『自動演奏ピアノのためのサーカス・ギャロップ』とは、カナダのピアニスト、マルク=アンドレ・アムランによって作曲されたピアノ曲である。
概要
1991年から1994年にかけて作曲された。「自動演奏ピアノのための」という言葉が表すとおり、人間の手による演奏は不可能で、2オクターブにわたる和音や11声部の同時進行などが見られる。MDGで録音が行われた際にも、自動演奏ピアノ1台では処理することが出来ず、2台のために再編成が行われたという。
アムランの自筆譜では、要所に簡単な注釈が添えられている。サーカスの開演を予感させるファンファーレに続き、印象的なギャロップの演奏。中間部では「バランス劇、もしくは人間ピラミッド」という演目にうつる。フィナーレ(コーダ)は大量のグリッサンドを伴いつつ劇的に展開されるが、「重大な事故」という不可解な言葉とともに締めくくられる。
なお、アムランの自筆譜のコピーは【ソラブジ・アーカイヴ】から出版されており、9ポンドで入手可能である。
ぢゅーん\(^o^)/とは
「ぢゅーん\(^o^)/」とは、サーカスギャロップ関連の動画でしばしば見られる擬音語である。超高速グリッサンドで得られる、独特の音響効果を指す。積極的にコメントしよう。
関連動画
前衛性のたかい現代音楽としては、ニコニコ動画でも屈指の人気を誇っている。影響を受けたアーティストにより「歌ってみた」「作ってみた」などの多様なMADが制作されており、この曲の中毒性を物語っている。
関連商品
現在、正規の録音としては「プレイヤー・ピアノ 6 ナンカロウの遺志を継ぐ者たち」がある。アムランの作品は『5声のソルフェジェット』『ポップ・ミュージック?』『サーカス・ギャロップ』の3曲を収録。また、あまり馴染みのない作曲家による珍曲も取りあげられている。
前衛的な作品が多数収録されているため、購入の際には事前に【試聴】することをおすすめしたい。
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