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藤浪晋太郎(ふじなみ しんたろう、1994年4月12日-)とは、大阪府出身のメジャーリーガー(投手)である。現在はニューヨーク・メッツに所属。
概要
ニューヨーク・メッツ #19 | |
---|---|
藤浪晋太郎 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府堺市 |
生年月日 | 1994年4月12日 |
身長 体重 |
197cm 87kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2012年ドラフト1位 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
日米野球 | 2014年 |
WBC | 2017年 |
メジャーリーガーテンプレート |
小学校1年生から野球を始め、中学3年生でAA世界野球選手権大会に出場した。
中学卒業後は大阪桐蔭高等学校へ進学。入学当初から周囲からは高い期待と評価を受け、選手層の厚い高校にもかかわらず1年生の夏からベンチ入りを果たし、2年生の春からはエースとなった。
2012年の春のセンバツ・夏の甲子園は大会の目玉投手として大会を沸かせ、史上7校目となる春夏連覇に大きく貢献した。特にセンバツ3回戦の浦和学院戦8回のピッチングでの三者連続三振は圧巻であった。その後行われた国体でも優勝を果たし、松坂大輔率いた横浜高校以来の3冠も達成している。ちなみに前年の秋の地方大会こそ近畿大会で天理高校に敗れているもののセンバツから国体優勝までの間、大阪桐蔭は公式戦では一度も負けていない(センバツ後の練習試合で明徳義塾に一度敗れている)。
国際大会の18Uでは大谷翔平、森友哉、田村龍弘らと共に日本代表所属。当時の背番号は6であったが、先発投手として防御率1点台の好成績を残し、大会後ベストナイン(海外ではオールスターチーム)に表彰された。翌年、2012年度のU-18最優秀選手に選ばれている。
同年のドラフト会議で阪神タイガース、オリックス・バファローズ、東京ヤクルトスワローズ、千葉ロッテマリーンズの4球団から1位指名を受け、競合の末、阪神タイガースが交渉権を獲得。阪神タイガースは清原和博以来12回連続でクジを外しており悲願のドラ1獲得であった。クジを引いた和田豊監督も「当たるとは思ってなかった。」とコメントしている。ペナント戦での失態が全て許される勢いである。指名を受けた藤浪は「これだけの球団から1位という評価をいただいて感謝しています。阪神タイガースにはこれからお世話になって頑張りたいと思います。阪神さんというのはファンが熱狂的で熱く応援してくれるイメージがあります。甲子園のマウンドは僕にとって投げやすいというイメージがあるので、入団することができてよかったと思います。」と喜びのコメントをしている。
阪神時代
2013年
開幕3戦目で初登板、6回2失点7奪三振の好投を見せるが打線は援護できず敗戦投手。4月7日には中継ぎを初経験。その後4月14日の2回目の先発登板で初勝利。その後怪我で登録抹消され、復帰したセ・パ交流戦では大谷翔平と投げ合い7回1失点の好投で勝利した。途中勝ち星に恵まれないこともあったが、オールスター前には6勝するなど、高卒としては十分すぎる程の成績で折り返しに入る。
オールスターにも選ばれ2戦目に登板、大阪桐蔭の先輩である中田翔に山なりのスローボールを2連発投げ、2回目は頭部近くに来て中田が藤浪に詰め寄ったが、これはベンチの西岡剛(大阪桐蔭の先輩)と捕手の谷繁元信が指示したことであり、一種のコントであった。
後半戦も好調で8月は月間防御率1.09、4勝という好成績でリーグ投手月間MVPに選ばれる。しかし9月は1勝も出来ず、チーム方針により投球数制限が敷かれた。
最終的に規定投球回数には達しなかったが、1年目のシーズンは10勝6敗防御率2.75と、セ・リーグとしてはあの江夏豊以来の「高卒ルーキーで2桁勝利」を達成した。
クライマックスシリーズ(以下CS)ではまさかの1戦目先発登板。シーズン中広島東洋カープ戦での成績が2戦2勝防御率0.75という好成績からの抜擢と言われている。だが結果は3回までは無失点だったが突如打ちこまれ5回4失点で降板、敗戦投手となってしまった。チームもその後敗退し、藤浪の1年目も終わった。
新人王は小川泰弘に取られたが、新人特別賞を菅野智之と共に受賞している。上記の高卒ルーキー2桁勝利が評価されてのことである。しかしシーズン最多となった8暴投など、制球面で課題を残した。
2014年
