スーパーロボット大戦64とは、NINTENDO64で発売されたゲームソフト。
スーパーロボット大戦シリーズの一つである。
本作を語る上で外すことが出来ないものは、そのストーリー性である。
「既に外宇宙勢力の侵略に敗れ、隷属下に置かれてしまった地球」という、スパロボシリーズでも異色の舞台設定がなされており、
主人公の属する勢力ははじめ地球を支配する異星人や支配者におもねる地球人を糾弾するレジスタンスとして各地を転戦、
物語の進展と共に主人公らの勢力はその拠って立つ基盤をも大きく変えていくことにもなる。
本作で大きくピックアップされている「レイズナー」を手がけた高橋良輔の作品に見られるような、泥臭く重厚な雰囲気をまとったゲームと言える。
スパロボ恒例のオリジナル主人公、特にリアル系はこの雰囲気を助長するかのように作られており、
リアル系男主人公は故郷を破壊しつくされ、流されるままに戦いに身を投じる少年、
リアル系女主人公はレジスタンスのひとりとして硝煙の中で生きている少女(ダグラムに乗ってる)、
と陰鬱で、作中でもそれぞれ救いの要素は少ない。 特にリアル系でのみ登場する「レラ」の顛末には衝撃を感じたプレイヤーも多いのではないだろうか。
ゲームシステムの部分では同時期に発売されたGBソフト「スーパーロボット大戦リンクバトラー」との連携機能を搭載しているのが最大の特徴である。
これは「片方のソフトで育て上げたキャラクターをもう片方のソフトで使うことができる」という機能で、
端的に言ってしまえば使用することで1話クリア後にいきなり最終決戦並のレベルに達したユニットを使うことができるというもの。
元々「F」などに比べて非常に簡単な難易度に抑えられているのだが、この機能を使うと最初から最強ユニットを繰り出して適当に蹴散らすゲームと化してしまう。
それに加え、いかなる攻撃も一定の回数無効化するが何回無効化するのか確認不能、そもそも所持しているのかも初見では不明、という「ダミー」技能や、
バグで内部補正値が異常なことになっている「超能力」「聖戦士」技能など、ゲーム性の部分にはやや問題が多い。
本作で初参戦であるゴッドマーズのあまりに飛び抜けた強さなどは現在でも語り草となっているが、
純粋な戦術ゲームとしての評価はさほど高くないようだ。
しかしながら、合体技等の現在のスパロボでも目玉となっている要素は本作から導入されたものでもあるため、スパロボ史に残した功績は大きい。
合体技導入初期とあってジェットストリームアタック、クモの巣攻撃、ガザストームなど敵陣営の合体技が充実しているのも嬉しい。
余談だが本作は「F」まで制作を担当していたウィンキーソフトではなく招布という会社が担当している。
当該会社は任天堂とハドソンの共同出資によって立ち上げられた会社で、既に解散しているため本作の版権管理は混乱した状態にあると推察されている。
スパロボマニアの間では人気の高い本作だが、こうした事情からか移植やリメイク、果てはOGシリーズでのキャラクターの参戦に至るまでこれまで実現していない。
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最終更新:2024/06/03(月) 17:00
最終更新:2024/06/03(月) 17:00
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