追

追とは、追うという字である。

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漢字として

常

追

Unicode

U+8FFD

JIS X 0213

1-36-41

部首

辶部

画数

9画/10画

音読み（常用）

ツイ

訓読み（常用）

おう

意味

1. 追いかける、追撃する、追っ払う、おいもとめる、及ぶ、救う、思い返す、過去にさかのぼる、付け足す、追従する、送る、追祀
2. 鐘の紐、（鎚と通じて）玉を磨く

〔説文解字・巻二〕には「逐ふなり」とある。甲骨文では、逐は狩猟に用い、追は軍事に用いる。〔玉篇〕に「及なり、送るなり」「玉を治むるの名なり」とある。

字形

諸説ある。

〔説文〕は𠂤を声符とする形声としている。この𠂤は〔説文〕では堆土の意味とされている。ほかに𠂤は師であるという説、𠂤は犠牲の肉であり、軍を派兵するときに肉を捧げることから、追う意味があるとする𠂤＋辵の会意説（白川静）がある。

音訓

音読みは、1.の場合、ツイ（漢音、呉音）、2.の場合、タイ（呉音）、訓読みは、おう、およぶ、したがう。

規格・区分

常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。

声符

追を声符とする漢字には、槌、磓、縋、鎚などがある。

語彙

追憶・追加・追完・追記・追求・追撃・追孝・追思・追試・追従・追伸・追随・追跡・追贈・追逐・追悼・追突・追儺・追肥・追放

異体字

• 頧は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。毋頧という冠の名を表す語があり、〔礼記〕ではそれを毋追と書いている。