囁き通り魔

囁き通り魔とは、すれ違いざまに何かを言ってくる人、もしくはその行為を指す言葉である。

ただし後述するが、この言葉は2022年4月現在時点においてごく一部でしか使用されていない言葉である。

概要

大声でしてくる場合と小声でしてくる場合の二パターンがあると言われる。

一般的には知らない人にしてくる場合を指すが、知っている人にしてくる場合を含むこともある。

内容は暴言であることが多いが、暴言ではない普通の言葉を耳元かつ大声でしてくるなど、例外もある。

また、他の人に聞こえないようなボソボソ声でしてくる、被害者に近付いたり立ち止まったり振り向いたりし「お前に言っているんだ」「お前のことを知ってるんだ」アピールをしてくる場合もある。

いずれも被害者に精神的な苦痛を与えるものである場合が多い。

侮辱罪で告訴されたケースもあるため、どうしても悩んでいる人は泣き寝入りせず警察沙汰にしよう。

この言葉の広まりについて

本記事初版には「無差別通り魔のように不意打ちでしてくることから名付けられた。」と記載があった。だがこの記述には「いつ誰が名付けたのか」の記載が無い。

Googleでこの言葉「"囁き通り魔"」を検索しても、わずか23件しかヒットしない（※2022年4月16日現在。類似する言葉もヒットしてしまう事を防ぐために前後に「"」を付けて完全一致検索。検索結果画面1ページ目では「約 346 件」と表示されるが、これはGoogleの仕様で正確でない数値が表示されているのみ。3ページ目に移動すると「約 23 件中 3 ページ目」と表示され、検索結果が3ページ分しかないことがわかる）。

• "囁き通り魔" - Google 検索

よって、少なくとも2022年4月16日現在では「ほとんど巷で使われていない」言葉であるといってよい。ちなみに同日に「囁き」の部分をひらがなにした「"ささやき通り魔"」表記で同様の検索をした場合の結果も、わずか21件であった。

ピクシブ百科事典

この「ニコニコ大百科」と同じくユーザーが自由に編集するウェブ百科事典「ピクシブ百科事典」にも「囁き通り魔」の記事がある。

• 囁き通り魔 (ささやきとおりま)とは【ピクシブ百科事典】

そちらの記事の初版作成は2021年3月14日。

５ちゃんねる

2021年3月7日に、インターネット掲示板「５ちゃんねる」にあるスレッド（掲示板）「すれ違い様や通りすがりに悪口を言う醜い人々24」にて、レス（書き込み）番号492にて「ささやき通り魔」という言葉を使用した人がいた。

そしてその言葉に感心した人がレス番号494にて「誰かニコニコ大百科辺りにその言葉の記事を立てて広めてほしい」という趣旨の書き込みをしている。

このやりとりは上記の「ピクシブ百科事典」の記事が作成された2021年3月14日のちょうど一週間前とタイミングが合う。よってこの書き込みに賛同した人が「ピクシブ百科事典」記事を作成したのかもしれないが、確認する術はない。

Twitter

短文投稿コミュニケーションサイト「Twitter」では、「プライベート設定ではなく誰でも閲覧可能」「削除されていない」という条件に絞って「"囁き通り魔"」を検索すると、2014年4月1日に最初の使用例があった。

ただしこの最初の例では本記事「概要」にある様な攻撃的・有害な意味合いではなく、「なにかをこっそりお勧めする」といった害のない意味合いで使用されている。「概要」と同様の意味合いで初めて使用されているのは2019年1月23日のようだ。

そしてその2019年1月23日の使用例から2022年4月16日現在までの約8年間で、「囁き通り魔」という言葉の使用例はわずか10件であった。さらに、全期間での「囁き通り魔」という言葉の使用総数は21件で、つまり半数を超える11件は「こっそり何かをお勧めする」「好意的な事を耳元で言う」といったような本記事「概要」とは食い違う意味合いで用いていた。よって、Twitter上でも「ほとんど使用されていない言葉」であり、しかもその指す意味もはっきり定まっていない現状にあることがわかる。

"囁き通り魔" - Twitter検索 / Twitter

むしろ「"ささやき通り魔"」という「囁き」の部分をひらがなにした表記の方が、「概要」にあるような悪意のある行いとして指し示す言葉として用いられている回数がより多くなる。ただしこちらも2019年5月9日の最初の使用例から2022年4月16日現在までで総数わずか19件であり、結局のところ使用例は多くない。

関連項目

• 侮辱罪
• DQN