国際リニアコライダー

国際リニアコライダーとは、次世代の素粒子物理学を担う『直線衝突型加速器』である。
現在国際協力の下、候補地の選定・技術設計が進行中。

概要

現在、世界最大の加速器として稼働中なものに「LHC(Large Hadron Collider)」があるが、LHCが円形の加速器であるのに対し、国際リニアコライダー(以下ILC)は線形(直線型)の加速器である。

LHCの加速器との大きな違いは以下のとおり。

• 直線型：全長約31km　(LHC：周長27km)
• 電子-陽電子型加速器　(LHC 陽子-陽子型加速器)
• エネルギー：1TeV　(LHC：7TeV)　　TeVは1eVの1000000000000倍
• 高ルミノシティー・高統計　(データがたまりやすく詳細な実験がしやすいということ)

国際リニアコライダーにより期待されるモノは以下のとおり。

• ヒッグス粒子のより詳細な性質の調査
• 超対称性の調査
• 余剰次元の調査
• ダークマターの調査

建設候補地としては、アメリカ・ロシア・ヨーロッパをはじめとした海外の候補地と、日本がある。

日本国内の候補地は『北上高地(東北)』・『背振山地(九州)』の二カ所があり、それぞれ地質調査などを行っている。
国内候補地の一本化は2013年夏をめどに行われる予定。

関連動画

ILC関連の動画は以下の通り。

関連項目

• 国際リニアコライダー(ILC)-wikipedia
• 国際リニアコライダー加速器開発
• ILCアジア-九州推進会議
• 東北ILC推進協議会