理の問題で複数個所に出現してしまう。余談だが電鉄シリーズにもお邪魔キャラとして登場し、宮崎シードームのイベントに出演すると損害を出してしまう。 - 貧乏神
中盤で仲間に出来るキャラクター。話しかけるだけで加入してくれる。加入時に自由に名前をつけることができるが、ある特定の名前(当時の週刊少年ジャンプ読者にはおなじみのアレ)をつけるとパーティーにいる間お金を落とすようになってしまう。ダメージと同時にお金を盗む独自の術を覚えるが、能力も含めてお世辞にも強いとは言えない。99段まで育てるとキングボンビーに変身するが、何故か術と装備が一切使えなくなる。しかも能力値が上がるわけでもないので完全に弱体化する。一応苦手だった「雷雨」が逆に得意になるがそれだけ。 - 福の神
中盤で貧乏神と同時期に仲間に出来るキャラクター。人気度が高くないと仲間に出来ない。能力値は貧乏神と同程度で術も使えないが、絶好調になるとお金が2倍手に入る。全キャラ中最も絶好調になりやすいが、逆に絶好調状態でなければ戦力外。 - 天邪鬼
中盤で貧乏神と同時期に仲間に出来るキャラクター。仲間にするのにいくつかのアイテムを同時に持っていく必要があり、その時にアイテムが足りないとアイテムだけ取られて仲間にも出来ないため、事前に必要なアイテムを揃えてから話しかける必要がある。段が上がるとランダム行動の特殊攻撃を覚えるが、味方に被害が及ぶものも多いため使いにくい。能力値は全キャラクター中最弱。 - 雪だるま
中盤以降にエンカウントした際、あるアイテムを持っていると仲間に出来る。天邪鬼同様に行動がランダムとなるが、天邪鬼以上にクセが強いため、やはり使いにくい。能力値は天邪鬼よりわずかに高い。レベルを上げるとランダム行動の内容が増え、敵味方ともに戦闘開始状態に戻す・敵を一撃で全滅させられる攻撃を繰り出すなど強力なものもあるが、他の微妙な行動が発動しなくなるわけでもないので結局使いにくい。そもそも彼女をそこまで育てるプレイヤーが当時どれほどいたのか……。 - 黒河童
中盤以降にエンカウントした際、あるアイテムを食べさせてから倒すと仲間になることがある。天邪鬼や雪だるま同様にランダム行動を行うが、こちらは基本的に味方にとって有用なので圧倒的に使いやすい。敵対時と同様に「盗む」を発動させることもあるが、銀次と違って任意では使えないのが難点。装備品は一切装備できず、また能力値は低いものの、補助系の術もいくつか習得する。 - といちや
といちやに3万両以上預けると仲間に出来る……というより仲間にしないと非常に欝陶しいことになるキャラクター。能力値は攻撃力以外は低い上、防御と道具使用以外の全行動にお金を請求してくるというとんでもない性質を持つため、普通に運用するのはほぼ不可能。しかし、ほぼ全ての術を使用できるという特徴も持つ(もちろん、高レベルの術を使わせる場合はそれなりの料金を徴収してくる)。
関連動画
プレイ動画
架空戦記
関連商品
ゲームと小説版では結末が異なっている。ちなみに、浜崎達人はゲーム内の台詞を書いていた。
関連項目
脚注
- 16
- 0pt