4月14日の広島東洋カープ戦でプロ初本塁打を記録。その日にシーズン初勝利をあげた。投手でありながらライトスタンドを越えるホームランだったが、10日間はボールを受け取ることはできなかった。
9月19日の中日ドラゴンズ戦で10勝に到達。高卒投手がルーキーイヤーから2年連続で2桁勝利するのは、松坂大輔以来14年振りの出来事である。その後読売ジャイアンツとのクライマックスシリーズ第1戦でCS初登板。セ・リーグ最年少記録を更新した(20歳6ヶ月)。7回1失点で勝利を挙げ、日本シリーズ進出に貢献した。
2015年
5月20日の読売ジャイアンツ戦でプロ初完封を記録。オールスターゲームに3年連続で選出され、第1戦のMVPを獲得。レギュラーシーズンでは14勝7敗と活躍し、221奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得した。
沢村賞では前田健太、大谷翔平、クリス・ジョンソンと共に候補となるも、最終的に前田健太に譲ることになった。四球が多いのは相変わらずだったが、この年3年連続2桁勝利をあげ、松坂以来平成2人目の快挙となる。
しかし、デビュー以来フル稼働に加えて、199イニング+ヨーロッパ選抜など投げ続けていたこともあり、オフに右肩関節炎を発症。結果既に選考されていたプレミア12は辞退することになり、代役に同期入団のヤクルト小川泰弘が入った。
怪我の影響もあり、翌年2月頃までノースローが続いた。
2016年
7月8日の広島戦では3回までに5失点とお世辞にもいいとは言えない内容だったにも関わらず交代せず投げ続け、結局8回161球8失点という高校野球と見紛う球数を投げた。
これに関しては監督の金本知憲の懲罰采配とも疑われている。1回の3失点の原因全てが藤浪にあるわけではないがきっかけは彼自身が与えた四球にあるとも言われる。なお2日後の先発だった岩貞祐太は普通に1回1/3で6失点したところでKO降板している。
9月14日の広島戦で最速160km/hを記録。日本人投手の160km/hは佐藤由規、大谷翔平以来3人目。
なお試合は阪神が敗れた。一応、9月はこの後も調子がよく、1失点、0失点と好投が続いた。
オールスターには4年連続出場となったが、前年の怪我の影響もあり、シーズン成績は7勝11敗、防御率3.25で、デビュー以来4年連続の2桁勝利とはならなかった。なお前述の松坂大輔もこの4年目で怪我によって記録が途絶えている。オフにはWBC強化試合の日本代表に選出され、オランダ戦で3回2失点自責1だった。
2017年
若手寮の「虎風荘」を出て一人暮らしを始める。通常は5年以上だが、1年目から4年以上先発ローテーションを守ったことが評価されてのことだった。
第4回WBC(ワールドベースボールクラシック)に日本代表選手として選抜された。本戦では一次ラウンドで登板し、2回0失点だった。二次ラウンドでは、オランダ、イスラエル戦で継投準備をしていたが、以降出場機会はなく、本戦登板機会はこの2イニングのみとなった。
4月4日シーズン初登板のヤクルト戦では5回を9四死球と荒れ、さらに畠山和洋の頭部付近に当て乱闘になり負け投手になる。その後3勝を上げるも四死球癖は治らず、5月26日にリーグワーストの36四死球を出したところで自身初の二軍落ち。7月2日には二軍戦で7四死球7失点した上、頭部へ死球をし自身プロ初の危険球退場となる。8月に一軍復帰するもさっそく広島戦では7四死球を出し敗戦。さらにこの試合では投手に死球を与えるというタブーをやらかし、翌日二軍落ち。次の巨人戦でも6回までは良かったが7回に死球を出したところから崩れそのまま負けた。またこの試合では右打者に敬遠気味に左側にボール球を投げようとしたところすっぽ抜けてストライクになって暴投になりランナーを進めるという珍プレーも見せた。
11試合に登板し3勝5敗だった。
2018年
開幕を一軍で迎える。6月15日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でシーズン初勝利を挙げる。しかし制球難で結果を残せず一軍と二軍の行き来を繰り返した末に、7月26日以降は1ヶ月半の二軍調整となる。9月16日に一軍に昇格すると、その日のDeNA戦では満塁ホームランを記録した。投手による満塁本塁打は21世紀史上初のことだった。13試合の登板で5勝3敗、防御率5.32に終わった。
2019年
開幕から長きに渡って二軍で調整する。8月1日の中日戦でシーズン初登板し、4回1失点。勝敗は付かなかった。以降は二軍調整となり、この年は1試合の登板に終わった。
2020年
