ニッケルカドミウムバッテリーとは、充電式電池(二次電池)の種類のひとつである。
英表記では、「Ni-Cd」と表記される。
概要
ニッケルカドミウムバッテリーは別名「ニカドバッテリー」「ニッカドバッテリー」「カドニカバッテリー」と呼ばれる。
正極(プラス側)に水酸化ニッケル、負極(マイナス側)に水酸化カドミウムを用い、電解液には水酸化カリウム水溶液を用いている。
小型家電用の充電式バッテリーの元祖的存在である。
しかし、カドミウムは1920年から富山県で発生した「イタイイタイ病」の元凶であるなど非常に有害な金属なので、廃棄の際には注意を求められる。
近年ではニッケル水素バッテリーやリチウムイオンバッテリーなどに押され需要は全盛期よりもうんと落ちている。
メリット・デメリット
メリット
デメリット
- 定格電圧が低め(普通の乾電池で1.5Vなのに対してニッカドは1.2~1.3Vしかない)なので機器によっては起動しないことがある。
- 継ぎ足し充電厳禁。電池を使いきってから充電しなくてはならない(この現象を「メモリー効果」と言う)。
- ニッケル水素バッテリーやリチウムイオンバッテリーと比べてサイズあたりの電池容量が少ない。
- 自己放電を起こしやすい(ただしニッケル水素バッテリーよりかは少しマシだったが、近年のeneloop等の次世代型ニッケル水素バッテリーの台頭によりこの現象は逆転しつつある)。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt