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スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とは、非常に危険な医薬品の副作用の一種である。
概要
医薬品を飲んだ後にごく稀に起こり得る、非常に危険な副作用の一種。どんな薬でも起こり得る病気で、市販の風邪薬でも発症する可能性がある。
また、稀に他の病気(マイコプラズマ肺炎、ヘルペスなど)の合併症として発症することもある。
主に皮膚と粘膜、そして目が爛れるので皮膚粘膜眼症候群とも呼ばれる。
発症確率は10万人に一人程度であり滅多に起こらないものの、一度発症してしまうと致死率が5%を超える非常に危険な病気である。また、治療が遅れると命は助かっても失明などの重大な後遺症が残ってしまうことも…。
症状
初期症状は高熱と強い喉の痛みで風邪に似ているが、やがて全身の皮膚に発疹ができたり粘膜が爛れたりする。目も例外ではなく、重い結膜炎を起こして真っ赤に充血する。
呼吸器や消化器などの内臓もやられるため、以下のような合併症を起こすこともある。
さらに進行すると敗血症や多臓器不全、播種性血管内凝固症候群(DIC)などを起こして死亡することもある。
進行が非常に早く、仮に命が助かっても失明の危険もあるため、SJSが疑われる場合は直ちに原因となった薬の使用を中止し、病院に入院して治療を受ける必要がある。
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関連項目
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