かみのけ座単語

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かみのけ座 Coma Beren ices
略符	Com
象徴	Beren ice's Hair
起源	カスパル・ヴォペル
概略位置	赤経：13 赤緯：+22
正中日時	5月15日 21時
広さ	386平方度(42位)
3.0等以上の恒星数	0
最輝星	かみのけ座β 星(4.23等)
メシエ天体数	8
隣接する星座	りょうけん座おおぐま座しし座おとめ座うしかい座

かみのけ座とは、全天88星座の1つである。

古代エジプト、王妃ベレニケ 2世の髪の毛といわれている。

概要

しし座の領域から分割された比較的新しい星座で、明るい星が少なく、目立ちにくい星座である。

しかし、かみのけ座には銀河北極(銀緯+90°の点)が存在しており、星間物質も少ない領域なので、遠方の銀河がよく見える。

かみのけ座の方向にある銀河は、かみのけ座銀河団を構成している。

主な天体

恒星

α：ディアデム(Diadem)またはアル・ダフィラ(Al Dafirah)
- 王妃ベレニケの王冠にある宝石を表している。
かみのけ座β 星
- 大きさ、明るさ共に太陽とほほ同じ星。惑星は観測されていないが、この星から見た太陽は、地球からみたβ 星と同じように輝いているはずである。

データ

名称		視等級	絶対等級	距離(光年)	スペクトル型	変光星型	変光幅	備考
β	かみのけ座β 星	4.23	4.42	30	G0V
α	ディアデム	4.32	3.54	47	F5V			二重星
γ	かみのけ座γ 星	4.35	0.76	170	K2 IIICN+...			橙色巨星

星団・星雲・銀河

かみのけ座の領域では、多くの銀河が観測できる。

M53　球状星団
M64　渦巻銀河
- ダークレーン(暗黒帯)が黒目のように見えることから「黒眼銀河」と呼ばれる。
  過去の伴銀河との衝突によって、外縁部の星間ガスが逆回転している。
M85　楕円銀河
M88、M98、M99、M100　渦巻銀河
M91　棒渦巻銀河
Mel111　散開星団
- 大きな散開星団。γ 星は含まれない。

その他

かみのけ座超銀河団
- 地球から約3億光年の位置にある超銀河団。初めて発見された宇宙の大規模構造でもある。
  主にかみのけ座銀河団としし座銀河団から構成され、3000個以上の銀河を含む。

歴史

1536年、ドイツの地図製作者カスパル・ヴォペルが自作の地球儀に描いたのが最初とされる。
あるいは、「ヒッパルコスの49星座」からクラウディオス・プトレマイオスが外したともいわれる。

神話では、古代エジプト、プトレマイオス朝の王プトレマイオス3世と、妻で王妃のベレニケ 2世にまつわる話がある。

246年の第3次シリア戦争が始まると、ベレニケは「夫が無事に戻ったら、自らの髪を女神アプロディーテーに捧げる」と誓った。後に夫が無事に戻り、誓い通り髪を神殿に供えたが、翌朝には無くなっていた。王と王妃は激怒したが、宮廷天文学者サモスのコノンは機転を利かせ、「神は王妃の行いを気に入り、また髪が美しいので大変に喜び、空に上げて星座にしたのです」と言った。