GIレースの大トリ・伝統のダート頂上決戦
東京大賞典
大井競馬場・ダート2000m
東京大賞典とは、毎年12月29日に大井競馬場外回りダート2000mで行われる国際GI競走である。1着賞金は1億円(2023年現在)。
概要
1955年に「春の鞍」(現在の東京ダービー)の対となる「秋の鞍」として創設された伝統を誇るレースである。1964年に現在の名称となり、現在の12月下旬の開催に定着(ただし馬インフルエンザの影響で1971年の開催は翌3月に順延)。
南関東競馬におけるもう1つのビッグレースである帝王賞や、年末のアングロアラブ系競走の大一番で対の関係にあった全日本アラブ大賞典が早くから中央や他地区との交流競走になったのに対し、1995年に中央・地方交流競走に指定されるまで門戸を開くことはなかった。
1997年に統一GI競走に格付けされ、1998年には施行距離を2000mに大幅短縮。それ以前は長距離競走(短縮直前は2800m)として行われ、オンスロート(2600m)、イナリワン(3000m)、ロジータ(2800m)といった馬がこの競走を勝利していた。
そして、1999年からは開催日が12月29日に固定されたことで有馬記念の後で行われることに。
以降、有馬記念と並ぶ年末の大一番として定着することになった。
2011年から国際GI格付けを取得。地方競馬の競走としては現状唯一の国際競走として施行されている。
レーティングの獲得がより容易になったことで、同距離で施行されるドバイワールドカップへのステップレースとして機能することが期待されている。
2015年からは優勝賞金が8000万円となり、地方競馬ではJBCクラシック(9000万円)に次ぐ賞金額を誇る[1]。また、2019年からはフジテレビでの実況中継放送が始まり、アンダーカードとして「フジテレビ賞」が組まれることとなった。そして、この年にはKEIRINグランプリの売り上げを追い越し、中央競馬以外の公営競技最高の売り上げを誇る競走となっている。
現在の開催日は曜日に関係なく毎年12月29日で固定されている。この日には有明の東京ビッグサイトでコミックマーケット(冬コミ)が開催されている事もあり、有明に向かうりんかい線が交差する大井町駅や、大井競馬場前駅がある東京モノレールとりんかい線の乗換駅である天王洲アイル駅などは、コミケ参加者と競馬ファンで特に17時台の帰宅時は大変な混雑となる。
歴代優勝馬
関連コミュニティ
関連項目
脚注
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