トレス疑惑とは、画像・映像作品について「その構図を別の作品からトレスしたのではないか?」という疑惑である。
概要
主に漫画において、作品内の人物や背景などの構図、キャラクタの姿勢など、それが他の何かをトレスしているのではないかという疑惑および検証からこの単語が広がっていった。
何かをトレスした事により問題になった事例としては、池上遼一作画による漫画「信長」の背景画について、写真家が撮影した画像を無断でトレスしたとして問題になった事例が過去にある。この際にも謝罪と絶版の措置が執られた。
トレスかどうかを見抜くためには、元となる絵とトレス疑惑の絵を重ねて見ると一発でわかる。反転させたり、サイズや角度、アスペクト比を変えて使っている場合もあるので、写真加工ソフトなどで加工して重ねて比較してみるとよい。ただし、加工しすぎると、ただのこじつけにしかならない。オリジナルと謳っている絵が他人の著作物のトレスであった場合、作者のマナーを欠いた行為であるとしてしばしば激しく炎上することがある。
またこの時同時に、著作権の侵害を指摘する声が挙がることが多いが、法的に問題になるのは「トレス行為の有無」ではなく「著作者の権利を侵害しているかどうか」である。そして著作権法違反は親告罪であるため、権利の侵害を判断できるのは著作権保持者本人のみである。よって権利者が告訴しない限り訴訟条件を欠くとして公訴棄却となり、裁判沙汰にはならない。著作権侵害について第三者が取れる最良の手段は権利元にその旨を報告し、権利元からの発表を待つことである。
創作と盗用について
創作全般において盗用は悪いことである。しかし、その線引きは曖昧な部分があることも事実で、これだけの要件を満たしたからトレスだ、盗作だ、とか、パロディだ、模倣だ、とか、そのような厳密な定義はない。
例えば、音楽のコード進行について、カノンコード(カノン進行)を使っているものがすべてパッヘルベルのカノンを盗用したと主張を行うこともできるし、それぞれ違う物であると言うこともできる。
大百科の記事について、Wikipediaやblogを参照した書いた物について、文体を変えたとしても結果として同じ事を主張しているのならそれは盗用だと言うこともできる。
イラストや漫画の人体構図について、別の漫画の構図を参考に描いた場合、それがトレスでなく身体のパーツ位置が似たような場所になってしまった場合、それも盗用だと主張することは可能である。(例えば、検証サイトにおいて透過重ね合わせを行わずに構図を並べている部分がこれにあたる)
別の使われ方
あまりにも似すぎている2つの画像構図(特に3次元画像と2次元の対比)に対して使われる。実際にそれがトレス元になっているかどうかは不明である。
関連動画
関連項目
関連リンク
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E7%96%91%E6%83%91


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読み:トレスギワク
初版作成日: 09/12/06 22:13 ◆ 最終更新日: 10/12/29 07:51
編集内容についての説明/コメント: トレスの記事から著作権絡みの記事を持ってきて加筆。
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