開幕前に下記の遅刻や新型コロナウイルスに感染した疑いが持たれ、調整が大幅に出遅れた。8月21日に2年ぶりの勝利投手となる。中盤には先発復帰するもなかなか勝ち星がつかない試合が続き、中継ぎに転向した。10月9日のヤクルト戦では球団最速の162km/hを記録。キレや制球力が改善されてきたことから、短いイニングを投げる先発=オープナーに再度転向した。24試合の登板で1勝6敗7ホールドだった。
2021年
開幕投手に指名され、5回5四球2失点で降板し、勝敗は付かなかった。4月9日のDeNA戦では7回2失点でシーズン初勝利を挙げた。4月16日のヤクルト戦では自身で2ランホームランを放ち、この2点を守って勝利投手となった。21試合の登板で3勝3敗4ホールドだった。
2022年
2年連続で開幕投手に指名され、7回3失点と好投したが、後続が打たれたため勝敗は付かなかった。4月13日に新型コロナウイルスに感染したため戦線離脱し、5月31日に中継ぎとして一軍に昇格。6月13日に先発起用に備えるために二軍で再調整となった。9月9日のDeNA戦で通算1000奪三振を達成した。16試合の登板で3勝5敗4だった。10月17日にはMLB挑戦のため、ポスティングシステムを申請した。
アスレチックス時代
2023年
1月14日にオークランド・アスレチックスと1年契約で合意した。背番号は11。4月1日のロサンゼルス・エンゼルス戦でデビューしたが、2回8失点だった。5月12日のテキサス・レンジャーズ戦では10回表に2/3を無失点と好投し、直後に味方がサヨナラ勝ちしたため、メジャー初勝利を挙げた。制球難で崩れることが多かったが、6月以降は11試合連続無失点と安定した。
オリオールズ時代
2023年
7月19日にトレードでボルチモア・オリオールズに移籍した。背番号は14。8月13日のシアトル・マリナーズ戦でメジャー初セーブを記録。中継ぎとしてチームに帯同し、2勝2セーブ2ホールドを記録し、地区優勝に貢献した。11月3日にFAとなった。
メッツ時代
2024年
2月14日にニューヨーク・メッツと契約した。背番号は19。
プレースタイル・人物
- 直球の最速は162km/h。変化球はスライダーとカットボール、カーブ、フォーク。
- 彼の身長197cmは現役の日本人プロ野球選手としては最も高く、歴代でも馬場正平(後のジャイアント馬場)に次ぐ二番目となる規格外のサイズである。長らく育成選手を除いて日本人選手では最長身だったが、2020年ドラフト指名の秋広優人に抜かれている。
- ヒーローインタビューの際に「必死のパッチ」と口にすることが多い。
- 2016年以降からコントロールは悪くなり、改善どころかどんどん悪化している。当時はいくつか説があり、有力としてはイップス、投げすぎで壊れた、走り込み不足が中心であった。2020年に新型コロナウイルスに感染した際、原因がタニマチ主催によるパーティー参加だった事が発覚した事により、現在ではタニマチが甘やかして練習を疎かにしたという説が中心となっている。また2015年にはぶつけられかけた事もあってか黒田博樹が怒った事もある(これについては内角に投げる技術がないのに内角に放った事が原因という説が高い)。ただし桑田真澄、谷繁元信、落合博満からは技術力が足りていないと指摘されている。
- 2020年に遅刻が原因で二軍に落とされたが、この時に矢野監督から「初めてじゃない」と何度もやらかしている事を明かされた。
成績
年度別投手成績
年 度 Year |
球 団 Team |
登 板 G |
先 発 GS |
完 投 CG |
完 封 SHO |
勝 利 W |
敗 戦 L |
セ | ブ SV |
ホ | ル ド HLD |
勝 率 W-L% |
投 球 回 IP |
与 四 球 BB |
与 死 球 HBP |
奪 三 振 SO |
暴 投 WP |
失 点 R |
自 責 点 ER |
防 御 率 ERA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013年 | 阪神 | 24 | 23 | 0 | 0 | 10 | 6 | 0 | 0 | .625 | 137.2 | 44 | 2 | 126 | 8 | 48 | 42 | 2.75 |
2014年 | 25 | 25 | 2 | 0 | 11 | 8 | 0 | 0 | .579 | 163.0 | 64 | 11 | 172 | 6 | 79 | 64 | 3.53 | |
2015年 | 28 | 28 | 7 | 4 | 14 | 7 | 0 | 0 | .667 | 199.0 | 82 | 11 | 221 | 9 | 70 | 53 | 2.40 | |
2016年 | 26 | 26 | 2 | 1 | 7 | 11 | 0 | 0 | .389 | 169.0 | 70 | 8 | 176 | 6 | 78 | 61 | 3.25 | |
2017年 | 11 | 11 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 0 | .375 | 59.0 | 45 | 8 | 41 | 5 | 30 | 27 | 4.12 | |
2018年 | 13 | 13 | 1 | 1 | 5 | 3 | 0 | 0 | .625 | 71.0 | 47 | 4 | 70 | 5 | 45 | 42 | 5.32 | |
2019年 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 4.1 | 6 | 2 | 3 | 0 | 1 | 1 | 2.08 | |
2020年 | 24 | 11 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 7 | .143 | 76.1 | 40 | 2 | 85 | 4 | 47 | 34 | 4.01 | |
2021年 | 21 | 6 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 4 | .500 | 48.1 | 40 | 4 | 52 | 8 | 29 | 28 | 5.21 | |
2022年 | 16 | 10 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 0 | .375 | 66.2 | 21 | 3 | 65 | 5 | 28 | 25 | 3.38 | |
2023年 | OAK | 34 | 7 | 0 | 0 | 5 | 8 | 0 | 3 | .385 | 49.1 | 30 | 5 | 51 | 4 | 48 | 47 | 8.57 |
BAL | 30 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 1.000 | 29.2 | 15 | 2 | 32 | 4 | 17 | 16 | 4.86 | |
23年計 | 64 | 7 | 0 | 0 | 7 | 8 | 2 | 2 | .467 | 79.0 | 45 | 7 | 83 | 8 | 65 | 63 | 7.18 | |
NPB:10年 | 189 | 154 | 12 | 6 | 57 | 54 | 0 | 11 | .514 | 994.1 | 459 | 55 | 1011 | 56 | 455 | 377 | 3.41 | |
MLB:1年 | 64 | 7 | 0 | 0 | 7 | 8 | 2 | 2 | .467 | 79.0 | 45 | 7 | 83 | 8 | 65 | 63 | 7.18 |
国際大会での投手成績
年度 | 代表 | 大会 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年 | 日本 | WBC | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2.0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0.00 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | |||
---|---|---|---|
NPB | 最多奪三振 | 1回 | 2015年 |
表彰 | |||
NPB | 月間MVP | 1回 | 2013年8月 |
新人特別賞 | - | 2013年 | |
オールスターゲームMVP | 1回 | 2015年第1戦 | |
その他 | |||
NPB | オールスターゲーム出場 | 4回 | 2013年-2016年 |
記録
NPB | 初登板 | 2013年3月31日 | 対東京ヤクルトスワローズ3回戦 | 明治神宮球場 |
---|---|---|---|---|
初奪三振 | 対東京ヤクルトスワローズ3回戦 岩村明憲から |
|||
初勝利 | 2013年4月14日 | 対横浜DeNAベイスターズ3回戦 | 阪神甲子園球場 | |
初打点 | 対横浜DeNAベイスターズ3回戦 三浦大輔から |
|||
初安打 | 2013年4月28日 | 対横浜DeNAベイスターズ6回戦 三浦大輔から |
横浜スタジアム | |
NPB | 初本塁打 | 2014年4月16日 | 対広島東洋カープ 1回戦 九里亜蓮から |
マツダスタジアム |
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